高齢化の進む現代社会において、介護士の需要は日々高まっています。
その中でも近年注目を集めているのがレクリエーション介護士です。
レクリエーション介護士とは高齢者の身体的な健康だけでなく、レクリエーションを通じて心の健康をケアし「生き甲斐」を与える事を専門とする介護士の事です。
今回の記事ではそのレクリエーション介護士の資格を取得する為の試験の内容や難易度について説明します。
介護現場でのレクリエーションの必要性

高齢者の殆どが日常生活の中に大きな変化は無く、穏やかな日々の連続になっています。
そうした大きな変化の少ない日常において、普段できない事をするレクリエーションは大きな役割を持っています。
最近増えてきている事例で言えば一人暮らしの高齢者の引きこもりや老人うつといったものがあります。
こういった事で外界から遮断された生活をしていると高齢者の心身に良いはずがありません。
体の衰えや、認知症が進行してしまったり、孤独死というリスクもあります。
そういった事を防止する為にも他人とのコミュニケーションを取るという事は非常に重要になります。
しかし、ただコミュニケーションを取ると言っても難しい所があります。
そこで登場するのが各事業所で行われるデイサービスでのレクリエーションです。
ただデイサービスを来るだけでなく、デイサービスの中で行われるレクリエーションに変化を加えることで高齢者の生活にも変化を加える事が出来るのです。
レクリエーションが多様化する事で高齢者の脳も活性化され「生きる活力」が湧いてきます。
そうすれば高齢者も人生をより良く過ごす事が出来る様になります。
ですから、これからの介護にはレクリエーションが必要不可欠になるのです。
レクリエーション介護士とは?
近年進む高齢化社会の中で高齢者に食事や設備以上に必要だと感じられている事が介護の現場にはあります。
それは「レクリエーション」です。
レクリエーションを通じて生きる喜びや生き甲斐を感じてもらう事で、心身ともに健康を増進出来ると考えられているからです。
しかし、現状ではレクリエーションについての知識や技術のある介護士というのは少なく、レクリエーションが重要だという事は認知しながらも特にレクリエーションに対して知識の無いスタッフが手探りで行っています。
多くの事業所やスタッフがレクリエーションについての知識や技術を習得したいと考えている中で、2014年に「一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会」が設立した資格が「レクリエーション介護士資格」です。
レクリエーション介護士の仕事内容

レクリエーション介護士が行うレクリエーションの内容は集団レクリエーションと個別レクリエーションの2つに分けられます。
その時々の事業所の状況や季節に応じて高齢者にとって楽しいと思えるレクリエーションを選択して実施します。
集団レクリエーション
集団レクリエーションとは体操や運動だったり、季節ごとのイベント行事などです。
集団で行うことでの連帯感や協調性の強化、高齢者同士のコミュニケーションを取る事での認知症の予防に繋がります。
お正月やクリスマスなどのイベント行事も四季の変化を感じられるので高齢者に良い刺激になります。
個別レクリエーション
個別レクリエーションとは囲碁や将棋等のゲーム、絵画やクラフト等のものづくりが含まれます。
一人で集中して行う事での集中力の向上、指先を使う事だったりゲームの戦略を考える事で脳の活性化に繋がります。
個別でそれぞれに対応出来るので、それぞれの需要に応じたレクリエーションを行える事が強みです。
レクリエーション介護士資格試験について
レクリエーション介護士資格は1級と2級に分けられます。
レクリエーション介護士2級の資格は特に資格制限は無く、誰でも試験を受ける事が出来ます。
レクリエーション介護士1級の資格はレクリエーション介護士2級資格を取得していなければ試験を受ける事は出来ません。
レクリエーション介護士2級資格試験について
レクリエーション介護士2級の資格試験は通信講座と通学講座で受験する事が出来ます。
通信講座では、資料を請求して送られたテキストとDVDを元に学習した後、試験を行います。
ですので、自分の都合の良いタイミングで受験をする事が出来ます。
通学講座では認定講座が開講されている指定された大学や専門学校に通学する事で受験出来ます。
概ね6時間を2日間の計12時間の受講し、その後試験を行います。
どちらの試験も筆記試験とレクリエーション企画書の提出等の添削課題の2科目が行われます。
筆記試験は全50問の選択方式で60点以上で合格になります。
レクリエーション介護士1級資格試験について
レクリエーション介護士1級資格試験は2級に比べて少し特殊です。
まず、協会が指定した日時と場所で行われる「アイスブレイク体験会」に参加する必要があります。
その後、全4日日程の講座の受講をした後に選択制のフォローアップ研修と現場実習を行います。
ここで初めて筆記試験を受ける事が出来、筆記試験と小論文、実技試験の合計点数が150点満点中60%以上の合格点を満たした場合に合格になります。
全体的に難易度が2級に比べて高くなっています。
どちらにせよ先ずは2級資格を取得しない事には1級資格も取得出来ませんので、まずは2級資格の取得を目指しましょう。
その後、自分の働く事業所の状況と自分のスキルと時間に合わせて1級資格の試験を受けるか判断しましょう。
レクリエーション介護士まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はレクリエーション介護士の仕事内容や資格試験について解説しました。
まだまだレクリエーション介護士の資格についての認知度は高いとは言えませんが、今後あなたが介護士としてスキルアップしたいと考えるなら取得して損は無い資格です。
私たちの日本はまだまだ高齢化社会が続き、介護士の需要は年々高くなっていきます。
需要に応じて介護士志望の人が増えてくる中で理想の職場で採用される為には「他の介護士との差別化」という事は重要になります。
そういったアピールの為にもこのレクリエーション介護士の資格取得は強くオススメ出来ます。
今後、レクリエーション介護士の認知度が上がってくれば各事業所に一定の人数を配備する事が理想とされるような時代が来る可能性もあります。
2級資格であれば難易度もそこまで高くなく、手軽に受講出来ますのでまずは資料を請求してみると良いでしょう。
より良い介護を行う為にレクリエーション介護士の資格取得を検討しましょう。
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