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対人恐怖症の人に向いている仕事と向いていない仕事をまとめてみた

更新日:2019-10-02

対人恐怖症の人に向いている仕事と向いていない仕事をまとめてみた

”対人恐怖症”とは、他人と交流したり人前で何かを行うことに強く緊張するなど、日常生活に様々な支障が出ている状態のことです。
この辛さは本人にしか分からず、他人に理解されづらいのでとても苦しい状態だと言えるでしょう。

では、対人恐怖症の人が就職する場合、「向いているお仕事」と「向いていないお仕事」はどのようなものがあるでしょうか?

対人恐怖症だけど就職したい!

恐怖

”対人恐怖症”とは、他人と関わりを持つ際に極端に緊張してしまったり、不安に押しつぶされそうになることもあります。
日常生活でも様々な面で支障が出るレベルなので、本人はとても辛く、苦しい状態にあると言えるでしょう。

しかも、場合によっては誰にも理解されないということもあるかもしれません。

対人恐怖症になると、精神面と身体面で次のような症状が出ることがあります。


精神面では強い不安を感じる

対人恐怖症の人は、他人の目に自分がどんな風に映っているのか気になってしまいます。
自分の一挙手一投足が周囲の人に変に思われているのではないか、軽蔑されているのではないかと強い不安を感じてしまうのです。

例えば、人見知りの人は初対面で関わる人が苦手な場合が多く、何回か接して親しくなれば平気になることがありますが、対人恐怖症の人はそうではありません。

それほど親しくない、同じ会社にいるだけの人や近所の挨拶だけを交わすような間柄の人などとの関わりでも強い緊張が生まれます。

身体面では手足や声が震えたりする

対人恐怖症の人が何らかの不安を感じると、身体面では手足や声が震え出す動悸発汗赤面息苦しさなどが表れることがあります。

このような症状がなぜ出てくるかというと、交感神経が優位になるからです。
精神的な不安が身体面にも出るほど、強いストレスを感じているということが分かります。

しかし、対人恐怖症を抱えている方でも「普通に仕事がしたい」と考えている方は大勢いらっしゃいます。
そこで、向いている仕事とあまり向いていない仕事について見ていきましょう。

対人恐怖症の人に向いている仕事とは?

抱擁

対人恐怖症の症状に悩んでいる方は、昨日今日といった短い期間ではなく、もっとずっと長い間辛い思いをしてきたのではないでしょうか。

「対人恐怖症だから仕事も満足にできない」とさらに自分自身を追い込んでしまうかもしれませんが、決してそんなことはありません。

100%人と関わらない仕事はありませんが、比較的周囲の人と関わらずに済むという仕事はいくらでもあります。
その中から、とくにオススメのお仕事をご紹介します!

在宅ワーク

誰かと関わることなく、自分のペースで好きなように仕事ができるのは、やはり在宅ワークの強みです。

一口に在宅ワークといってもいろいろな仕事がありますが、とくに「ライター」や「webデザイナー」は近年人気の高い職業となっています。
フリーランスで活動する場合、企業に就職せず自分で仕事を探す苦労などはありますが、コツコツと作業を続け、自分の実力に見合った報酬が得られるのでやりがいも大きいでしょう。

他にも「イラストレーター」や「システムエンジニア」、「翻訳」なども在宅で行える仕事です。
人との連絡は社内への伝達事項やクライアントとの話し合い程度なので、それほど人と関わる負担は大きくないと言えます。


工場

人と関わらない仕事の代表格と言えるのが、「工場」で働くことです。
実際に人見知りの人や、誰かとあまり話さないで働きたいという人の多くは工場へ就職することが多い傾向にあり、気楽だと感じているようです。

何を製造する工場なのかによっても人との関わりは変わってきますが、とくに夜勤のある会社に就職すると、より人数の少ない時間帯で働くことになり、収入も多めに得られます。

トラックの運転手

「トラックの運転手」は主に体力に自信のある男性にオススメと思われがちかもしれませんが、女性も活躍できる仕事です。
国土交通省は『トラガール促進プロジェクト』という取り組みを行っており、女性が運送業界へ進出することを応援しています。

配送元や配送先のスタッフ、宅配先のお客様と若干のやり取りはあるものの、圧倒的に一人でいる時間が長い仕事です。
さらに、休憩も一人で過ごすことになるので、誰かに気を使いながら食事をする心配もありません。

対人恐怖症の人に向いていない仕事とは?

続いては、対人恐怖症の方には少々向いていないとされるお仕事について見ていきましょう。

次にご紹介するお仕事は、対人恐怖症の方は絶対に選んではいけないというわけではありません。
誰がどの仕事に従事しても、最終的に自分で選んだ道であれば良いと思います。

しかし、仕事内容を知っていれば、初めから選ばなかった仕事というのもあるかもしれません。あくまでも一例としてご覧ください。

サービス業や接客業

言うまでもないという感じもしますが、対人恐怖症の方は不特定多数のお客様と関わるような「サービス業」、「接客業」、「営業」などのお仕事は少々厳しいかもしれません。

一度きりしか会わないような人と接するレジ打ちくらいならできるという人は良いのですが、お客様には実に様々なタイプの人がいます。
中には店員などに威圧的な態度ばかり取る人もいますし、時にはクレーマーと呼ばれる厄介な人の対応もしなくてはなりません。

普通の会話でさえドキドキしてしまう場合、感情的になっているお客様(威圧的な人は客でもありませんが)の対応をすることは並大抵ではありません。
誰がいつ来るか分からないような環境で働くことが厳しいと感じる場合、接客業などは控えた方が良さそうですね。

コールセンター

「コールセンター」など、相手の顔を見ずに電話で済む仕事ならできるという人は問題ないでしょう。

しかし、こちらもクレーム対応が中心となる場合があるため、しどろもどろになってしまうタイプの人は向いていないかもしれません。
面と向かって会わなければ、話すことが苦ではないという場合は、コールセンターのバイトは時給が比較的高いこともあるので、やってみる価値はあると言えます。

対人恐怖症の人は、具体的な特定の職業が向いていないというよりは、やはり他人と接する時間が長すぎる仕事に向いていないと言えるかもしれません。
しかし、顔さえ見なければ人と話すことは苦痛ではないという人は、接客業などでもできる仕事はあります。

自分がやってみたいこと、得意なこと、挑戦してみたいこと…これらをじっくり考えたうえで、働きやすいところに就職が叶うといいですね。

対人恐怖症と仕事についてのまとめ

対人恐怖症の人は、他者と関わる際に極端に緊張してしまったり、自分の振る舞いなどが他人からどう見られているのか気になってしまうという特徴があります。
そのため、可能ならば人と接する機会の少ない仕事が良いとされており、いくつかご紹介させていただきました。

工場での作業などは好んで選んでいる人も多いと思われますが、昼休憩なども一人で過ごすトラック運転手は女性も活躍できる世界ですし、ライターやWebデザイナーなどの在宅ワークは人気が高まっています。

ですが、対人恐怖症の方でも「自分にはあれはできない、これもできない」とマイナスな方面にばかり目をやらず、自分が好きなことや得意なことなどをまとめ、本当にやりたい仕事にぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。