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社会保険労務士の就職先別年収は?就職できない、未経験は難しい?

更新日:2022-07-23

社会保険労務士は、「八士業」に数えられる国家資格を必要とする士業の一つです。

社労士は、国家資格ですので不況に陥っても安心感があるうえに、将来AIが発達しても代替することは難しいと言われているため根強い人気があります。

しかし、最近では就職難とも言われており、社労士を目指す中で不安を抱いている方もいらっしゃるかもしれません。

そこでこの記事では、社労保険労務士を目指している方向けにどのような就職先があるのかや、就職先ごとの年収、未経験だと就職が難しいのかどうかを解説していきます。

社会保険労務士の業務内容とは?

社会保険労務士の業務内容とは?

まず初めに、社会保険労務士の業務内容をご紹介していきます。

社会保険労務士の仕事はその名の通り、社会保険や労働に関することになっています。

書類の作成や手続きの代行

書類の作成や手続きの代行業務は、「1号業務」と呼ばれており、社労士の独占業務となっています。

具体的には、社会保険・雇用保険・労働保険といった社会人が当たり前に加入している保険に対し、行政機関に提出する書類などを作成・申請を代行するという業務になります。

書類の作成は企業の総務課や人事課の担当者でも可能ですが、専門性の高さや手間暇を考えると、社労士に任せて効率化を図る場合も多いです。

また、企業と労働者との間で賃金や労働環境をめぐって意見が対立した際に、専門家として社労士が仲裁役として介入するケースもあるでしょう。

労働関係紛争の代理

会社内で問題とされやすいハラスメントについて、社労士は2007年まで企業側の立場でしか関わることができませんでした。

しかし、社会保険労務士の資格を取得後「紛争解決手続代理業務試験」に合格することで、「特定社労士」という特別な社労士の資格を得られます。

これによって、パワハラやセクハラが発生した際に労働者側に立って問題に対処できるようになるため、双方の言い分を聞いて問題の解決を図ることも仕事となっています。

帳簿書類の作成

企業には「法定三帳簿」と呼ばれる、労働者名簿・賃金台帳・出勤簿の保管や管理が義務付けられており、社会保険労務士の独占業務となっています。

これは、「2号業務」と呼ばれており企業が独自で行うことも可能ですが、法律に詳しくなければ行うことは難しいです。

労務関連の法律は変更される頻度が高く、変更されるたびに情報を更新するとミスが発生する可能性があるため、大抵の企業が社会保険労務士に依頼しています。

事務作業

雇用や労働に関する相談、退職金や企業年金の制度の整備、福利厚生の相談など、労務管理や社会保険に関する相談に応じて指導をすることも業務となります。

この仕事は「3号業務」と呼ばれており、スタートアップ企業だったり人材が足りなかったりする企業に依頼されることが多いです。

企業のコンサルタントとして企業の発展や整備を手伝い、業務の効率化を考えることがメインとなります。

社会保険労務士の就職先

社会保険労務士の就職先

次に社会保険労務士の就職先をご紹介していきます。

社会保険労務士のような士業は独立開業するイメージが強いかもしれませんが、近年は多様な働き方があるようです。

社会保険労務士事務所

社労士の代表的な就職先としてまず挙げられるのが、社会保険労務士事務所です。

企業や個人からの依頼を受け、労働管理や各種保険の相談から指導までを行います。

しかし、社会保険労務士事務所は代表的な就職先ではありますが、個人で営業している場合が多いため求人が少ないのが現状です。

将来、独立開業するつもりがあるのであれば、バイトやパートとしての求人に応募して経験を積むというのも一つの手段かもしれません。

企業の人事部・総務部

2つ目の就職先は企業の人事・総務部です。

社会保険労務士の資格を持っていれば、適正な書類作成ができたり、社員同士のトラブル発生時に解決を図りやすくなるため、企業としては非常に欲しい人材となります。

社会人は実務経験を求められることもありますが、新卒採用枠であれば資格を持っているだけでも十分なアピールポイントとなるでしょう。

コンサルティング会社

コンサルティング会社は専門の知識が必要になる場合もありますが、相談の多くはどの企業にも共通する人事や総務・経理に関する内容です。

中でも、雇用や保険に関する相談の場合は社会保険労務士が大きく役立つため、社会保険労務士の事務所を兼任しているコンサルティング会社もあります。

社会保険労務士の仕事のみではなく、企業に関するマネジメントに興味のある方にはぴったりの仕事になるでしょう。

独立開業

社会保険労務士のような士業によく見られるパターンですが、独立開業も一つの働き方になっています。

当然、独立開業するためには資金と実務経験が必要になるため、資格を取ってすぐにとはいきません。

また、社会保険労務士の資格で副業を考えている方も、まずは企業や事務所に勤務して実務経験を積むことは必須だと考えてよいでしょう。

予備校に就職する

社会保険労務士の資格は人気があるため、多くの資格スクールや予備校で講座が開設されています。

社会保険労務士として働きたいというわけではなく、資格を生かして就職したいという場合はこれらのスクールも検討すべき就職先です。

実際、資格取得後に実践経験を積まず、予備校講師としてすぐに就職した方も多くいらっしゃるので、選択肢の一つとして充分に考えられます。

社会保険労務士の平均年収

社会保険労務士の平均年収

ここからは社労士の年収をご紹介していきます。

勤務社労士の場合、勤務先の経営状態や人数といった規模に影響を受けるため、開業社労士と勤務社労士に分けてご紹介していきます。

勤務社労士の平均年収

社労士全体の平均年収は484.9万円となっています。

勤務社労士の年収は士業だからといって特別に高いわけではなく、一般的な会社員より少し高い程度と考えて良さそうです。

特に、社労士事務所ではなく人事部に社労士枠として採用されている場合は、その企業の規模によることになります。

しかし、勤務社労士の年収は青天井とはいかず、上限は800万円程で、400万円代の方が多くを占めていることが現状です。

開業社労士の平均年収

開業社労士は社労士全体の8割以上と言われており、定年退職後に社労士として開業するシニア社労士が増えているようです。

開業社労士の年収は幅広く、300万円も稼いでいない方も珍しくないですし、開業社労士の上位10%程は年収が1,000万円を超えていると言われています。

しかし、定年退職後であれば、余程の贅沢をしない限りは年収300万円でも十分な額だと言えますね。

社労士は就職できないという噂は本当?

社労士は就職できないという噂は本当?

企業で人を雇ううえで、各種保険や労働に関する知識は必要不可欠のはずですが、社労士は就職難であるという噂もあります。

ここでは、その噂の原因と実情を解説していきます。

資格そのものよりも実務経験が重視されることがある

社会保険労務士は資格を持っていても実務経験が無ければ採用されないということが現状で、求人にも実務経験〇年以上という条件が多く見られます。

しかし、「実務経験を積むためには社会保険労務士に関するどこかで働かなければならない」という行き詰まった状況に陥り、より社会保険労務士の就職を難しくしています。

社会保険労務士として就職する場合、他にも資格を取得して自分の価値を高めるなど+αの工夫が必要かもしれません。

社労士事務所の求人が少ない

独立開業を考えている方や、社労士としてどこかで活躍したいと考えている若手は、まず社労士事務所に就職して実績を積むことが理想になります。

しかし、社労士事務所の求人は少なく、特に正社員で募集している所には人も集まるため、倍率が非常に高くなっています。

その場合、新人を1から教育するよりも既に実績のある人を即戦力として雇うことが増え、資格を取得したばかりの若手の就職が難しくなっているようです。

就職に不利ということはない

社労士の就職が難しくなっている理由を上記で解説しましたが、決して「社労士資格を持っているから就職が不利になっている」ということではありません。

実際に、企業へ就職をする場合は人事や総務部を希望すれば就職は有利になることが多く、そこで社労士に近い仕事の経験を積んでいくことで、将来的に資格を取って社労士になることも可能です。

「社労士資格を持っていても就職できない」と考えている方は、社労士の現状を正しく理解し、今の自分はどこに就職できるのかを見極めて就活するようにしましょう。

未経験でも社労士として就職できる?

未経験でも社労士として就職できる?

最後に、社労士になりたいと考えている方向けに未経験でも社労士として働けるかどうかを解説していきます。

結論から申し上げますと、上記でも述べた理由から非常に難易度は高くなっていますが、決して不可能ではありません

新卒採用枠を狙う

未経験の社労士希望者が社労士として就職する最も現実的な方法が、新卒採用枠で入社することです。

新卒採用枠があるのであれば、そのコンサルティング企業や社労士事務所は若手を育てる気があるということになります。

社労士のような士業は、資格取得の平均年齢が高いこともあり、学生のうちに取得したのであれば将来的なポテンシャルをアピールすることもできます。

しかし、この場合社労士の資格以外に、学歴や他の資格、学生時代の経験など一般的な就職活動で必要とされる能力も問われるため、そちらを疎かにしないようにしましょう。

事務作業のみの採用であっても、実際に社労士の事務所でアルバイトを試みるなどをしておくと大きなアピールになります。

社会人経験をアピールする

30代前半までであれば、それまでに培った社会人としての経験を上手くアピールすれば、転職することは不可能ではありません。

これまで企業の人事部に勤めていた場合、社労士としての経験はなくても「他の社員の相談に乗ったこと」「それに伴い培ってきたコミュニケーション能力」などをアピールできるということですね。

しかし、前職が全く生かせない職業の場合は、人柄やその他のスキル次第では難しいかもしれません。

40代以降はかなり厳しい

社労士として未経験で転職する場合、30代後半から難易度が大きく上昇し、40代以降ではかなり厳しくなります。

40代以降の社労士は「そのうち独立するのでは?」と考えられてしまい、すぐに辞める可能性がある人をわざわざ育てる意味は無いと企業側に判断されるからです。

さらに将来的なポテンシャルなども期待することは難しく、やる気があっても高度な専門スキルなどを持っていない限り転職は不可能に近いと言えるでしょう。

社会保険労務士の就職先と平均年収まとめ

今回この記事では、社労保険労務士を目指している方向けに、どのような就職先があるのかや、就職先ごとの年収、未経験だと就職が難しいのかどうかなどをご紹介してきました。

社会保険労務士の仕事には独占業務があり、労働者の保険や帳簿に関して書類の作成を行ったり、行政への申請代行をしたりすることが仕事です。

その就職先としては、社労士事務所や企業の人事部、予備校などが挙げられ、ほとんどの社労士が将来的に独立しています

社労士の平均年収は484万円となっており、一般サラリーマンより少し高い額になっていますが、勤務社労士の場合は一般的な会社員とほとんど変わらないと考えてよいでしょう。

最後に社労士は就職が難しいと言われていますが、未経験でも不可能ではないため、他にアピールポイントを用意するなどの手段を検討してみてください。

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