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スポーツ審判員には資格が必要?仕事のやりがいや給料を調査してみた

更新日:2019-05-02

スポーツ審判員には資格が必要?仕事のやりがいや給料を調査してみた

スポーツ審判員は、1番近くでスポーツの試合を見て勝敗すら決定するような重要な仕事です。責任が大きい分、感動出来る仕事と言えるでしょう。プロの世界の戦いに参加できるのですから、もちろん審判自身もプロフェッショナルである必要があります。

アマチュアだけでなくプロの試合でスポーツ審判員を務めるには、一体どうしたらいいのでしょうか?
微妙なときの判断はどうしているのか?何か決まりがあるのか?スポーツによって審判員の資格は違うのか…などなど、気になる事は沢山あるかと思います。

スポーツ審判員になるには資格が必要なのか、どうしたらスポーツ審判員になれるのかどうかご紹介いたします。

スポーツ審判員とは?

スポーツ審判員として働くには

まず、スポーツ審判員とはどのような仕事なのでしょうか?簡単にご紹介いたします。

スポーツ審判員とは、プロ野球やサッカー、バレーボール、柔道などの競技において厳正なルールに則って行われているか判定する仕事です。

ざっくりとスポーツ審判員と言っても、野球やサッカーなど競技によってルールも異なるので、審判員はそれぞれの競技にいる形になります。つまり、スポーツ審判員を目指す際、なんのスポーツ審判員になるのかで方法も学ぶ内容も全く変わってくることになります。

では実際に、スポーツ審判員とはどのような技能が必要なのでしょうか?

審判なのだから、ただ試合を見て判断をすればいい、と思ったら大間違いなのです。プロの試合に文字通りついて行く必要がります。近くで見ていないとファールや判定が出来ない面も多く、コートの中を走り回るようなスポーツなら一緒に走り回って判断していきます。

そのため、もともとはそのスポーツに携わっていた選手が引退後審判員になるケースも多いようです。

審判員は元競技者の方が多く、対象競技のルール等を熟知している必要があります。

また、知識だけでなく選手同様の肉体的な強さも要求される仕事でもあります。

それぞれのスポーツに精通し、正当な判断を下さなければなりません。

出典:職業図鑑

スポーツの流れについて行きながらその都度判断するので、ひょっとしたら一琉選手と同等程度の判断力と体力が求められるのかもしれませんね。

それだけ、現役選手のプレーを近くで見て判断をするという事は体力が必要となります。

スポーツ審判員になる為に必要な資格とは?

スポーツ審判員になる為には、資格が必要となります。

各種競技によって審判員制度が異なるので、それぞれの競技によって資格取得の試験内容は異なります。

いくつか一例として、ご紹介させていただきます。

サッカー審判員

サッカーの審判員は、持っている資格によってフットサル・女子サッカーの試合の審判員も務めることが出来ます。

4~1級とレベルがあり、それぞれ審判が出来る試合が異なります。

資格試験には筆記テスト、体力テスト、実技テストがあるので幅広い面でサッカーに精通している必要があります。

出典:JFA.jp

サッカーは中継などで審判員が一緒に走り回っている姿を見た事がある方も多いかもしれません。走り回るのは並大抵の体力では務まりませんし、レッドカードやイエローカードなどを提示する判断やタイミングも重要になります。

また、判断によっては一部の過激なサポーターから心無い言葉を投げかけられる事もあるようです。自分の判断に揺るぎない自信と、サッカーの知識やケーススタディを学んでいる事が重要になりそうですね。

野球審判員

野球審判員は、「NPBアンパイア・スクール」を受講の上、資格試験を受ける必要があります。

応募者が多い場合は書類審査があり、選ばれるとスクールで学ぶことが出来ます。

全プログラム修了後、プロ野球の審判として高い資質をもつと判断されれば、翌春、プロ野球のキャンプに参加できます。

そこで、改めて適性を判断され、合格すれば、NPBと「育成審判」か、「研修審判」として契約を結ぶことになります。

「育成審判」は、2軍の試合で審判を務めながら、1軍昇格を目指します。

育成審判は、2軍で1年間に約100試合の審判を務めます。1軍に昇格するには約5年かかるといわれますが、優秀と認められれば、1年で1軍に昇格する人もいます。

ただし、1軍に昇格しても、最初は塁審だけです。主審を務めるには、1軍の主審として5年から7年の経験が必要です。

かなり長い期間がかかってしまいますが、しっかり腰を据えて学ぶことが出来るのです。

出典:Career Garden

プロとして審判員で食べていくなら、きちんとサポートがある野球の審判員がお勧めです。しかし、かなり知識や資質を求められるので、長い間勉強をする事が必要になりそうです。

いざプロの試合に参加した際、曖昧な判定でアウトやセーフなどを瞬時に決めなければなりません。その際、誤っていると選手や監督、ファンからも大きなバッシングを喰らってしまいます。慎重に、というわけにもいかないのでとても高い洞察力と判断力を求められます。

テニス審判員

受験資格は特になく、誰でも資格試験を受けることが出来ます。

まずは公認審判員への第一歩、C級審判認定講習会を受講する形になります。C級審判員資格認定会は1日で、講義(6時間ほど)と認定試験がセットになっています。

C級は地域協会・都道府県テニス協会・一般団体の主管で開催されます。

その後スキルアップしていく形になります。

出典:公共財団法人日本テニス協会

試合の際、高い椅子に座って試合を見守る審判員の姿を見た事がある方も多いでしょう。

速い球を目で追いかけながら、ラインのどこに球が入ったのか、またそれはインラインなのかアウトラインなのかなども判断する必要があります。ほか、試合の際選手の行動などにも苦言を呈したり『選手としての振る舞い』にも注目している様子です。

スポーツ審判員の就職先は?

スポーツ審判員のやりがいは?

それぞれのスポーツにより異なりますが、協会に所属し仕事をする形になります。

プロ野球の場合は、セ・パ両リーグがそれぞれ不定期で採用試験を行っていますので、採用されればスポーツ審判員として仕事をする事になります。

しかしここで注意したいのが、ほとんどのスポーツ審判員はボランティアやアルバイトという感じで本業を別に持ち、無償又は少ない金額でスポーツ審判員を務める形になるのです。

スポーツ審判員の給料はどれくらい?

審判員を行うにあたり、実際それだけで食べていくことは可能なのでしょうか?

審判員を志している方には重要な事かと思います。調べてみました。

審判員のお給料の実情は

先ほどご紹介した通り、無償の場合もある為、0円からという事も多いようです。

1日5千円程度、お弁当が付くくらいのところがほとんどだそう。つまり、スポーツが好きなボランティア、という事ですね。

また、練習試合の審判を務めても、数千円の報酬で定期的にというわけにもいかない様子。

そのため、これだけを本業にするにはなかなか難しいといえます。

ただ、野球審判員だけは違うようですね。

唯一食べていける審判員とは

プロ野球の審判は、1軍でも、2軍でも、審判として日本プロ野球機構として契約できれば、生活できるだけの報酬がもらえます。

最低保証額は、1軍の審判が750万円、2軍の審判が345万円となっています。それに審判を務めれば、出場手当が加算されます。

契約は1年ごとですが、1軍のベテラン審判員には年収が1000万円を超える人もいます。

ほかにも、運営側の仕事をしながら審判員として活動するケースも、運営の社員という形になりますので生活が出来るほどの収入を得ることが出来そうです。

出典:Career Garden

スポーツ審判員のやりがいと辛い事はどんな事?

では、スポーツ審査員として働いていくうえでのやりがいは何なのでしょうか?

自分の審査で、スポーツの試合が左右される訳ですから、のしかかる責任などは多いと思います。辛いことややりがいをまとめてみました。

スポーツ審判員のやりがいとは?

スポーツ審判員のやりがいは、やはり近くで試合を見られるという事でしょう。

中継などで見るだけ、観客席で応援するだけでは得られない興奮がそこにはあります。なおかつその重要な局面に自分が参加出来ているという事は、そのスポーツを愛する者として最高の喜びと言えるでしょう。

スポーツ審判員の辛い事とは?

逆に、辛い事は日々試合では気を抜けないという事です。

プロでもアマチュアでも試合で誤審をする事は絶対に避けなければなりません。

万が一誤審ををしてしまうと、ファンや監督、選手から大きな非難を浴びる事になります。

しかし、いかなる場合でも出した審判を覆すことはできないそうです。

あまりに微妙な判定の場合、ビデオや写真判定でしっかり確認し、その時点で判断が覆る事もあるとの事です。

試合後や後日、怒ったファンに囲まれることもあるそうです。

審判員としては、かなり厳しい時代になっているといえましょう。

出典:Career Garden

スポーツ審判員になるには?まとめ

いかがでしたでしょうか?

スポーツ審判員になるにはどうしたらいいのか、スポーツ審判員になる為の資格の取得方法などをご紹介させていただきました。

実際にスポーツ審判員を本業として生活をするのは難しいといっても過言ではなさそうです。

しかしそれでも憧れのスポーツを1番近くで見て、正しい試合を運用する手伝いができるのはスポーツを愛する者として幸せなことです。

スポーツに携わる仕事の1つとして視野に入れて行きたいですね。