高齢者や障がいを持つ人々に、福祉サービスの支援を行うのがソーシャルワーカー(社会福祉士)と呼ばれる人たちです。
社会福祉専門職としては、日本で初めてとなる国家資格である社会福祉士。同じく国家資格として介護福祉士がいます。
では、ソーシャルワーカーとして社会で活躍するためには、資格の難易度は高いのでしょうか?
年収の金額や、仕事内容についても調査していきます!
ソーシャルワーカーとは?

社会福祉の事業に携わっている人々は、広く”ソーシャルワーカー”という総称で呼ばれています。
しかし、一般的にソーシャルワーカーと呼ばれているのは国家資格である『社会福祉士』として、関連する業務を行っている人のことを指します。
では、そのソーシャルワーカーの資格を取得するためにはどのような道のりを辿るのでしょうか?
ソーシャルワーカーの資格を取ろう!
ソーシャルワーカーの資格を取得するためにしなければならないことは、『社会福祉士』の国家資格に合格することです。
介護職の相談員などとして働きたい場合、必ずしもこの資格が欲しいわけではありません。ですが、最低限として『社会福祉士』の資格があった方が良いと考えている企業や施設が多いのが実状のため、可能であれば取得しておきましょう。
それでは、社会福祉士の資格を取得するための学校について見ていきましょう。
まず、最もポピュラーな資格取得への道は福祉系の4年制大学に入学するか、4年制の専門学校に通うことです。
そこで社会福祉士について学んで指定された科目を履修すると、国家資格の受験資格を卒業と同時に得ることができます。
4年制の大学以外でも福祉系の短期大学に通ったり、2年制〜3年制の専門学校で社会福祉士として科目を履修した人も資格を取得できます。
その場合、1〜2年間の『相談援助実務経験』を積んだことで国家試験の受験資格につながります。
学校を出ていなくても国家資格を受けられる場合も
では、ソーシャルワーカーとなるためには必ず福祉系の学校を卒業しないといけないかと言うと、そうではありません。
相談援助の実務経験を決まった時間行い、それから1~2年の社会福祉士養成課程を学ぶことで国家資格を受けることができるようになります。
様々なルートからソーシャルワーカーになる道がつながっているので、自分のライフスタイルに合った方法で資格が取れますね。
また、学校に勤務する場合、スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーにも違いがあるので要チェックです。
資格広場:スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーの違い・資格取得・やりがいは?徹底分析
ソーシャルワーカーの資格の難易度は?
ソーシャルワーカーの資格は、学校を卒業すれば自動的に得られるものではないうえに国家資格のため、しっかりと勉強をする必要があります。
勉強時間はおよそ300時間はあった方が良いとされているので、気は抜けませんね。
資格の難易度は、どのくらいなのでしょうか?
難易度は『普通』レベル
社会福祉士の国家資格の難易度は、たくさんある国家資格の中でも『普通』くらいのレベルだと言われています。
ですが、その合格率は30%で推移しており、試験も難しくなってきています。
この試験は年に一度きりしか行われないため、苦手分野もしっかりと克服する勉強法を身につけていきましょう。
試験の情報などを取り扱っているサイトでは、「試験問題の難しさばかりを気にせず、問題をよく読んで引っかからないようにしよう」とアドバイスしています。
ソーシャルワーカーの仕事内容は?

ソーシャルワーカーの職場は実に多く、高齢者と接する老人ホームに始まり、知的障がい者の施設を含む社会福祉施設、病院や保健所などの医療機関、福祉事務所、児童福祉施設などがあります。
仕事内容は働いている職場によって変わりますが、ソーシャルワーカーは次のようなお仕事をしています。
皆と連携を取って働く!
ソーシャルワーカーは子供からお年寄りまで幅広い世代の人と接することが多く、勤める職場や施設によって専門的な知識と経験が求められます。
その中でもソーシャルワーカーが独自で何でも仕事をしているというわけではなく、福祉や医療関係の方々と連携を取りながら働いています。
相談者によって、悩みや相談事はまったく違います。
そのため、福祉関係で働くなら作業療法士や理学療法士、病院に勤める場合は医師や看護師と話し合い、相談者のためになるサービスを行っていきます。
ソーシャルワーカーは皆が気持ちよく暮らせるよう、相談援助することが仕事内容の中心です。
ソーシャルワーカーの年収は?
社会福祉士の資格を取得すると、福祉施設のみならず病院などの医療機関や福祉のサービスを行っている民間企業など様々な場所で働くことができます。
そのため、年収や待遇も職場や職種によって差があるというのが実状です。
しかし、福祉の業界では比較的恵まれているとされていて、福祉事務所や児童相談所などに公務員として採用された場合は安定した収入を得ることができます。
公務員ではない場合の初任給を見てみると、大学を卒業した人が17〜20万円(年収およそ270〜310万円)であり、短期大学や専門学校を卒業した人は15〜18万円(年収およそ230〜280万円)ほどだとされています。
決して高いとは言えない収入額ではありますが、経験を積み重ねることで昇進したり昇給するケースもあります。
さらには社会福祉士の資格を持っていると、『資格手当』がもらえる可能性も十分あります。
ソーシャルワーカーとして独立する人も
現在、ソーシャルワーカーの新たな働き方として「独立型社会福祉士」となる人も徐々に増えているようです。
社会福祉士として個人の事務所を持ち、相談支援を行ったり、成年後見人の代行をするなどしています。
独立型社会福祉士はまだまだ数が少ないため、年収などの正確なデータがありません。
しかし、日本社会福祉士会も養成研修などを行っており、独立したいと考えている社会福祉士の後押しをしています。
経営や営業が上手くいけば、高収入を得られる可能性もあります。
ソーシャルワーカーとして自分の事務所を持って頑張りたいと考えている方は、独立の道を視野に入れても良いでしょう。
ソーシャルワーカーについてのまとめ
子供からお年寄りまで、地域の人々が快適に暮らせるように相談に乗ったり、支援を行っているソーシャルワーカーは様々な場所で働くことができます。
資格も学校に通った人だけでなく、実務経験や社会福祉士養成課程を学べば受験資格を得ることができるので、なるための方法も多く存在します。
公務員ではない場合の年収が高いとは言えませんが、経験の積み重ねで昇進や昇級が見込まれる他、現在は新たに独立する社会福祉士も出ていることから、今後はますます働き口が増えることでしょう。
仕事内容も充実しているので、社会に役立つ仕事がしたいと考えている方は、ぜひ資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。
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