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医療ソーシャルワーカーになるには難易度は?年収や仕事内容も紹介

更新日:2021-05-08

医療ソーシャルワーカーになるには難易度は?年収や仕事内容も紹介

”社会福祉士”の国家資格を持つソーシャルワーカーの中でも、病院や保険医療機関に勤務するソーシャルワーカーは『医療ソーシャルワーカー』と呼ばれています。

患者さんやその家族が抱えている悩みや心配事について相談に乗り、問題解決に向けて支援しています。
その医療ソーシャルワーカーになるには、資格の難易度はどのくらいでしょうか?仕事内容や年収についてもチェックしていきます!

医療ソーシャルワーカーとは?

医療ソーシャルワーカー

ソーシャルワーカーは社会福祉士の国家資格を取得することで、実に多くの職場に勤務することができます。
老人ホームや障がい者の福祉施設、児童福祉施設、福祉サービスを行っている民間の企業などで働いています。

そのソーシャルワーカーの中でも、病院や保険・医療機関で働く場合は”医療ソーシャルワーカー”と呼ばれることが一般的で、在宅介護の支援センターなどに勤務する人もいます。
では、医療ソーシャルワーカーとなるにはどうすれば良いのでしょうか?

医療ソーシャルワーカーになるには

医療ソーシャルワーカーになるには、4年制の大学や短期大学、専門学校などで社会福祉に関することを勉強する必要があります。
専門の学校を卒業していなくても、ある程度の実務経験や1~2年の社会福祉士養成課程を学ぶことで社会福祉士の国家資格を受験する資格を得ることができるので、様々なパターンで就職への道がつながっています。

資格がなければ働けないわけではないものの、ほとんどの病院で「社会福祉士」や「精神保健福祉士」の資格を持っていることが採用条件となっています。

医療ソーシャルワーカーとなるには、ほぼ必須の資格であると言えますね。

医療ソーシャルワーカーの求人はあるの?

では、医療ソーシャルワーカーとなるにはどのような求人があるのでしょうか。

実際に福祉系の大学に通っていたとしても、医療ソーシャルワーカーとしての求人が出ることはほとんどないとされています。

例えば前職者が退職するので医療ソーシャルワーカーを補充するという場合、6月・1月・2月に求人が出ます。
医療ソーシャルワーカーを増員するための求人は早くても11月、遅い時期であっても3月だとされているので、ソーシャルワーカーなどの関係者から求人がないか情報を得ておきましょう。

これは大学生に限らず、転職を考えている人も同様です。

ちなみに、すべての病院に医療ソーシャルワーカーがいるわけではありません。
勤務したいと思う病院に医療ソーシャルワーカーが置かれているか、必ずチェックしておく必要があります。

医療ソーシャルワーカーの仕事内容

医療ソーシャルワーカー

医療ソーシャルワーカーは、保険・医療機関で患者さんやその家族に寄り添い、悩みの解決に向けて支援を行っています。

では、具体的な仕事内容を見ていきましょう。

誰に相談していいか分からないことも、医療ソーシャルワーカーへ

病院に通院したり入院するということは、患者さんが肉体的・精神的な治療を必要としているからです。
しかし、病気やケガの治療だけをしてもらえば決して満足ということはありません。

中には「誰に相談していいか分からない」と一人で悩みを抱え込んでいる患者さんや家族の方もいらっしゃることでしょう。
そんな時、医療ソーシャルワーカーが皆の相談に乗り、適切な支援を行います。

もしも病院の中だけでは相談に乗り切れなかった場合は、医療ソーシャルワーカーが適切な施設や機関を紹介します。
他にも退院するにあたって必要な物や気持ちの準備に加え、退院したあとも受けられるサービスの援助や、社会復帰に向けた援助をすることも医療ソーシャルワーカーの仕事です。

患者さんと病院の通訳的な役割も

ソーシャルワーカー側もとても支えきれないような悩みに直面した場合は、自身の非力や無力さを感じることもあるかもしれません。
しかし、医療ソーシャルワーカーに話を聞いてもらったことで、精神的な負担が軽くなったと感じる人も多いことでしょう。

また、患者さんが病院のスタッフとやりとりをすることが困難である時に、通訳的な役割をすることもあります。
医療ソーシャルワーカーとなるには相談する人の立場になって、その人が求めているものを知り、最も良い解決策へ導いてあげることが大切ですね。

医療ソーシャルワーカーになる難易度は?

前述のとおり、医療ソーシャルワーカーとなるには国家資格である社会福祉士の資格を取得することが採用への近道となっています。
社会福祉士の試験内容は徐々に難しくなっているとされており、合格率も下がっているのが現状です。出題範囲も幅広いので、難易度も易しいとは言い切れないでしょう。

学生であれば一年を通してしっかりと試験対策を行うことを指導されている場合が多く、中には3〜4ヶ月の勉強で合格したという人もいます。
そのため、「難易度」という点に関しては、試験ではなく就職面の方が難しいかもしれません。

現在、日本全国にはおよそ1万件の病院があるとされていますが、ソーシャルワーカー自体も1万人はいると考えられています。
すべての病院に医療ソーシャルワーカーがいるわけではないと思うと、求人の募集には敏感になり、ソーシャルワーカーのネットワークを利用して情報を得られるようにしましょう。

ソーシャルワーカーの求人で、特に多いのは介護施設となっています。

医療ソーシャルワーカーの年収は?

医療ソーシャルワーカーの年収は、平均しておよそ359万円ほどとされています。
また、ケアマネジャーの年収はおよそ360万円、社会福祉士はおよそ352万円となっています。

ボーナスについては、医療ソーシャルワーカーの場合は多くの会社が年に2回の賞与があることが多いです。
昇給も経験によってはあることもありますが、ボーナス同様にない場合もあるので採用の時にきちんと確認しておきましょう。

医療ソーシャルワーカーとなるには、金銭面よりもやりがいや仕事内容で選んだ方が良いかもしれませんね。

医療ソーシャルワーカーについてのまとめ

ソーシャルワーカーという大きな括りで見ていくと、就職先は無数に存在していることが分かります。
特に介護施設での求人が多く、数も圧倒的です。

医療ソーシャルワーカーとなるには、病院で前職者の欠員を補充する場合や増員であってもある程度の時期が決まっているので、常に求人の情報には敏感であった方が良いですね。

新規の施設で募集をかけている場合もあるので、求人のサイトなどもチェックしてみましょう。

医療ソーシャルワーカーになるには、悩みを抱える患者さんやその家族に充分な配慮をする必要があるため、適切な振る舞いや言動が求められます。

関係者とうまく連携を計り、色んな人の支えとなれるソーシャルワーカーをぜひ目指してください。