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色彩士検定と色彩検定の違いとは?難易度と過去問を紹介

更新日:2019-05-06

色彩士検定と色彩検定の違いとは?難易度と過去問を紹介

色彩に関する資格は何が違うのか?なにを取得すればいいのか?疑問になる人が多くいると思います。

名前が似ていたり、分野が一緒だったり、世の中にはよく似た資格がたくさんあります。

色彩の知識を学んで仕事の実務で活用したい!今後、色彩の資格を生かした仕事がしたい人は必見です。

今回は、「色彩士検定」「色彩検定」の違いについて、また難易度と過去問をご紹介していきます!

色彩士検定と色彩検定の違いは?

色彩士検定と色彩検定の違い

世の中には、色が使われてないモノはありません。

人々は、色の影響を受けながら生活をしています。

例えば、食べ物や洋服に洋服などさまざまな色が使われていますよね。

色彩に関する資格は、ファッションや広告・インテリア系の仕事に強いと言われています。

まずは、最初に「色彩士検定」と「色彩検定」についてご紹介していきたいと思います。

色彩士検定とは?

色彩士検定とは、全国美術デザイン教育振興会(略称ADEC・アデック)が主催している「民間資格」です。

検定試験の内容は主に、色彩の知識・造詣・認識についての能力を認定する試験です。

基礎から、色の幅広い知識と実際に使用するための技能の両方に重点をおかれています。

色彩士検定は、色彩分野について学んでいる人やデザイナー、アーティストを目指すといった人であったり、色彩について広く興味を持っている人のための検定です。

色の基礎から幅広い知識を実践的に使って仕事をする人が取得すると有効的に活用することができます。

例えば、フリーランスの色彩講師ファッション・広告系デザイナーアーティストなどがあてはまります。

色彩検定とは?

色彩検定とは、公益社団法人色彩検定協会(略称AFT)が主催している「公的資格」です。

公的資格は、色彩検定の「民間資格」とは違い、比較的規模が大きい資格となります。

検定試験の内容は主に、色彩のメカニズムや理論に関しての知識とカラーコーディネートの技能を認定する試験です。

ファッション業界や広告業界をはじめとした、インテリアやメイクアップの分野など、色彩のユニバーサルデザインなど幅広い知識を学習できる検定となっています。

将来的にファッション業界広告業界で働こうと検討している人は、就職や転職に有利となる資格なので、色彩検定の資格を取得すると良いでしょう。

色彩士検定と色彩検定の違い

色彩士検定と色彩検定についてご紹介しましたが、実際に明確な違いというものは分かりにくいですよね。

色彩士検定は、デザイナーやアーティストを目指す人が多く受験する資格といえます。

色彩検定は、ファッション業界や広告業界で働く人が力を発揮しやすい資格といえます。

同じ分野になるカラーコーディネーター検定やパーソナルカラリスト検定含め、色彩の資格を持っておくことで日常生活のさまざまなシーンで役に立ちます。

それぞれ強みや特色であったり、目指す方向性によって異なるので、自分が求めるものを明確にした上で、どの資格を受験するか決めましょう。

色彩士検定と色彩検定の難易度

実際、色彩士検定と色彩検定の難易度はどちらが高いのでしょうか。

色彩士検定は、理論問題だけでなく、実習・実技試験があるため初心者向けの検定ではありません。

色彩検定と比べると色彩士検定の合格率は低く、難易度も高いと言えるので、どちらかといえば実務経験があるという人向けの試験になっています。

一方、色彩検定は、未経験でも比較的受けやすい試験となっています。

実際に受験資格はなく基礎的な問題が中心となっているので、初めて色彩の資格を取ろうとしている人には色彩検定から始めてみてはいかがでしょうか。

気になる難易度の違いをご紹介していきます!

色彩士検定の難易度

色彩士検定は、3級から1級までの難易度があります。

3級:色の成り立ちから色の心理効果など、色彩について基礎的な問題が出題されます。

試験内容は、マークシート方式で、合格率60%~80%程度です。

2級:3級の応用となる色の文化や色彩の歴史など、高度な問題が出題されます。

試験内容は、非マークシート方式(多岐選択式)で、合格率40~60%程度です。

1級:2級よりもさらに幅広く、プレゼンテーションの実技試験をふまえた色彩計画・色彩設計など専門性の高い問題が出題されます。

試験内容は、非マークシート方式による理論問題とプレゼーションによる実技問題となっていて、理論試験が合格率10~30%・実技試験が20~40%程度です。

級が上げるにつれて必然的に難易度は上がっていきますが、知識豊富なデザイナー、アーティストを目指している人は、1級を目指して勉強に励んでみてはいかがでしょうか。

色彩検定の難易度

色彩検定は、色彩士検定と同じく3級から1級までの難易度があります。

3級:補色・色相・同一色・色彩・トーンなどの基礎的なカラー問題が出題されます。

試験内容は、マークシート方式で、合格率は60%~75%程度です。

2級:3級と比べて難易度は上がり、インテリア・生活・プロダクト・ビジュアルと応用問題が出題されます。

試験内容は、マークシート方式の一部記述となっていて、合格率は60~65%程度です。

1級:1次試験では、2級よりもさらに広い知識を問われ、2次試験では、実技・カラーカードの試験もあります。

試験内容は、1次試験がマークシート方式の一部記述となっていて、2次試験が記述方式の一部実技となっています。

合格率は、30%~35%程度となっていて、難易度は高く仕事の実務でバリバリ使いたいという人は、目指すと良いでしょう。

色彩士検定と色彩検定の過去問

それぞれ検定の過去問は?と疑問になる人へ。

気になる過去問の違いをご紹介していきます!

色彩士検定の過去問

こちらが各級の過去問題です。

それぞれ3.2.1級の試験内容やイメージができるかと思います。

色彩士検定は、色彩検定と違い演習実技問題など実践的な問題が出題されることが多いです。

論理問題と実技問題の両方をきちんと取ることが合格への近道となるでしょう。

・3級の過去問題例(一部抜粋)

●理論問題

※3級理論問題はテキスト「カラーマスターベーシック」に対応した内容になっています。

次の文章中の1~7の〔 〕について、最も適切な語句の記号を選び、解答用紙の所定欄にマークしなさい。

第1章(色のなりたち)から

太陽から電磁波として〔1 ア:反射  イ:放射  ウ:透過〕されるエネルギーのうち、地球に到達する波長範囲は、およそ1nmから1mmである。その中でわれわれに明るさや色を感じさせる電磁波を〔2 ア:可視光線  イ:赤外線  ウ:紫外線〕という。その波長範囲はおよそ〔3ア:180~580  イ: 280~680  ウ:380~780〕nmである。

出典:色彩士検定 試験問題例3級

・2級の過去問題例(一部抜粋)

●実技問題

※演習実技問題は、「色彩士検定カラーチップ」「色見本」を見ながら問いに答える問題です。

マンセルシステムで、カラーチップ(1)とほぼ同じ「明度・彩度」の色をR系、G系の中からそれぞれ1色ずつ選び、適切なカラーチップの色番号を解答用紙の所定欄に記入しなさい。

2級の過去問題例

出典:色彩士検定 試験問題例2級

・1級の過去問題例(一部抜粋)

●理論問題

下の表は、5色の色紙(1)~(5)を測定し、L*a*b*表色系で表示したものである。また、下の【語群A】ア~オは、この5色を慣用色名で表したものである。さらに【語群B】カ~コは、これらの慣用色名についてマンセル値を記載したものである。

表中の5色の色紙(1)~(5)に対応するものを【語群A】【語群B】からそれぞれ選び、解答用紙の所定欄にその記号を記入しなさい。(重複して選んではならない)

【語群A】

ア:臙脂色  イ:抹茶色  ウ:藤色  エ:クロムイエロー 

オ:セルリアンブルー

【語群B】

カ:3Y 8/12  キ:9B 4.5/9  ク:10PB 6.5/6.5  ケ:2GY 7.5/4 コ:4R 4/11

1級の過去問題例

出典:色彩士検定 試験問題例1級

色彩検定の過去問

こちらが各級の過去問題です。

それぞれ3.2.1級の試験内容やイメージができるかと思います。

・3級の過去問題例(一部抜粋)

PCCSを使った配色に関する、次のA~Fの記述について、最も適切なものを、それぞれの①②③④からひとつ選びその番号をマークしなさい。
A:同一色相配色

3級の過去問題例

出典:色彩検定3級 過去問 2015年夏期 問9

・2級の過去問題例(一部抜粋)

【問題A】

プロダクトデザインにおける色彩の役割について、次の記述のうち、最も不適切なものを1つ選びましょう。

①西欧で色によって商品価値を高めるという考え方が始まった。

②商品色彩は市場における販売動向を左右するといわれている。

③色彩を施すことにより、商品の形状の美しさを強調することができる。

④色みや光沢感をコントロールすることによって、商品の品質感を高めることができる。

出典:色彩検定2級問題「プロダクトデザイン」

・1級1次の過去問題例(一部抜粋)

1級1次の過去問題例

次の【A】~【J】の空欄にあてはまる最も適切なものを、それぞれの①②③④からひとつ選びその番号をマークしなさい。

ロゴマーク企業イメージを明確にし、これを社の内外に強くアピールしていくことを【 A 】という。

また、【 A 】を遂行するために、ビジュアルによって企業をアピールするイメージ戦略を【 B 】というが、その中心となるのが図1のようなロゴマークである。

ロゴマークとは、【 a 】のように文字をデザインした【 C 】やマーク等を組み合わせたりして図案化したものをいう。

【 a 】の書体には、装飾がついた【 D 】と呼ばれる欧文書体が使われているが、【 D 】には一般的に【 E 】なイメージがある。 また、ロゴマークに使われる色は、企業が制定する【 F 】がベースとなる。

この色には、日本の企業では【 G 】が最も多く使われる傾向がある。

図1で使われている緑系は、その色の連想から【 H 】なイメージの企業にふさわしい。

いずれにしても企業イメージにあった色を選ぶことが重要であるが、【 I 】にする等のポイントを押さえることも必要となる。

さらにロゴマークを様々なツールに対してどのように展開し、使用していくかを、【 J 】によって取り決める。

【A】①BI ②CI ③IP ④MD

【B】①VP ②PP ③VI ④PI

【C】①ロゴタイプ ②ゴシック ③ブランド ④ファブリック

【D】①シンボル系 ②ロゴタイプ系 ③サンセリフ体 ④セリフ体

【E】①現代的 ②カジュアル ③格調的 ④スポーティ

【F】①フルカラー ②コーポレートカラー ③セーフカラー ④プロセスカラー

【G】①紫系 ②黄系 ③赤系 ④青系

【H】①堅実 ②エンジニアリング ③高貴 ④エコロジー

【I】①色彩管理が容易な色 ②濁りのない色 ③染色に使える色 ④純色

【J】①ベーシックデザイン ②コンセプトデザイン ③アプリケーションデザイン ④ブランドデザイン

出典:色彩検定 検定試験出題例 1級1次出題例

色彩士検定と色彩検定の違い|まとめ

色彩士検定と色彩検定の違い

いかがでしたでしょうか。

今回は、色彩士検定と色彩検定の違いは?難易度と過去問についてご紹介しました。

実用性を重視して就職や転職、フリーランスに人気なのが「色彩士検定」と言われています。

ファッションや広告業界などで基礎から応用知識を活用するのであれば「色彩検定」の取得を目指した方がいいでしょう。

どちらの資格も、ファッション業界や広告業界をはじめ人気も年々高まってきている資格です。

色彩士検定と色彩検定の違いですが、目指す業界・仕事とその実用性と考慮して選択することが大切です。

1級になると、必然的に難易度は高くなりますが、スケジュールを立てて1日ずつコツコツ勉強すれば、合格することが可能です。

日々の生活で切り離せない色彩ですが、より専門的に学ぶことはいい経験になると思います。

色彩に関しての資格を取得することで、フリーランスの色彩講師になることができ、企業のデザイナーになるとしても広い範囲で活用できるでしょう!

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