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獣医師になるには資格が必要?獣医師になるための大学や高校はある?

更新日:2019-04-23

獣医師になるには資格が必要?獣医師になるための大学や高校はある?

動物のための医師としてペットや家畜、動物園の動物たちを救っている獣医師

動物の健康を守る獣医師になるにはどんな資格が必要なのでしょうか?

獣医学部は医学部とはよく比べられがちですが、獣医師になるにどんな高校や大学に入ればよいのか?獣医師資格の取り方、獣医師資格を取った後の就職先などをまとめました。

獣医師になるための大学がある

獣医師になるには

獣医師になるには、高校を卒業した後、獣医学部のある獣医系大学に進み6年間学ぶ必要があります。

獣医系大学は、医学部と同様に非常に学費が高額です。私立大学なら1000万円以上を覚悟しなければなりません。

獣医系大学は少ない

国公立大学、私立大学を合わせても獣医系大学は16校しかありません。もちろん並大抵の偏差値ではない大学ばかりで狭き門と言えます。

獣医師になるには高校のうちからしっかりと勉強をしておく必要があります。

何故か医師を目指すよりは簡単と思われがちな獣医師ですが、偏差値が低めの医学部と比べれば獣医学部のほうが難しいという場合もあるぐらいの難易度なんです。

獣医学科の科目は超大変

獣医学科の勉強は恐ろしく大変です。語学は6か国語にも及び、もちろん普通の大学と同じように数学や物理、化学などの一般教養もあります。

そして専門課程としての生理学・薬理学・公衆衛生学…などなど多数、科目がとにかく多いので、テスト期間は半端ないことになります。

解剖学では獣医師として必須な牛や馬、羊に豚、鶏犬猫…と全ての動物のあれこれを暗記しなければなりません。

獣医系専門の高校は?

獣医学科の大学生の様子を見てみると、出身高校は見事にバラバラだったりします。医学部進学コースがあるような高校からそのまま医学部に進むような構造とは少し違っているようです。

獣医師自体が医師ほどの人気職業でない点も関係していそうではありますが…

いずれにしても、高校選びは理系に強い高校にしておきましょう。医学部と同様に、医療系で理科系の科目を中心に問われ、大学入試の時も理系科目と英語がメインとなります。

世間から理系エリートと呼ばれる様な高校からなら手堅く獣医系大学に入ることができるはずでしょう。

農業高校は有利なの?

動物と触れ合う機会の多い農業高校は獣医を目指すのに向いているの?という話をよく耳にします。

農業高校は、農家や酪農家を目指している人のための高校で、普通科の高校で勉強する英語や理科、数学などの科目を減らし、代わりに農業や酪農の実習時間を取っています。

獣医師になるには偏差値がいずれも高い大学の獣医学部へ進むことが必須条件となっているので、普通科目を削っている農業高校のカリキュラムで進学するのはほとんど不可能に近い状態です。注意しましょう。


獣医師になるには?

獣医師になるには高校を卒業した後、以下のようなルートを通る必要があります。

高校⇒大学獣医学部・獣医大学(6年制)⇒獣医師国家試験⇒獣医師

他の方法はありません。特にネックとなっているのが6年制大学です。

農林水産省指定の獣医学科を設置している6年制の大学を卒業後、獣医師国家試験を通らなければならないため、高校や専門学校、短大や4年制大学卒では獣医師になることはできません。

獣医師国家試験をクリアする

獣医系の大学で6年間通って取得できる獣医師国家試験の受験資格を手に入れることで、ようやく獣医師国家試験を受けることができます。

獣医師国家試験は年に1度だけ行われておりこれに合格できれば獣医師免許の資格を得られます。

獣医師国家試験は、合格率8割ほどで受けることができるまでが非常に大変ですが、大学で6年間の勉強を真面目に受けてきた人なら大体がクリアできるようになっています。

獣医師として活躍できる就職先を探す

無事獣医師としての資格を手にしたら獣医師としての就職先を探すことになります。

動物病院だけでなく、動物の専門家としての仕事は実は色々なところにあります。

そのため、獣医師試験を通って獣医師の資格を手にした人たちの就職状況は非常に良好なのです。

獣医師の就職先

・動物病院
獣医師の一番多い就職先、街中にある動物病院の獣医師さん。ペットのイヌやネコ等の小動物の診療を行います。
・水族館や動物園
水族館や動物園の動物の健康管理を行います。水族館では水棲動物の取扱いもあり、動物病院と比べて工夫の必要な治療や検査が多くあります。
・地方自治体
地方公務員として食品衛生などに関わったり、鳥インフルエンザ防疫など、行政に関わる獣医師としての仕事を行います。獣医師の資格と公務員資格を両方持った人は少ないので就職しやすい状況です。
・検疫所
こちらは国家公務員兼獣医師としてのお仕事です。空港や港などに設置されている検疫所で、輸出・輸入される動物の感染症や伝染病などがないか検疫します。
・産業動物診療
農協などで、牛やニワトリなど畜産や産業における動物の管理や診療を行います。
・その他
大学教員や、動物のための医薬品の研究・開発など、獣医師として関わることのできるその他の仕事はまだまだあります。

水族館や動物園は獣医師の中では特に人気の高い職場です。教授からの推薦状があっても就職はなかなか難しいようです。

長く続いているペットブームの影響もあり、街中の動物病院はたくさんあることも影響してか、獣医師として診療所に就職する人がおよそ半数を占めており、次に多い就職先は都道府県の公務員や農協関連の団体となっています。


一人前の獣医師になるには

獣医師になるには?

獣医師のお仕事は、資格があるからと言っていきなり一人前という訳にはいきません。最初は研修医からスタートとなります。

一人前の獣医師になるには、動物病院で研修医として先輩獣医師の元で働きながら経験を積み、2~3年ほどかかってようやく一人立ちとなります。


獣医師になるには資格が必要?高校や大学はある?まとめ

獣医師になるには?ということでまとめてみましたがいかがでしたか?

獣医師になるには、数少ない獣医学科を設置している6年制大学への進学が必須なため、高校のうちから医学部志望並みにしっかりと勉強していく必要があります。

獣医師資格を手にした後は、動物病院だけでなく、幅広い就職先があります。

ペット人気も続いている中、動物病院はいたるところにありますし、公務員としての獣医師が不足している都道府県もたくさんあります。

獣医師は資格を手にするまでが狭き門でありながら、就職率の高さなど将来性の面では安泰な職業かもしれません。

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