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世界遺産検定の難易度は?資格の取得法やメリットをご紹介

更新日:2019-05-06

世界遺産検定の難易度は?資格の取得法やメリットをご紹介

富士山や小笠原諸島、京都の社寺など日本国内にも世界を代表する世界遺産がたくさんあります。

毎年新たに登録される度に各地で盛り上がりを見せ大きな経済効果をもたらす世界遺産。

そんな世界遺産についての専門的な知識の取得ができるのが世界遺産検定です。試験の難易度や資格の取得法、メリットについてまとめてみました。

世界遺産検定とは?

世界遺産検定

世界遺産検定とは、NPO法人世界遺産アカデミーが主催している検定試験です。

世界遺産検定は、私たち全人類の共通財産であり唯一無二の文化財である世界遺産についての知識・理解を深めるだけでなく、それらを実際に活用して世界遺産の保護や管理などの社会貢献を目的としています。

2006年に始まった比較的新しい検定試験である世界遺産検定はこれまでに約20万人が受験し、11万人以上の認定者を出しています。

知っているようで意外と知らない「世界遺産」

皆さんは「世界遺産」と聞いてどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。

パンフレットや旅行雑誌等には「人気の観光スポット」「一度は言ってみたい場所」と記載されていることが多いですが、世界遺産が登録される本来の目的というのは観光や娯楽のためではありません。

そもそも世界遺産という制度が始まったきっかけになったのはエジプト南部、ナイル川流域にある4つの石像が印象的なヌビア遺跡群の保護活動です。

1960年代当時、ナイル川流域にてダム建設の計画がありましたが、このダムが完成することによって周辺にある古代エジプト文明の遺跡の水没が懸念されていました。
そこでユネスコがヌビア遺跡群の保護キャンペーンを世界に向けて呼びかけたことが、歴史的価値のある自然や文化財、建築物などの国際規模で守るための世界遺産条約が発足したきっかけとなりました。

世界遺産検定の資格を得る意義

世界遺産の中には、自然災害や国の戦争・紛争が原因で損壊や崩壊の被害を受けた文化財や建築物がたくさんあります。

また、日本の原爆ドームやポーランドにあるアウシュビッツ収容所など、我々人類が決して忘れてはいけない歴史を物語る文化財も世界各国に点在しています。

これらの世界遺産を人類のかけがえのない宝として未来につなげる義務が現代に生きる私たちにはあります。

世界遺産検定を受けることによって世界遺産についての知識や文化的背景を知ることができ、それらの保全や保護という形で社会貢献することが本来の意義です。

世界遺産検定 資格取得の3つのメリットは?

世界遺産や世界遺産検定受験の意義についてわかったところで、資格を持っていることで具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

世界遺産検定資格取得の3つのメリットについて一つずつ見ていきましょう。

メリット1:資格を持っていることで意義のある旅行ができる

国内外問わず、世界遺産を訪れ観光地を巡ることを趣味の一つにしている方もいるでしょう。

しかしただ訪れるのではなく、各世界遺産の背景にある歴史や文化的価値について知ることで旅行が更に意義のあるものになります。

その文化財、建造物、また自然がどのような経緯で誕生したのか、どんな目的があって作られたのか、またどのような歴史が詰まっているのかガイドブックには載っていない知識を世界遺産検定で学ぶことによってこれからの旅行や観光が何倍もの価値のあるものになることが資格取得のメリットの一つです。

メリット2:大学のAO・推薦入試において評価される

世界遺産検定資格取得の2つ目のメリットとして、大学のAO・推薦入試の際に評価材料として活用できます。

日本の国公立大学を始め私立大学、短期大学等全230もの教育機関で認定者が評価されています。

特に観光や旅行業、また歴史・世界文化系の学部に進学を考えている方は絶対に取っておきたい資格になります。

入学してからも世界遺産の知識は研究や社会活動の際に必ず役に立つため、世界遺産検定は持っていて損のない資格と言えます。

メリット3:旅行・観光業への就職が有利になる

大学などの教育機関だけでなく、大手旅行会社や観光業への就職の際にも資格を持っていることで優遇されます

特にツアーコーディネーターや旅行添乗員の業務には世界遺産についての幅広い知識や専門的なスキルが必要とされます。

世界遺産の知識を活かした旅行プランの提案や各観光地でのガイドにおいて、顧客のニーズに応えるためにもスキルアップやキャリアアップの材料として世界遺産検定の取得をオススメします。

世界遺産検定の難易度や試験概要は?

世界遺産検定

NPO法人世界遺産アカデミー主催の世界遺産検定は、レベルや必要な知識量に応じて4級・3級・2級・1級・マイスターの5段階に分かれています。
各級の難易度や試験概要について見ていきましょう。

世界遺産検定4級

4級では、日本にある全ての世界遺産に加えて世界の主要な世界遺産27個に関する基本的な知識が問われます。

4級の難易度としては、世界遺産検定の一番低いレベルなため勉強して試験に臨めばほとんどの方が合格するでしょう。
試験時間は50分、100満点中60点以上で合格となります。

世界遺産検定3級

3級では、日本の全世界遺産と世界の遺産73個について出題されます。

3級の試験は4級よりも必要な知識量が増えることから難易度は少し上がりますが、決して難しい内容ではありません。
試験時間は50分、100満点中60点以上で合格となります。

世界遺産検定2級

2級の試験は3級の知識に加え200個以上もの世界の遺産についての知識が必要なため、必要な知識や難易度がぐっと上がります。

そのため公式参考書や問題集を何度も繰り返してしっかりと知識を身に着けてから試験に臨みましょう。試験時間は60分、100満点中60点以上で合格となります。

世界遺産検定1級

2級合格者のみが受験できる1級では、国内外全ての世界遺産についての知識に加え、世界遺産条約や各関連機関についての専門的な知識が問われます。

そのため難易度も格段に高くなるため例年の合格者はほんの僅かです。合格のためにはもちろん知識量も必要ですが、限られた試験時間の中で効率よく問題を解くスピードも1級の試験において求められます。
試験時間は90分、200満点中120点以上で合格となります。

世界遺産検定マイスター

世界遺産検定において最も難易度の高いマイスターでは、世界遺産の理念や世界遺産に関する出来事を論理的に説明する力が必要となります。

1級合格者のみが受験資格を得ることができ、解答形式も1級までの試験がマークシート形式であるのに対して、マイスターでは全て論述となります。

試験時間は120分で3題の論述問題が出題され、20満点中12点以上で合格となります。

世界遺産検定の難易度は?まとめ

世界遺産検定の資格取得のメリットや難易度について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。

以上で紹介したメリットを享受するためには必ずしもマイスターレベルまで目指す必要はありませんが、2級もしくは1級までは積極的に資格取得をチャレンジすることをオススメします。