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認定心理士は国公立・通信大学で取得可能?国家資格化したって本当?

更新日:2019-06-12

認定心理士は国公立・通信大学で取得可能?国家資格化したって本当?

”認定心理士”とは、4年生の大学において心理学の基本的な知識や技能を身につけたということを証明するための資格です。
この資格を取得すると、どのような場面で役に立ち、就職にも活かすことができるのでしょうか?

また、国公立や通信の大学に通うことによって、国家資格などが取得できるのか、認定心理士の資格を持っているメリットについてもご紹介します!

”認定心理士”とは?

認定心理士とはどんな資格

”認定心理士”とは、4年生の大学や大学院において、心理学に関する基礎的な知識や技能を学び、それらを身につけたことを証明するための資格です。

『日本心理学会』に認定の申請をしたあと、審査を通過すれば認定を受けることができます。
この資格を取得するために、何か試験を受けなければいけないということはありません。

それでは、認定心理士の詳細について見ていきましょう。

どうすれば資格が取れる?

認定心理士の資格を取得するためには、いくつかの要件に当てはまらなければなりません。

例えば、「16歳になってから、少なくとも2年以上は日本に滞在していた」経験がある人。

また、「4年生の大学や大学院に進学し、『心理学』や『教育心理学』について学び、卒業あるいは修了した」人。

「『日本心理学会』が指定している、心理学の単位を大学などで取得した」人などです。

通っていた大学の学部や学科名はそれほど問われませんが、比較的資格を取得している学科は『心理学科』や『教育学科』の出身者が多い傾向にあります。

認定心理士の資格取得の注意点

資格取得する際に必ずかかる費用として審査料と認定料があります。
審査料に10,000円、認定料に30,000円かかります。

また、認定心理士の資格取得に試験などはありませんが、審査料を支払ったから必ずしも100%認定されるというわけではありません。

自分が勉強してきた学科の単位などを考慮して、認定へとつながるので、試験が無いから誰でも認定されるという資格ではないので注意しましょう

認定心理士は国家資格ではない

認定心理士の資格は「民間資格」であり、国家資格ではありません。

しかし、認定心理士の他に、心理学に関する国家資格も取得したいと考えている人も多いと思われます。

これまで心理学の資格は民間資格ばかりでしたが、最近では新たに心理学系の国家資格が誕生しました。

心理学の国家資格とは?

新たに誕生した心理学の国家資格というのが、『公認心理師』です。

この公認心理師は、公認心理師法案が成立したことによって生まれた、日本で初めての心理学の国家資格です。
しかし、国家資格の受験がスタートしたのが2018年からのため、まだまだ資格を持っている人の数は少ないです。

公認心理師の資格は、一度取得すれば更新せずに一生持っていられるので、就職にも役立ちますね。

認定心理士の資格以外にも国家資格にチャレンジしたいと考えている方には、ぜひおすすめの資格です。

認定心理士の資格を取得できる国公立大学は?

それでは、認定心理士の資格を取得できる国公立大学について見ていきましょう。

認定心理士の資格そのものが取れる大学は数多くありますが、国公立大学は次のとおりです。

認定心理士の資格が取れる東京の国公立大学は?

『首都大学東京』という大学は、現在、東京都で唯一の国公立大学となっています。

2018年の4月より、学部や学科も再編成されたことにより、ますます良い環境で勉学に励むことができます。

とくに心理学・教育学のコースでは認定心理士の他、学芸員や児童指導員の任用資格、社会教育主事などの資格取得に向けて勉強できます。

通信制の大学は?

認定心理士の大学

様々な事情により、大学への進学がかなわなかったという人もいるかと思われます。

しかし、通信制の大学や放送大学で学ぶことで、認定心理士の資格を得るという道もあります。

卒業までに強い意志も必要

通信制の大学や放送大学で学ぶということは、「大学の卒業資格を得る」ということです。

何よりも、通学するタイプの大学と違い、費用を圧倒的に安く抑えられるということが大きなポイントです。
基本的には自分の家で勉強できるため、働きながら勉学と両立できるところも魅力ですね。

ですが、全く学校に行かなくてもOKという意味ではなく、大学によっては1年に10回ほどは「スクーリング」と言って短期間の教室での講義や授業に参加しなければなりません。
それを考えると、なるべく通いやすい学校を選んだ方が後々楽になります。

心理学部以外の学部や、短期大学を卒業している人は編入することも可能です。

そして、通信制の大学で学ぶにあたって大切なことは、しっかりと単位を取得して卒業するという意志を持ち続けることです。
なぜならば、一人でコツコツと勉強を重ねるのは、自分を甘やかしていてはできないからです。

認定心理士のメリットは?

認定心理士の資格は、持っていたとしても就職に有利になるということはまずないとされています。

ですが、実際に認定心理士の資格の取得者は、どのような点をメリットだと感じているのでしょうか。

仕事をするうえで信頼された

看護師として病院に勤務したり、保育士として就職が決まった人の中には、認定心理士の資格も持っていたことで高倍率の中を採用されたというケースもあります。
さらに、教育や福祉の分野に転職する際も、資格が活かされたと感じている人が多いようです。

他にも、「真面目に勉強をしてきた人」だと信頼された人もいます。

とくに看護師やカウンセリングに携わっている人は、心理学の知識の必要性をより一層実感しています。
そのため、人の気持ちにどうやって寄り添うべきなのか、相手が必要としているものは何なのかを、認定心理士の資格を通して感じ取っています。

このように、就職のプラスになるというよりは、働くうえで認定心理士の資格が役に立っているということが分かります。

認定心理士についてのまとめ

認定心理士の資格は民間資格であり、4年生の大学や大学院を卒業後、『日本心理学会』に認定の申請をすれば資格を得られます。

心理学に関する国家資格である『公認心理師』は出来たばかりであり、まだなり手も少ないことが現状です。
しかし、この国家資格を取得できるレベルにあるならば、認定心理士の資格を得ることは難しくはありません。

認定心理士の資格は、持っているからといって就職に有利になることはほとんどないかもしれません。
ですが、仕事をするうえで相手から信頼を得られたり、学んだことが役に立っていると感じている人は多くいます。

心理学を学んだ人で、申請していないという人は、持っていて損をするものでもないので、資格を得るのも一つの手です。

通学制の大学以外にも、通信制の大学や放送大学でも資格が取れるので、働きながら勉強をするという人にもおすすめです。