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准サービス介助士とはどんなお仕事?試験の合格率や仕事内容まとめ

更新日:2024-02-27

准サービス介助士とはどんなお仕事?試験の合格率や仕事内容まとめ

准サービス介助士資格。それは、高齢化社会が進み、障碍者も含めたバリアフリーや協調性が説かれる現代において、正しい手助けができることを示す資格です。

とはいえ、「なぜ准なのか」、「そもそも介助とはなんなのか」という疑問を持つ人もいれば、「その資格は仕事に役立つのだろうか」と思う人もいるでしょう。

この記事では准サービス介助士とは何かを説明するとともに、資格の仕事への活かし方や、資格試験の流れ、合格率など、准サービス介助士資格をあらゆる観点から見ていきます。

准サービス介助士とは?

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准サービス介助士とは、公益財団法人日本ケアフィット共育機構が発行する民間資格です。
「准」というだけあってこの資格は「サービス介助士」資格のハードルを一段下げたものになります。

ここではまず介助とは何か、サービス介助士とは何かについて整理したうえで、准サービス介助士とは何かについて説明します。

介助とは?サービス介助士とは?

「介助」とは、高齢者や障碍者が社会で安全に過ごせるようにお手伝いをしたり、サービスを提供したりすることです。

これに対し、皆さんがよく聞く「介護」は、高齢者や障碍者などで日常生活を送ることが困難な人に向けて身の回りの世話をすることです。

そして、「サービス介助士」は、正しい介助技術を身につけている人に対して公益財団法人日本ケアフィット共育機構が発行する民間資格です。
この資格を持つ人は「ケアフィッター」と呼ばれることもあります。

准サービス介助士とは?

准サービス介助士は、介助に関心を持つ人がサービス介助士資格よりも手軽に介助技術について学ぶ機会を得ることができる資格です。

サービス介助士資格を得るためには実技試験がありますが、准サービス介助士資格については実技試験がなく、在宅試験で取得可能な資格になります。

また、准サービス介助士資格を取得していれば、サービス介助士資格に挑戦するときに課題提出が免除されるという特典も得られます。

准サービス介助士の主な仕事内容は?

上で述べたように、准サービス介助士とは民間資格であり、「准サービス介助士」という職業が存在するわけではありません。

では、准サービス介助士資格はどのような場面でどのように生かされるのか。
介護を行うホームヘルパーとの比較を通じて、サービス介助士や准サービス介助士がどのような場面で生かされるのかを確認します。

そして、資格をもつケアフィッターが仕事内容で資格をどのように生かしているのかも具体的に見ていきます。

出典:ホームヘルパーとサービス介助士の違い | ホームヘルパーの仕事、なるには、給料、資格 | 職業情報サイトCareer Garden

ホームヘルパーとの違い

ホームヘルパーは「介護」を行う介護士の一形態で、要介護者を訪問して身の回りのお世話をすることが仕事です。具体的には、身体介護、生活援助、助言相談を行います。

また、ホームヘルパーは訪問介護事務所やグループホームなどに所属し、施設内や訪問先で業務を行います。

これに対し、サービス介助士資格をもつケアフィッターは、介護を行うわけではなく、商業施設などで、困っているお客様の手助けをします。

つまり、サービス介助士や准サービス介助士は、百貨店や飲食店などの商業施設や、宿泊施設、駅や空港などで働く人が、サービスの一環として生かしている資格だと言えます。

准サービス介助士の仕事内容は?

では具体的にどのように生かしているのでしょうか。

例えば、飲食店ではメニューが見えにくい人に向けてメニューや価格の読み上げを行うなどのサービスを提供します。

また、駅では機械が苦手な高齢者に向けて切符購入を手伝ったり、出口の案内をしたり、その際に荷物を運んだりもします。

このように、様々な場面や状況に応じて臨機応変に困っているを助けるには、あらかじめ適切な対応に関する知識が必要です。
また、手助けされる側も相手がサービス介助士であれば安心して助けを求めることができます。

サービス介助士、准サービス介助士資格の取得を通じて得られるスキルはこのようにして役立てられます。

准サービス介助士の主な職場は?平均的なお給料は?

上記で述べたように、サービス介助士、准サービス介助士資格はサービス業の中で生かされます。

では、資格取得者は具体的にどのような職場に勤めているのでしょうか。
また、資格を持つケアフィッターの給料はどのくらいなのでしょうか。

准サービス介助士の主な職場は?

サービス介護士や准サービス介助士は、サービス業の中でも商業施設や公共交通機関等に多くいます。

これは、発行元である日本ケアフィット共育機構が法人や団体単位での資格導入を推進しており、交通業界や小売・流通業界を中心に積極的な導入がなされているためです。

実際、15万人以上いるサービス介助士のうち、交通業界と小売・流通業界の人だけで70%以上を占めます。

ただ、准サービス介助士に関しては、介助に関心のある人たちに対してよりハードルを下げた資格試験であるため、学生や専業主婦などの割合が比較的高まると思われます。

准サービス介助士の平均的なお給料は?

サービス介助士や准サービス介助士資格取得者の給料は、各業界や企業の給与次第となります。

また、民間資格であることに加え、法人単位で導入していたとしてもサービス向上の一環として取り入れる形になると考えられるため、資格を取得しているからと言って昇給があるとは考えにくいです。

准サービス介助士の資格はどうやって取る?

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准サービス介助士の資格は在宅で取得可能であることが最大の特徴です。
そして、取得の前提として講座を受講する必要があります。

ここでは、資格取得までの流れを確認するとともに、資格試験の難易度や合格率についても考察します。

資格取得までの流れ

准サービス介助士の資格取得には、日本ケアフィット共育機構の講座またはそれに準じる他社の講座を受ける必要があります。

資格取得までの流れ自体はほぼ同じなので、今回は日本ケアフィット共育機構の講座の流れを例に挙げて説明します。

まず、検定試験までの流れです。

講座に申し込むと、テキスト、実技のDVD、そして提出課題が届きます。
テキストやDVDを用いて自宅学習を行った後、最後に100問の択一式の問題からなる提出課題を提出します。この提出課題で60点を切ると再提出になります。
また、申し込んでから検定試験受験まで6カ月以内という期間制限が設けられています。

次に検定試験の詳細です。

試験は在宅での受験です。
試験は択一式50問構成で、60点以上の得点で合格となります。試験時間は40分です。
不合格の場合は有料で再試験を受けられます。

試験に合格すると認定状が授与されます。

准サービス介助士資格を取得すると、サービス介助士資格講座の一部をスキップして資格試験に挑戦できるという特典が得られます。
なお、サービス介助士試験の内容は准サービス介助士試験と同内容で合格基準が70点以上に上がります。

出典:准サービス介助士資格取得講座|【公式】サービス介助士の公益財団法人日本ケアフィット共育機構

検定の難易度や合格率は?

サービス介助士資格の検定試験の合格率が8割以上であることから、同じ問題で合格基準の低い准サービス介助士資格の検定試験の合格率は更に上がると言えるでしょう。

介助に関心を持つ人がより手軽に介助について正しい知識を学べるように設計された資格試験としては妥当な、比較的簡単な難易度であると言えるでしょう。

准サービス介助士は独学でもとれる?専門学校は必須?

先に述べたように、准サービス介助士資格は講座の受講が前提となる資格です。
したがって、基本独学であり、在宅講座であるため専門学校への通学は不要です。

また、講座自体は日本ケアフィット共育機構、ユーキャン、そして産業能率大学の3つが主体となって用意しています。

日本ケアフィット共育機構の講座の流れについては先の「資格取得までの流れ」で説明した通りなので、ここではユーキャン、そして産業能率大学の講座についても比較の中で見ていくことにします。

出典:准サービス介助士について|【公式】サービス介助士の公益財団法人日本ケアフィット共育機構

ユーキャンの講座

ユーキャンの准サービス介助士講座の最大の特徴は独自の教材です。

4か月での修了を目標として、テキストでインプットし、ドリルや添削サポートを通じてアウトプットができるという環境が整います。

また、4か月を過ぎても1年間は学習サポートを受けることができるという特典もあり、6か月以内に検定試験を受けなければならない日本ケアフィット共育機構の講座よりも余裕をもって取り組むことができると言えます。

その分数千円受講料が高くなりますが、自身で勉強の仕方が分からないという方にはお勧めできるでしょう。

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産業能率大学の講座

産業能率大学の准サービス介助士講座は、基本的に日本ケアフィット共育機構の講座を準用する形になります。

したがって、准サービス介助士資格を取ることが目的の人にとっては、産業能率大学で受講するのも、日本ケアフィット共育機構で受講するのも変わりません。

しかし、サービス介助士資格の取得を目指している人には「サービス介助士受験基礎」という講座がおすすめできるでしょう。

資格が得られる講座ではありませんが、准サービス介助士資格講座よりもリーズナブルにサービス介助士資格へのステップアップ得点が得られます。

出典:サービス介助士受験基礎 | 通信講座 | 産業能率大学 プロカレッジ

准サービス介助士とは?まとめ

准サービス介助士は、在宅で手軽に正しい介助の仕方を学ぶことができる資格です。

困っている人を助けたいという気持ちを行動に移す勇気は、正しい知識を持っているという自信から来るものでもあります。

また、高齢化社会の現代において、サービス業に従事する方々は高齢者を相手にサービスを提供することが多くなるでしょう。
その際に、正しい介助の仕方を知っているということはサービスを提供されるお客様にとっても安心感を与えます。

このように、准サービス介助士資格の取得を通じて、自身が手助けをする勇気が得られるだけでなく、手助けをする相手に安心感をあたることができます。

誰でも受験可能な准サービス介助士資格試験に合格して、あなたもケアフィッターを目指しましょう。