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司法書士の年収が低いのは本当?平均年収と独立開業の場合を徹底調査

更新日:2024-03-03

司法書士の年収が低いのは本当?平均年収と独立開業の場合を徹底調査

司法書士は弁護士などと同様に、国家資格試験を受けて合格し、免許を取得しなければなれない職業です。

その為、司法書士は年収がとても高いというイメージを持っている人も多いですし、年収が高そうだから司法書士を目指しているという人もいるのではないでしょうか?

しかし、一方で司法書士の年収はとても低いという声もよく聞かれます。

本記事では、司法書士の年収についての解説と、企業に所属している場合と独立開業をしている場合の収入差について解説します。

司法書士の平均年収はどのくらい?

司法書士の平均年収は約600万円となっています。

一般的なサラリーマンの平均年収は約440万円なので、それと比較すると司法書士の平均年収はとても高いといえるでしょう。

司法書士試験は合格率が3%~4%ととても狭き門ですが、この年収を見るとその頑張りが報われる職業のように思えます。

ところが実際は司法書士全員が一般サラリーマンの平均年収を超えているわけではありません

年収が200万円台の人もたくさんいる

年収が600万円台というのは、あくまでも司法書士全体の平均で、実は司法書士というのは収入格差がとても大きい職業となっています。

全国的にも有名な司法書士であれば、年収1億円を超えるという人もいますし、一定以上の実績を持っている司法書士であれば、年収1,000万円を超える方もいます。

ところが、司法書士になったばかりで実績が少ないという方の年収はとても低く一般的なサラリーマンと同程度の年収しかないという方も居たり、中には何年経っても年収200万円台から抜け出せない、という方も存在します。

20代、30代の司法書士に限って言えば、平均年収は200万円から500万円台というのが現状でしょう。

少し古いデータとなりますが、2015年の司法書士の収入の割合を見ても、半数以上が一般サラリーマンの年収とほぼ変わらない、あるいは低い年収となっていることが分かります。

司法書士の平均年収はどのくらいかがわかるグラフ

出典:司法書士の年収について本音を語ります【給料・売上のデータも】 | currentsogo

都市部か地方によっても年収の差が大きい

また、司法書士は都市部か地方かといった地域によっても年収が大きく異なる職業です。

司法書士の仕事として真っ先に思い浮かべるのは、不動産売買の際に提出する書類作成の代行です。

不動産は地方よりも都市部のほうが多いですから、必然的に登記代行の仕事は地方よりも都市部のほうが多くなります。

司法書士の仕事はそのほかの業務も「人が関わってくる」仕事ですので、人口が多い都市部のほうが地方よりも仕事量が多いため、年収は高くなり、地方に勤める新人の司法書士は、一般的なサラリーマンよりも低い収入になりやすい傾向にあります。

所属するか、独立開業するか

司法書士として働いて収入を得る方法には、「司法書士事務所に所属する」方法と、「独立開業する」方法の2通りあります。

事務所に所属する方法は、簡単にいえば一般サラリーマンと同様にオフィスに出勤して仕事をもらい、毎月決まった給料を受け取るという手段で収入を得ます。
安定した収入が得られますが、司法書士免許を取得して間もない時期は実績が少ない為、給料が上がりにくいです。

一方独立開業は、自分で事務所を立ち上げて業務をこなし、収入を得ます。
仕事は自分の自由に選ぶことが出来ますし、何より依頼者から支払われた報酬がそのまま自分のものなるという点はとても大きなメリットです。

ほとんどの方が、司法書士の資格を取得後、司法書士事務所へ所属し、仕事の流れや内容をつかみながら実績を得たうえで独立するというケースが多くなっています。

所属司法書士のメリット・デメリット

所属司法書士の平均年収はおおよそ200万円~400万円後半となっています。

司法書士事務所へ所属した場合、給料はサラリーマン同様固定給になりますので、安定した給料と、休日を確保できるのは所属しているメリットと言えます。

しかし一方で、給料制のため、どれだけ沢山仕事をこなしても時間外で仕事をしない限り月給が増えることはありません。

独立開業した場合のメリット・デメリット

司法書士として独立開業した場合の平均年種はおおよそ500万円となり、所属司法書士よりは高い給料が見込めます。

独立した場合、自分自身で仕事を取りに行き、こなさなければいけない為依頼によっては月の給料がほぼ無い。という可能性もあります。

安定しない給料と、自分が頑張らなければいけないというのは独立開業のデメリットかもしれませんが、頑張れば頑張るだけ収益に繋がり、努力次第では年収1,000万円も夢ではないと言うメリットもあります。

司法書士の中で高い年収を得ている方のほとんどが独立開業しています。

独立開業で高収入を得るにはどうしたらいい?

司法書士の独立開業で低い年収にしないためのポイント

事務所所属の司法書士と、独立開業した司法書士の違いを比べると、独立開業した方が良い事ばかりのように感じます。

しかし実際はそうではなく、独立開業した司法書士には、事務所所属の司法書士にはない苦労する点が沢山あります。

高収入を得るには、それなりの努力が必要です。

実績を積み自己アピールをする

独立開業している司法書士は、待っているだけでは仕事は来ません。

自ら積極的に動いて仕事を見つけなければいつまで経っても収入はゼロのままです。

仕事を請け負うためには、仕事を任せられると判断してもらうための実績が必要になるため、積極的に自分を売り込まなければいけません。

司法書士の免許を取って、いきなり独立して実績を積むのは困難を極めます。

独立開業するつもりでも、一定期間は司法書士事務所に所属し、実績を積んだほうが良いでしょう。

雑務を外部委託する

独立開業すると、司法書士としての仕事だけではなく、事務処理をはじめとした雑務もこなさなければいけません。
しかし雑務に時間を取られると、その分司法書士としての仕事が出来なくなります。

ある程度安定した収入を確保出来ているのであれば、雑務は税理士などに外務委託しましょう。

外部委託すればその分仕事に集中できますし、税理士は事務処理のプロなのでミスもほとんど無くなります。

独立開業した際にはどのように自分が効率的に働ける環境を作れるかと言う試行錯誤も重要になってきます。

司法書士以外の仕事ができるようにする

司法書士は副業が認められている職業なので、司法書士以外の仕事ができるようになれば、その分請け負える仕事も増え、収入アップに繋がります。

実際に司法書士の資格をもっている人のなかで、行政書士の資格も取得し、兼業している人が居ます。

司法書士と行政書士は同じような業務をしているように思えますが、司法書士は法律に関する書類の作成が主な業務であるのに対し、行政書士は役所に提出する書類を作成することが主な業務です。

例えば飲食店などが開業する際の営業許可の申請や、建築会社が建物を建築する際の建築許可の新背に必要な書類の作成は司法書士ではなく、行政書士の仕事です。

また不動産の登記司法書士の主要業務ですが、不動産鑑定士や土地家屋検査しなどは司法書士の業務に直結する資格となっているので、取得しておけば業務の幅が広がるでしょう。

司法書士の年収や独立開業する際のポイントまとめ

司法書士は難しい国家資格試験を受け、合格することで初めて名乗れる職業です。
そのため、年収がとても高いようなイメージを持っている人が多いです。

司法書士全体で見ると、平均年収は約600万円となり、一般サラリーマンの平均年収である約440万円を大きく上回っています。

しかし割合を見ると、年収を押し上げているのは一部の高収入司法書士で半数以上が一般サラリーマンと同等かそれ以下の収入です。

事務所所属と独立開業の司法書士の年収を比較すると、独立開業した司法書士のほうが高いので、高収入を目指すのであれば独立開業する必要があります。

ただし独立開業して仕事をもらうには一定以上の実績が必要なので、実績を積むまでは司法書士事務所に所属するほうが無難といえるでしょう。

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