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公認心理師と臨床心理士の違いとは?難易度はどれくらい?

更新日:2019-04-30

公認心理師と臨床心理士の違いとは?難易度はどれくらい?

公認心理師臨床心理士の違いを知っていますか?公認心理師は2018年から新しく始まった資格であり、今まで代表的な心理学系資格であった臨床心理士との違いや二つの資格の今後に注目が集まっています。

今回は、そんな公認心理師と臨床心理士違いや受験の難易度、今後どうなっていくのかについて詳しく解説します。

公認心理師とは?

臨床心理士

公認心理師は2018年から始まった新しい資格です。

近年、心に関する健康問題がかなり問題視されるようになり、それに伴って新しく心理学系の国家資格を作ろうという動きがありました。今まで心理学系の資格は民間資格しかなかったため、心理学系の国家資格は心理学系の仕事に就く多くの人が望んでいたものでした。

そうした背景のもとできた国家資格が公認心理師というわけです。

公認心理師の仕事内容は?

公認心理師の仕事は以下のように定められています。

保健医療,福祉,教育その他の分野において,専門的知識及び技術をもって,

1.心理に関する支援を要する者の心理状態を観察し,その結果を分析すること。
2.心理に関する支援を要する者に対し,その心理に関する相談に応じ,助言,指導その他の援助を行うこと。
3.心理に関する支援を要する者の関係者に対し,その相談に応じ,助言,指導その他の援助を行うこと。
4.心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供を行うこと。

出典:日本心理研修センター

つまり、精神的に悩みを抱えている方々やその関係者との面談、カウンセリングなどを実施してサポートするのが主な仕事ということになります。また、それだけでなく心の健康に関する正しい知識を広めていくことも業務の一つとして定められています。

公認心理師になるには?

公認心理師を受験するためには、まず受験資格を満たさなければなりません。

公認心理師の受験資格を得るための方法は大きく分けて3つあり、

1.4年制大学の心理学部を卒業後、大学院に進学し修士課程を修める
2.4年制大学の心理学部を卒業後、2年間の実務経験を積む
3.5年以上の実務経験を積んだ後、講習を受講する

のうちのどれかを満たさなければなりません。どの方法を使っても5年以上心理学系の勉強や経験を積まなくてはならないため、かなり高度で専門的な知識が求められることになります。

合格率は70%程度なので、いまのところ難易度はそこまで高くありません。

臨床心理士とは?

臨床心理士は、今まで民間資格しかなかった心理学系資格の中でも比較的信用度が高いとされてきた資格です。

そのため、公認心理師が誕生する前までは心理学系の業務に携わる多くの人が取得を目指していました。

臨床心理士の仕事内容は?

臨床心理士に求められる専門行為は以下のように定められています。

1.種々の心理テスト等を用いての心理査定技法や面接査定に精通していること。
2.一定の水準で臨床心理学的にかかわる面接援助技法を適用して、その的確な対応・処置能力を持っていること。
3.地域の心の健康活動にかかわる人的援助システムのコーディネーティングやコンサルテーションにかかわる能力を保持していること。
4.自らの援助技法や査定技法を含めた多様な心理臨床実践に関する研究・調査とその発表等についての資質の涵養が要請されること。

出典:日本臨床心理士資格認定協会

要約すると、カウンセリングなどを通して心の問題を抱える方やその関係者の援助をする、というのが臨床心理士の主な業務です。公認心理師のものと比べても非常に良く似ていることがわかります。

公認心理師との大きな違いは研究の有無があり、臨床心理士は心に関する知識を広めるだけでなく心理臨床に関する研究も業務の対象となっています。

臨床心理士になるには?

臨床心理士も、受験前に受験資格を満たさなければなりません。

受験資格は指定の大学院を修了、もしくは大学院によっては卒業後2年間の実務経験を積む事で得られます。受験資格も公認心理師のものと大きく変わらないようです。

合格率は60~70%と難易度はそこまで高くありません。大学院でしっかりと勉強、対策をしておけば比較的楽に取得できるかと思います。

公認心理師と臨床心理士の違いは?

公認心理師

結局のところ、公認心理師と臨床心理士は何が違うのでしょうか。

業務内容だけ見ると、どちらも医療や福祉の分野で心に問題を抱えている人のカウンセリングやサポートを行うというものでありそこまで大きな違いは見られません。つまり、資格や業務の内容としてはほとんど同じものと言っても過言ではないようです。

この二つの資格の違いとしては、やはり

・公認心理師は国家資格であるが臨床心理士は民間資格
・臨床心理士は研究も業務の対象になっている
・公認心理師は「臨床」以外の分野も広く学べる

という3つが大きいかと思われます。特に国家資格であるという意味は大きく、今後は就職の場でも公認心理師が優遇されるようになるかもしれません。

また学べる内容も厳密に少し違い、臨床心理士が「臨床」の専門家なのに対して公認心理師は心理学全般における専門家という違いがあるようです。

公認心理師と臨床心理士の今後

国家資格である公認心理師の登場によって、今後は就職・転職の場では公認心理師が優遇されるかもしれません。

国に認められた心理学系の資格ができたという意味は大きく、公的な機関では今後公認心理師の取得が就職の必須条件になる可能性もあります。

かと言って臨床心理士がすぐに意味がなくなってしまうかと言えばそうとは言い切れません。臨床心理士は今までの知名度や信頼があるため、公的機関以外の場では公認心理師と並んで優遇され続けることが予想されます。

また、今後これらの資格の取得をする場合に注意していただきたいのが進学先の大学です。どちらの資格も指定の大学院を卒業することがほぼ必須条件となっているため、大学選びを間違えると自分の取りたい資格を取得できなくなってしまうかもしれません。

今後どのような方法で資格を取得するのか、よく考えた上で大学を決めるようにしてみてください。

まとめ

公認心理師は2018年から始まった比較的新しい国家資格であり、臨床心理士は心理学系の場ではトップクラスの信用度を持つ民間資格です。

これらの業務内容はほぼ同じですが、今後は国家資格である公認心理師が就職などにおいては優遇されるかもしれません。

しかし臨床心理士もある程度は引き続き就職でも役立つかと思われます。どちらの資格も指定の大学院を卒業しなければ取得できないため、自分の志望する大学と合わせて、取得する資格を考えてみてはいかがでしょうか。

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