高校を卒業した人と同じくらいの学力があることを証明するための資格として”高卒認定試験”というものがあります。
正式名称は”高等学校卒業程度認定試験”といい、平成16年までは”大検”(大学入学資格検定)と呼ばれていたので、こちらの方が馴染み深いかもしれません。
この高卒認定試験の試験科目の内容はどのようなものがあるのでしょうか?難易度や合格率についてもご紹介します!
高卒認定試験とは?

様々な事情から高校に進学できなかったり、高校を中退してしまった人は多くいらっしゃいます。
一度社会に出て働きはじめると、再び高校に通い直す時間を作るのはなかなか難しく、気がついたら時間だけが過ぎていた…ということもあるかもしれません。
「でも高校卒業程度の知識があることを証明したい!」と考えている方へ、本日は”高卒認定試験”についてご紹介します!
どんな試験なのか?
”高卒認定試験”は、正式名称は”高等学校卒業程度認定試験”といい、平成16年までは”大検”(大学入学資格検定)と呼ばれていました。
そのため、大検の方が耳馴染みがあるという人も多いと思われます。
高卒認定試験は「高校を卒業した人と同じくらいの知識がある」ことを証明するための試験であり、国家資格です。
高校卒業レベルか、もしくはそれ以上の学力があると認定され、事情により高校を卒業できなかった人々を応援するための試験となっています。
進学することもできる
高卒認定試験に合格すると、専門学校や短期大学、大学などに進学する際に受験資格を得ることができます。
実際に高校を卒業しなければ進学できない学校は多いため、これは自分の可能性を広げるチャンスとなるでしょう。
他にも何らかの試験を受験したい時や、就職活動の時も役立ちます。
試験科目は何か?
高卒認定試験では、次のような内容の試験科目があります。
人によっては、試験科目が免除されて少なくなる場合もあります。
必須科目は4つ
まず、必須となっている試験科目は『国語』『数学』『英語』『世界史(AかBを選択)』の4科目です。
とくに数学は苦手だと感じている人は多いと思われますが、試験内容は「数学Ⅰ(1)」以降が出題されるので、徹底的に勉強を繰り返しましょう。
さらに「世界史A」と「世界史B」に分かれている『世界史』ですが、Aの方が出題範囲が狭いとされています。
可能な限り勉強する内容を減らしたい方は、Aを選ぶことも一つの手だと言えます。
残りは科目を選択する
必須ではない試験科目は、文系のもので『現代社会』『倫理』『政治経済』『地理』『日本史』となっています。
理系は『科学と人間生活』『物理基礎』『化学基礎』『生物基礎』『地学基礎』です。
全てを合計すると14科目ありますが、この中から選択して受験するので、最も少ない人で8科目、多くて10科目を受験します。
ちなみに全科目がマークシート方式です。
大検の時と変わったことは?
大検から高卒認定試験に名称が変更となりましたが、これにより内容にも違いが出てきました。
格段に難易度に差が出たなどということはありませんが、変わった点は、次のとおりです。
科目が減った
高卒認定試験は、大検の時よりも試験科目が1つ減りました。
これは、当時必須科目だった『家庭科』が廃止されたためです。
選択科目の『簿記』『保健』も廃止になり、『英語』が必須科目となりました。
受験者枠が広がる
高卒認定試験では、全日制の高校に通学している生徒も高校の学校長の許可があれば、高校に在学したままでも受験することが可能です。
大検は定時制・通信制の高校に通っている生徒しか受験できず、全日制の高校の生徒は不可となっていました。
例えば病気などが理由で出席日数が足りない場合など、高卒認定試験で代用することもできます。
高卒認定試験の難易度は?

高卒認定試験は国家資格となっていますが、難易度はそれほど高くないとされています。
元々が進学や就職のチャンスを広げるためのものなので、難易度が高すぎるとたくさんの可能性を潰してしまうことになりかねません。
入試のような競争試験=落とすための試験ではないので、しっかりと勉強すれば難易度はそれほど気にならないでしょう。
試験は中学から高校の基礎レベル
強いて言えば、高卒認定試験は試験科目が多いので、難易度が高く見えてしまうかもしれません。
しかし、上記でも触れたように全科目がマークシート方式であり、試験の内容も中学校から高校の基礎レベルが出題されます。
合格点も100満点中40点くらいなので、油断はできませんが、あまりガチガチに身構えなくても良いでしょう。
とくに受験する科目が多い方は、全部満点を取ろうと力まない方が良いですね。
高卒認定試験の合格率は?
高卒認定試験は、ここ数年で比較するとおよそ40%程度の合格率となっています。
ちなみに、少なくとも1科目以上合格していることを表す「一部科目合格率」は毎回80%を超えているため、やはり難易度ではなく、科目の多さがネックになっているとも言えます。
高卒認定試験に合格するには、”過去問題”にどれほど取り組んだかが鍵といっても過言ではありません。
受験者の中には、「とにかく過去問を繰り返し問いて勉強した」という人もたくさんいるので、オーソドックスながら、とても大切な勉強法です。
高校卒業資格という選択も
そしてもう一つ、高卒認定試験とは別な方法をご紹介します。
それは、”高校卒業資格”という選択肢です。
自分の事情に合わせて学べる
高校卒業資格とは、「全日制」「定時制」「通信制」のいずれかの高校に通って勉強し、卒業することで与えられる資格です。
中には働きながら学ぶ人もいるため、自分の事情に合わせて勉強のカリキュラムをしっかり立て、卒業を目指します。
高卒認定試験は試験に合格することで手に入る資格のため、高校卒業資格とは別物です。
自分に合った方法で、資格取得を目指してください!
高卒認定試験についてのまとめ
様々な事情で高校に進学できなかったり、卒業できなかったという方が、「高校卒業程度、もしくはそれ以上の知識がある」と証明するための試験として”高卒認定試験”というものがあります。
この試験に合格することで、就職や大学進学など、人生の選択肢が増えていきます。
かつては”大検”と呼ばれていたので、こちらの方が知名度があるかもしれません。
国家資格でありながら難易度はそれほど高くなく、いわば多くの人に合格してもらうための試験だと言えます。
ただ、試験科目の数が多いため、効率よく勉強ができなかった場合は難易度が高いと感じてしまうかもしれません。
しかし、難易度を気にしすぎることなく、過去問題を繰り返し行うことで苦手を少なくしていくことが先決です。
自分の夢や目標のために、資格取得を目指して頑張ってください!
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