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スクールカウンセラーの仕事と役割は?心理相談は何をするのか

更新日:2019-08-31

スクールカウンセラーの仕事と役割は?心理相談は何をするのか

”スクールカウンセラー”とは学校に勤務し、生徒や児童の悩みや相談に耳を傾けて心のケアを行います。
心理学の専門家として、教師とは違った立場で子供たちのサポートをするため、信頼がなくては務まらない仕事だと言えるでしょう。

それでは、スクールカウンセラーの具体的な仕事や役割とは何でしょうか?心理相談やコンサルテーションについても見ていきましょう。

スクールカウンセラーとは

スクールカウンセラー

心理学の専門家である”スクールカウンセラー”は、小・中学校や高等学校などに勤務し、生徒や児童の悩みや相談に耳を傾けて心のケアを行います。
教員免許は必要なく、また教師ではないため、いわゆる学校の先生とは違った立場で子供たちのサポートをしていきます。

他人の悩みを真摯に受け止めて聞くという、信頼がなくては務まらないスクールカウンセラーですが、普段はどのような仕事をしているのでしょうか?

「臨床心理士」の有資格者は優遇される

スクールカウンセラーとして働くにあたり、特別に必要な資格はありません。

ですが、心理系の資格の中でも知名度が高い『臨床心理士』の資格を取得している人は、何かと優遇されるケースが多いです。

もしもスクールカウンセラーを目指す場合は、無資格よりも仕事に活用できる資格があった方が良いでしょう。

スクールカウンセラーの仕事

スクールカウンセラーの仕事を一言でまとめると、『児童や生徒の心の健康を守ること』です。

ひと昔前の日本にスクールカウンセラーという職業はありませんでしたが、様々な心の問題や深刻ないじめ、殺伐とした家庭環境などが原因となって自殺や引きこもり、不登校になる子供が続出したことで、平成7年度から各学校に配置されるようになりました。

そのスクールカウンセラーの主な仕事は、次のとおりです。

子供の心を守る

幼い頃や学生のうちは、辛い悩みや苦しみを抱えていても「子供のくせに」「大したことではない」と周りが勝手に思い込み、真面目に取り合ってもらえないことも多いです。
しかし、子供には子供の世界があり、傷ついたり悩むことは十分にあります。

保護者や友人、担任の先生などには言えなくとも、スクールカウンセラーに勇気を出して相談したことで、解決につながった例は枚挙にいとまがないでしょう。
また、心のケアに関するプロだからこそ、気づけることもあります。

スクールカウンセラーは、いわば心理の面で子供の命を守る仕事をしていると言っても過言ではないのです。

教師や保護者にも働きかける

スクールカウンセラーは、子供と関わることだけが仕事ではありません。

その場で相談すれば解決するような問題なら別ですが、クラスや部活などでいじめが起きているということを教師が把握していなかったり、家庭内の悩みを子供がストレスに感じていることを保護者が気づいていないということもあります。

そのような時に、子供の抱えている問題を解決するため、教師や保護者にスクールカウンセラーが働きかけることもあります。

スクールカウンセラーだけでは、どうにも解決できない問題は山ほどあります。
そこで、子供に関わる人々に協力をお願いすることも、スクールカウンセラーの仕事の一つです。

スクールカウンセラーの役割

スクールカウンセラー

続いては、スクールカウンセラーの役割についてご紹介します。

これは仕事内容に通ずるものがあるかもしれませんが、スクールカウンセラーは生徒と教師の間でとても大きな役割があるのです。

子供が健やかに成長するのを応援する立場

子供は生まれてから成長し、小学校、中学校、と進学していきます。
家族以外の人との関わりにおいて、時にはケンカをしたり、相手を思いやるとはどういうことなのかを学んでいきます。

さらに、小学校の高学年から中学校にかけては多感な時期のため、学業のことや友人関係、好きな人のこと、親や教師との衝突など、様々なことで悩んでいきます。
スクールカウンセラーは、そんな子供たちの心理相談を行い、健やかに成長するのを応援するという役割があります。

子供たちから見れば、スクールカウンセラーも学校の先生の一人という位置づけかもしれません。
ですが、「自分の話をよく聞いてくれる身近な大人」だと思ってもらえることで、相談しやすかったり、親しみやすい存在となるでしょう。

生徒を注意したり評価したりする立場ではない

また、スクールカウンセラーは教師と違い、生徒を注意したり評価したりする立場ではありません。
これは、学校にいる大人の中でも特殊な役割を持った人だと言えるでしょう。

教師はどうしても、子供に真っ当に、幸せに成長してほしいとの思いから、時には厳しく指導をすることもあります。「先生は自分のために言ってくれたんだ」と子供が感じれば良いですが、反抗期だったり、必ずしも教師の意見が正しいとも言えないため、反発心を抱く子もいます。

そのような時に、自分の成績をつけるわけでもなく、自分を厳しく注意するわけでもなく、対等な立場にいてくれるスクールカウンセラーの存在は、心地よいでしょう。
決して子供を甘やかしているわけではなく、安心できる存在であることは、大きな役割だと言えます。(もちろん、子供があまりにもひどい態度だった場合などは、いくらスクールカウンセラーでも注意する可能性はあります。)

コンサルテーションのこと

スクールカウンセラーは子供の心理相談を行なっていますが、場合によっては自分一人では対処しきれない問題も出てくるかもしれません。

そういった時は、医療における「コンサルテーション」をした方が良いでしょう。

スクールカウンセラーも、連携を

医療における「コンサルテーション」とは、医師などの専門家が、患者さんの抱える問題を解決するために、他の専門家に相談することです。
子供が抱えている問題があまりにも大きく、医療の力を借りた方が良い時は、この方法が必要な時もあります。

子供もいじめや虐待など、精神的・肉体的なストレスに晒されれば、何らかの影響が出てきます。
その時にはただ話を聞くだけではなく、医療措置が必要です。

スクールカウンセラーもいざという時に、こうした連携を図ることは十分に考えられます。

スクールカウンセラーの仕事についてのまとめ

いじめや不登校、引きこもりに悩む児童や生徒が多く存在し、それは今も昔も変わっていません。
インターネットの普及により、アプリを使ってのいじめや嫌がらせなども増え、その深刻性は年々増していると言えるでしょう。

スクールカウンセラーは、そのように苦しんでいる子供たちを救うために誕生した職業です。

学校にいる大人であることは教師と変わらないものの、生徒の成績をつけるわけでもなく、生徒を評価するわけでもなく、厳しく注意する存在でもありません。
ただ、子供たちが抱えている友人関係や学業、恋愛、家族に関する悩みなどに耳を傾け、どうすれば解決につながるのかを一緒に考えてくれる存在は、とても大きなものでしょう。

今ではなくてはならない存在となったスクールカウンセラーは、大きな役割を果たしています。

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