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心理カウンセラー資格は独学で可能?おすすめの勉強方法をご紹介!

更新日:2023-11-28

心理カウンセラー資格は独学で可能?おすすめの勉強方法をご紹介!

日常生活の中で悩みや不安を抱えている人のカウンセリングからサポートまで行う職種のことを総称して「心理カウンセラー」と言います。

心理カウンセラーの資格は大学に行かなくても独学で取得できるものもあり、ストレス社会と言われている近年では需要が高いため人気が出てきている資格です。

人気がある資格ですから、「何とかして独学で心理カウンセラーの資格を取りたい」と思っている方もいるのではないでしょうか。

今回は独学で取得できる心理カウンセラーの資格や勉強方法、独学で取得するメリットとデメリットを紹介します。

心理カウンセラーが資格を取る理由

心理カウンセラーが資格を取る理由

心理カウンセラーとは、対話を通じて相談者に悩みを解決するための気づきを与え、行動変容を促す心の専門家のことを指します。

カウンセリング自体は無資格でも行えますが、心のケアをしていくためには心理学の専門知識が必要になります。

知識があっても資格がないと悩みや不安を抱えて訪れる相談者から信頼を得ることが難しく、カウンセラーが問題解決に向けて的確なサポートをしづらくなるためです。

心理カウンセラーの資格を取得することは自分にはカウンセリングからサポートまで行える知識・技術があるという証明になるため、いずれかの資格を取得して働いている方がほとんどです。

独学で取得できる心理カウンセラー資格

独学で取得できる心理カウンセラー資格

心理カウンセラーの資格の中には、通信講座を使って独学で取得できる民間資格があります。

通信講座なら大学に通うことなく自宅で学習ができるため、仕事や家事をしていてもスキマ時間に自分のペースで勉強を進められます。

独学で取得できる心理カウンセラーの資格を6つご紹介します。

独学で取得できる心理カウンセラーの資格

  1. メンタル心理カウンセラー
  2. 上級心理カウンセラー
  3. メンタルケアカウンセラー
  4. 心理カウンセリングスペシャリスト
  5. ケアストレスカウンセラー
  6. こころ検定

自分でテキストを購入して勉強できる資格もありますが、特定の通信講座を修了しないと取れないものが大半です。

それぞれの資格の概要や取り方、取得に向いている方の特徴をまとめました。

①メンタル心理カウンセラー

メンタル心理カウンセラーは日本能力開発推進協会が認定する、カウンセリングの基礎知識があることを証明できる資格です。

資格を取得するには、協会が指定する通信講座・キャリカレのメンタル心理カウンセラー資格取得講座の修了が必要です。

講座を修了した上で在宅試験において70%以上の正答率であれば、資格を取得できます。

試験は自宅でテキストを見ながら受けられ、初心者の方でも十分合格が目指せるため、気軽に心理カウンセラーの資格を取りたい方におすすめです。

②上級心理カウンセラー

上級心理カウンセラー相談者のさまざまな悩みに対応できるよう応用力を身につけたスペシャリストで、メンタル心理カウンセラーの上位資格にあたります。

資格を取得するためにはキャリカレの上級心理カウンセラー講座を修了し、在宅で受験して正答率70%以上を達成すれば合格となります。

講座では大学院の心理学部で学ぶ内容を勉強することができ、本格的なカウンセリング方法を学びたい方、カウンセリング経験を積みたい方におすすめの資格です。

③メンタルケアカウンセラー

メンタルケアカウンセラーはメンタルケア学術学会が認定する民間資格で、カウンセリングの基礎知識をはじめ、心のしくみや病気について学ぶことができます。

資格を取得するには通信講座・たのまなのメンタルケアカウンセラー講座の受講が必須で、受講中に4回の添削課題を提出し、一定のレベルでクリアすることで資格が得られます。

カウンセリングで重要な傾聴力を深く学べるため、相手の話を聞いて心情や考え方を理解できるようになりたい方に向いています。

④心理カウンセリングスペシャリスト

心理カウンセリングスペシャリストは、一般社団法人日本能力教育促進協会が認定し、スマホで資格が取れるオンライン資格ポータル・formie(フォーミー)を学習することで取得できる資格です。

心理カウンセリングの知識だけではなく、精神分析や行動療法などカウンセリングの8つの主要理論が学べます。

formieが実施しているスマホでできるweb試験に合格すると資格を取得できます。

家庭や職場の人間関係をよくしたい方、自分の心のメンテナンスもできるようになりたい方におすすめです。

⑤ケアストレスカウンセラー

ケアストレスカウンセラーは職業技能振興会が認定する資格で、心理学総論と自分自身や身近な人・精神疾患の疑いがある人に対しての対応やケア方法を学ぶことができます。

資格を取得するには、たのまなのケアストレスカウンセラー講座の受講・修了が必須で、講座の修了後に自宅で試験に挑んで正答率70%以上で合格となり資格を取得できます。

メンタルヘルスや精神疾患について理解したい方、ストレスマネジメントの知識を得たい方に向いています。

⑥こころ検定

こころ検定はメンタルケア学術学会が主催している検定試験で、今まで気づかなかった心のメカニズムを探り、心が生活や社会に与える影響への理解を目指す、心理学の入門としておすすめの検定です。

検定は4級・3級・2級・1級に分かれていて、順を追って受験することができます。

4級〜2級までは自宅で試験を受けられますが、1級のみ実技試験があり、正答率70%以上で合格となります。

どの心理系資格から手を付けたらいいか悩んでいる方、心理学の基礎を学びたい方におすすめです。

心理カウンセラーとして本格的に活動するなら進学しよう

心理カウンセラーとして本格的に活動するなら進学しよう

もし「本格的に心理カウンセラーとして活躍したい」「開業や独立を目指したい」とお考えでしたら、前述した独学で取れる民間資格を取得しただけで活動することはおすすめできません。

たった数か月の学習のみで在宅で受験できるような資格しか持っていないと相談者が分かったら、カウンセラーとの厚い信頼関係は築きづらいからです。

また独学で取得できる民間資格では、確かに心理学に関する基礎知識やカウンセリングのノウハウは得られるかもしれませんが、本格的な分析や療法までは学べません。

そもそもカウンセリングの練習回数がほとんどないまま資格が取れてしまうので、実際に相談者を目の前にして上手くカウンセリングができるかどうかも懸念されます。

以上の点から、プロの心理カウンセラーとして働きたいなら大学や大学院に進み、修了後に検定試験に合格しないと取得できないような本格的な心理カウンセラー資格の取得をおすすめします。

独学で取得できない心理カウンセラー資格

独学で取得できない心理カウンセラー資格

心理カウンセラーとしてしっかり活動していきたいなら、大学や大学院で単位を取得・修了しないと試験の受験資格が取得できないような、受験制限が設けられている難関資格を目指しましょう。

資格取得までの難易度が高い分、実際にカウンセラーとして働く場合には相談者から厚い信頼を得やすくなります。

こちらでは受験制限が設けられている難関の心理カウンセラー資格を5つご紹介します。

独学で取得できない心理カウンセラーの資格

  1. 臨床心理士
  2. 公認心理師
  3. 認定心理士
  4. 産業カウンセラー
  5. 臨床発達心理士

①臨床心理士

臨床心理士とは、臨床心理学に基づく知識や技術を用いて相談者の心に寄り添い、一人ひとりの価値観を大切にしながら問題解決へと導く心の専門家のことを指します。

資格を取得すればカウンセリングを通じて相談者の全体像の把握から、問題解決までのアドバイスができるという証明になります。

公益社団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格で、資格として確立してから30年以上と歴史が長いため信頼度が高く、病院・学校・刑務所など就職先の選択肢がとても多いことが特徴です。

臨床心理士の資格を取得するには、指定大学院や専門職大学院を修了して試験に合格する必要があります。

臨床心理士試験の合格率は62~65%で推移しており、以下で紹介する他の難関資格試験の合格率と比べるとやや難易度は高いです。

大学院を卒業して試験に合格する必要があるため資格取得は簡単ではありませんが、就職先の選択肢が多い心理カウンセラーを目指したい方に向いています。

②公認心理師

公認心理師は2017年に日本で初めて心理職の国家資格として創設されました。

臨床心理士と同様に高度な専門的知識・技術が求められて信頼も厚いため、幅広い分野で活躍することが期待できます。

公認心理師試験になるには、公認心理師カリキュラムがある大学の学部を卒業後、特定の施設で2年以上の実務経験を積むか、公認心理師カリキュラムを持つ大学院を修了して国家試験に合格する必要があります。

新設されたばかりの資格であるため合格率にはバラつきがあり、第1回は79.6%、第2回は46.4%、第3回は53.4%となっています。

取得するまでの道のりは険しいものの、医療・福祉・教育現場など多岐にわたる領域で活躍できる国家資格を有したい方は、公認心理師がおすすめです。

③認定心理士

認定心理士は公益社団法人日本心理学会が認定する民間資格で、心理学の基礎的な知識や技術があることを証明できます。

認定心理士の資格を得るには、4年制大学で一定数の心理学の単位取得が必要です。

資格試験はないので、必要単位を取得した後に資格認定の申請を行うことにより資格を得られます。

資格の認定率はここ数年は95%前後で推移しており、わざわざ指定の大学や大学院を卒業する必要がないことから、独学で取得できない心理カウンセラー資格の中では最も取りやすいです。

④産業カウンセラー

産業カウンセラーは、一般社団法人日本産業カウンセラー協会が認定する民間資格です。

企業や団体向けの研修や相談だけではなく、個人の相談にも応じながら働く人の心のサポートや職場・人間関係改善への支援をします。

産業カウンセラーの資格を取得するためには、産業カウンセラー養成講座の受講もしくは大学院を修了し試験に合格する必要があります。

試験は学科試験と実技試験があり、2021年度の合格率は学科試験・実技試験ともに70%以下ですので、資格の取得はやや難しいと言えそうです。

労働問題に関心があり、労働者の心のケアをしたい方は産業カウンセラーが向いているでしょう。

⑤臨床発達心理士

臨床発達心理士は、一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構が認定する民間資格です。

発達障害から老齢期の問題まで幅広く関わるため、子供からお年寄りまでさまざまな年代の人に合った心のサポートが必要となります。

臨床発達心理士になるには、書類審査・一次審査・二次審査を通過する必要があります。

臨床発達心理士の試験合格率は公表されてはいませんが、合格まで3つの関門を通過しなければいけないため、難易度は高いと言えそうです。

老若男女問わず多種多様な人のメンタルケアをしたい方は、臨床発達心理士の資格取得を目指してみましょう。

心理カウンセラー資格はどのように選ぶべき?

心理カウンセラー資格はどのように選ぶべき?

上記したように、心理カウンセラーの資格は独学で取得可能なものと大学進学や大学院を修了しないと取れないものがあり、何を基準に選べばいいのか迷ってしまいますよね。

そのような時は資格を取得した上で、自分が今後何をしていきたいのかを考えることが重要です。

カウンセラーとして働いていくことを目指しているのか、自分や身近な人の心のケアのために取得するのかによっても選ぶ資格は変わります。

数々ある資格の中から自分が取得したい資格は何かを考えた上で、大学や大学院に行くか独学で勉強するかを選択することが重要です。

心理カウンセラー資格取得を独学で目指すメリット・デメリット

メリット・デメリット

独学と聞くと1人でコツコツと好きな時に勉強ができるためメリットが多いように感じられますが、デメリットも存在します。

ここでは独学で心理カウンセラーの資格の取得を目指すメリットとデメリットを紹介します。

心理カウンセラー資格を独学取得するメリット

独学で心理カウンセラー資格を取得するメリットは大きく分けて2つあります。

①時間が自由に使える

社会人になると時間を自由に使いづらく、家庭の事情などでなかなか勉強時間を確保することが難しい場合もあるでしょう。

独学であればスキマ時間に10分だけなどコツコツ勉強していくことにより、着実に資格取得を目指すことができます。

仕事や家事などを優先させながら無理なく勉強したい方には独学がおすすめです。

②時間と費用が抑えられる

大学や大学院に通うとなると時間だけではなく、多くのお金もかかります。

独学の場合は毎日のように学校に通う必要がなく数百万円単位のお金を節約できるため、資格取得までの時間や費用を抑えることができます。

できるだけ早く、安く心理カウンセラー資格を取得したい方は独学が向いています。

心理カウンセラー資格を独学取得するデメリット

心理カウンセラーの資格を独学で取得できるとなればメリットしかないように感じる方もいると思いますが、デメリットもいくつか存在します。

独学で心理カウンセラー資格の取得を目指すデメリットは大きく分けて3つあります。

①取得できる資格が限られる

心理カウンセラーの資格の中には大学や大学院に行かなければ取得できないものもあり、独学で取得できる資格は限られています。

自分の取りたい資格が大学院修了や修了後に試験合格という条件つきの場合、数年・数百万円をかけて資格取得を目指さなければなりません。

信頼が厚い資格を時間とお金をかけて取るか、コストを削減して素早く手軽に資格を取るか、自分に合うのはどちらかをよく検討してみてください。

②モチベーションの維持が難しい

独学では誰かが直接指導してくれるわけではないため、数か月にわたり自分1人で勉強を継続しなければいけません。

勉強していく中で分からないことがあるとやる気をなくしてしまうことや、仕事が忙しくてモチベーションが下がってしまうことが懸念されます。

独学で心理カウンセラーの資格取得に挑む場合、どのように自分自身でモチベーションを保つかが課題となります。

③勉強方法の確立が難しい

独学では資格取得までのスケジュールを自分で調整して、どのくらいのペースでどのように勉強していくかもすべて1人で決めなければなりません。

仮に勉強方法が間違っていたとしても正してくれる人がいないため、勉強を進めても非効率になる可能性が高いです。

また誤ったスケジュールを立ててしまうと、試験当日までに勉強すべき内容のすべてに着手できず、漏れ抜けが多いまま受験となる恐れもあります。

心理カウンセラー資格を独学取得する方法|まとめ

心理カウンセラー資格を独学取得する方法まとめ

  • 心理カウンセラーの資格は独学で取得できるものもある
  • 資格取得後に何に役立てたいのかを考えて挑戦する資格を決める
  • 独学なら好きなタイミングで時間や費用を抑えて資格を取得できる
  • 独学では取れる資格が限られ、取得までモチベーションを保ちづらい

心理カウンセラーの資格は独学で取得できるものもありますが、取得できる資格が限られるというデメリットがあります。

心理カウンセラーの資格は多種多様であり、今後のことを見据えてどの資格を取得したいのかを考えてから勉強をはじめましょう。

独学で心理カウンセラー資格を取得を検討している方は、メリットとデメリットをしっかり比較して、自分が取りたい資格を厳選してみてください。