”業務独占資格”は実に多くの種類があり、「たくさん稼げることが多い」「独立ができる」などの特徴があります。そのため、将来的には独立開業を志望している人が選ぶ傾向にあります。
逆に言うと、「資格を取得していなければその仕事をすることができない」のが業務独占資格のため、中には難易度の高いものもあります。
種類別に業務独占資格でおすすめの職業についてご紹介します！
業務独占資格の魅力とは？
”業務独占資格”とは、とても魅力溢れる資格がたくさんあります。
そもそも、何をもって業務独占資格というのかというと、「ある特定の仕事において、特定の資格（免許）を取得している者だけが従事できる業務」のことです。
その資格を取得していなければ、その業務は絶対に行ってはいけないという決まりがあります。
一例を挙げると、医師免許がなければ患者さんの診察や治療などを行なってはいけない、というところです。
裏を返せば、その資格を取得している人だけが行える業務があるという、素晴らしい資格でもあるのです。
難易度の高いものばかり？
業務独占資格は「医師」や「一級建築士」などの職業があるため、難易度の高い資格しかないイメージがあるかもしれません。
実際に業務独占資格で超難関と呼ばれている資格は、「公認会計士」、「司法書士」、「税理士」、「弁理士」、「不動産鑑定士」などいくつもの種類がありますが、他に普通レベルの資格もたくさんあるのです。
今回は、業務独占資格の中でもおすすめの職業の種類についてご紹介します！
ふぐ調理師
まずは、業務独占資格でも難易度が簡単だと言われている”ふぐ調理師”について見ていきましょう。
高級魚として知名度の高い『ふぐ』を、皆さんは食べたことがあるでしょうか？
美味しいと評判の魚ですが、ふぐは猛毒のテトロドトキシンを持っていることも広く知れ渡っています。
その凄まじさはトラフグ1匹で10人を死なせることが可能なほどであり、ふぐ調理師の資格を持っていなければ、ふぐは捌いてはいけないのです。
調理師免許のような国家資格ではない
ふぐ調理師は”調理師”と名前についているものの、調理師免許のような国家資格ではありません。
各都道府県にある自治体で試験によって取得できますが、厳密に言うと受験資格や難易度、試験の内容がそれぞれ違います。
中には講習を受けるだけで取り扱いが許可されている都道府県もあるので、ふぐ調理師の資格に興味のある方は、お住いの地域の取り決めについて調べてみてください。
通訳案内士
続いての業務独占資格は、”通訳案内士”についてです。通訳案内士は国家資格であり、合格率が2割に満たない難関の試験となっています。
10か国語のうち「英語」、「フランス語」、「スペイン語」、「ドイツ語」、「中国語」、「韓国語」、「イタリア語」、「ロシア語」、「ポルトガル語」、「タイ語」のいずれかの言語が堪能で、旅行が好きな人に向いている職業です。
通訳もできるガイドとして活躍
通訳案内士は、日本に旅行に来た外国人観光客に対し、その人の国の言葉で各地を案内して回ります。
観光庁が認定している資格であり、通訳の能力のみならず、歴史や文化、政治などにも詳しくなくてはなりません。
資格の取得後は旅行会社に就職する人もいますが、中には派遣会社などから依頼が来た時などに働き、経験を積んでフリーランスに転向する人もいます。
フリーになり、海外の大物を相手に通訳を任される人もいるため、夢のある職業だと言えますね。
食生活アドバイザー
”食生活アドバイザー”は、人々の健康を管理して食生活を見直し、本当に良い食生活について提案できる資格です。
実際に食生活アドバイザーとして食べていけるだけの人はごく僅かですが、食への関心が高く、ヘルシーな食生活を心がけている人に向いている資格となっています。
子育て中の人におすすめ
仕事では食品関連の業界や食品卸売業などに従事している人は、食生活アドバイザーの資格を取得することでスキルアップにつながります。
この資格は社団法人「FLAネットワーク協会」が実施している『食生活アドバイザー検定試験』を受験して取得しますが、家庭内においても、家族の健康管理が気になる方や、子育て中の方にはとくにおすすめの資格となっています。
級位は3級と2級がありますが、どちらもそれほど難易度は高くありません。
気象予報士
”気象予報士”は国家資格であり、難易度も難関の部類に位置付けられています。気象に関わる各種データを自ら分析して、独自の気象予報を発表することができます。
これは、俗に言う「お天気お姉さん」のように天気を伝えているだけのキャスターとは全く別の資格です。
現在、気象予報士の資格を取得している人の中で最年少の合格者は11歳の小学6年生です。
活躍の場は増えている
ここ数年は信じられないような自然災害なども頻発しており、人々の天気に対する関心は年々高まっています。
昔はテレビやラジオ、新聞などが主な天気の発表の場でしたが、今では様々な方法で天気を知ることができ、より細かな情報も入手しやすい時代となっています。
とくに日常生活を送るうえで、どんな天気でもまったく自分に関係ないということはほぼあり得ませんね。
こうしたことからも、気象予報士の活躍の場は増えていると言えます。
このように業務独占資格は実に多くの種類があり、よく知られている職業でも、その資格がないと働けないことは初めて知ったという方もいらっしゃるかもしれませんね。
すべての資格の難易度が高いわけではなく、しっかりと勉強すればそれほど合格が難しくないものもあるため、皆さんも興味のある業務独占資格にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
業務独占資格についてのまとめ
業務独占資格は数多くありますが、確かに一つ一つの資格を比較してみると、無資格で行なっていたら大問題になる仕事ばかりであることが分かります。
ご紹介させていただいたものでも、無資格の人が猛毒のふぐを調理していたら恐ろしいですし、気象予報士の資格がない人が天気を発表すれば、それはただの予言でしかないですよね。
資格を取得することで、人々から安心と信頼が得られ、より良い仕事につながっていきます。
最難関のものから簡単なものまで難易度も幅広いので、興味のある方は業務独占資格を取得してみてはいかがでしょうか。
自分でも思いがけないほど、仕事に活かせることがあるかもしれませんよ！
