日本のアニメは世界的に見てもクオリティが高く、外国人が来日する目的として「日本のアニメが好きだから」というものが挙げられるほどです。
そのアニメのキャラクターに声を当てているのが”声優”であり、現在はブームもあって若者のなりたい職業としても有名です。
メディアにも積極的に登場するようになった声優ですが、仕事は歌手やアイドル業にも及んでいるのでしょうか?
メディアへ登場する声優

これまでの”声優”は、「裏舞台の人間」というイメージを強く持たれており、アニメのキャラクターや映画の吹き替えで声を当てることが仕事の中心となっていました。
言い方はひどいですが、昔はあまり派手な感じの人も少なく、女優や俳優のように着飾って登場することもなかったので、声の印象だけが先走ってしまい「声優の顔は見ない方が良い」と言われていた時代もあったほどです。
しかし、現在では声優が続々とメディアに登場し、声優やアニメの雑誌に顔が掲載されるだけではなく、イベントへの出演や歌手活動、さらにはアイドル声優と呼ばれる人たちまで誕生しています。
声優の活動は、まさに止まるところを知りません。
完全に「表舞台の人間」になる一方で…
こうしたことから、今では声優は完全に「表舞台の人間」になったと言えるでしょう。
ですが、メディアへの露出が増える一方で、近年はルックスの良い声優ばかりがデビューすることから「声優なのに顔が重視されるのは如何なものか」と疑問が投げかけられることもあります。
人前に出る仕事だから、ということもあるでしょうが、このように苦言を呈されていることも事実です。
もちろん、声優が歌手活動やアイドル活動をすることは決して悪いことではありません。
そうすることによって人気が出ているということは、需要もあるということです。
では、声優の歌手活動やアイドル活動について見ていきましょう!
声優の歌手活動

声優が歌手のように歌を歌うことは、1970年代にはすでにはじまっていました。
当時はアニメ『宇宙戦艦ヤマト』で声優の麻上洋子さん(現:一龍斎春水)が、80年代にはアニメ『Dr.スランプ アラレちゃん』で小山茉美さんが、それぞれレコードやCDをリリースしていたのです。
声優が本格的に歌手活動を行うようになったのは、90年代に入ってから第3次声優ブームを巻き起こした火付け役と言われている林原めぐみさんがきっかけだとされています。
林原さんは声優で初めてレコード会社と専属契約したことでも知られており、数々のヒット曲をリリースしています。
しかも、ただ歌手活動を行なっているだけでなく、人気が高まってライブも大盛況となっています。
声優の中でも、大御所の石田彰さんは「なんでもかんでも歌えばいいってもんじゃない」と持論を展開し、あえて歌手活動は行なっていません。
声優が歌うのが当然のようになってきた現代において、石田さんのような仕事の仕方をする人もいます。
声優も武道館ライブを開催
歌手やミュージシャンにとって、武道館はコンサート会場として極めて重要な位置づけに置かれています。
現在、CDを買うならショップやインターネットなど、どこでも手に入る時代となりましたが、ライブはライブそのものの費用がかかるほか、地方から遠征する場合は交通費もかかります。
そして、どこからでもファンが駆けつけたいと思うほどの人気と実力があるからこそ、武道館という大きな会場でもライブが成功するのです。
声優として初めて武道館ライブを行なったのは、人気アニメ『魔法騎士(マジックナイト)レイアース』で主人公・獅堂光役を務めた椎名へきるさんです。
椎名さんは他にもテレビ朝日の音楽番組『ミュージックステーション』にも、声優として初の出演を飾っています。
他に武道館ライブを行なったのは、歌唱力の高さが話題の水樹奈々さん、アイドル声優として大人気の田村ゆかりさん、フジテレビの音楽バラエティー番組『HEY!HEY!HEY!』にも出演経験のある堀江由衣さん、ミュージシャンの中でもファンが多い坂本真綾さんなど、女性声優が多いです。
男性声優では、ソロとして初めて宮野真守さんが武道館でのライブを行なっています。
普段からボイストレーニングを欠かさず、しっかりとレッスンを重ねている声優だからこそ歌手としても成功できるのですね。
声優のアイドル活動
声優のアイドル活動とは何かというと、文字通り本業は声優でありながら仕事として芸能界のアイドルと同じような振る舞いや売り方をすることです。
このアイドル活動に関しては、アニメや声優ファンの間でも賛否両論分かれることが多く、声優自身もアイドル扱いされることを快く思っていない場合が多いというのが実情です。
アイドル声優になることを元から望んでいる人は別ですが、元々が「純粋に演技をしたい」との思いでこの業界に飛び込んできた人は、後々「疑問に感じていた」と本心を吐露することもあります。
アイドル声優としてブレイクしたあと、年齢を重ねていくにつれて、その言葉は自然となくなって普通の声優として扱われていくことも多いです。
アイドル声優は何をしている?
では、アイドルの仕事もしている声優とは何をしているのでしょうか?
声優としてアフレコに参加していることはもちろん、歌手として曲をリリースしたり、イベントに参加したりと、ここまでは声優がよく行なっている仕事と同じです。
ですが、今のアイドル声優は抜群のプロポーションの人も多く、雑誌のグラビアに登場するなどメディアへの登場が著しいのが特徴です。
現在は昔と比較しても声優の雑誌が増えたこともあり、活躍の場は広がっています。
また、アニメとは関係のないテレビ番組にもゲストとして登場することも増えたため、芸能界との垣根はかなり低くなっていると言えます。
声優自身の考えは本人にしか分からないところではありますが、アイドル声優としての仕事はとても多く、需要もあるため、今ではなくてはならないものなのかもしれません。
声優の仕事についてのまとめ
”声優”の仕事と言えば、アニメのキャラクターに声を当てることや、洋画の吹き替え、さらにはラジオ番組への出演など、完全に裏方役に徹する傾向がありました。
それが今では、顔を出さずに仕事をしている声優というのはほぼいないと言ってもよいほどで、ルックスが良い人も目立ちます。
元々がボイストレーニングを行なっていて声も良いことから、声優は歌が上手い人も多く、歌手として活動している人もいます。
石田彰さんのように、「この業界の風潮だが、なんでもかんでも歌えばいいってもんじゃない」と語り、歌わないというスタンスを取っている方もいるので、仕事についての考え方は声優によっても様々だということが分かりますね。
また、メディアへの露出が増えてきたことも声優の大きな特徴です。バラエティ番組や音楽番組への出演など、仕事の幅も昔と比べると大分広がっています。
時代とともに人気がますます加速していく声優業ですが、今後どのように活躍していくのかとても楽しみです。
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