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心理カウンセラーとセラピストって資格や仕事内容に違いはある?

更新日:2023-10-06

心理カウンセラーとセラピストって資格や仕事内容に違いはある?

最近は心理学を勉強して、困っている人の力になりたいと、心理カウンセラーやセラピストを目指す方が増えています。

ですが心理カウンセラーとセラピストの仕事内容の違いを理解されている方が少なく、職種として同じだと思っている方もいます。

確かに心理カウンセラーとセラピストは共通点もあり似ている所もありますが、明確な違いがあるのです。

今回はその資格や仕事内容の違いを解説します。

心理カウンセラーの定義・仕事内容

カウンセラー

心理カウンセラー(相談員)とは、相談者の話に傾聴し、共感し要約して対話を重ね、相談者自らの力で問題を整理・解決出来るよう導いていく仕事をする人です。

ですので心理カウンセラーは受動的な仕事であり、クライエント(相談者)に対してアドバイスをすることはありません。

臨床心理学に基づいた専門的な知識と技術を使い、クライエントに寄り添って問題解決に対する提案をしたりする事はあります。

心理カウンセラー

心理カウンセラーはひきこもりや摂食障害、PTSDといった心のトラブルを抱える相談者に対し、臨床心理学という専門的な知識で心理面からサポートする仕事です。

クライエントの話から臨床心理査定を行い、投薬が必要であれば通院を促しますし、初期段階であれば悩みをじっくり聞いて、必要な心理療法を使用しながら問題を解決出来るようアプローチしていきます。

臨床心理士

臨床心理士は心理カウンセラーよりも精神科医に近い存在になります。カウンセラーとの違いは臨床心理士の民間資格を取得し、専門知識に精通していて、日々の調査、研究にも積極的に活動しています。

そして民間資格とはいえ、最も信頼性・専門性が高いと言われている資格でもあるので、病院や保健所、児童相談所や学校等の公的機関で勤務する際に求められる資格でもあります。

セラピストの定義・仕事内容

セラピスト

心理セラピスト(療法士)とは、お客様が社会に復帰するための様々な施術療法を薬や手術等の医療行為を利用せずに行う人の事です。

クライアントに能動的に直接働きかける仕事で、鍼灸師や柔術整復師のような国家資格が必要なものからリフレクソロジーやカラーセラピー、アロマテラピーのような民間資格まで様々あります。

セラピストもお客様から悩みや不調を聞き出さなくては、適切な施術が出来ない為、心理学や接客の技術、知識が必要になります。

セラピストの種類・身体のセラピー

身体のセラピーとは体の不調を改善し、癒しを提供するものを指します。足つぼマッサージやリフレクソロジー、アロマテラピーがそれにあたります。

お客様の体に触れる行為ですが、第一の目的が「癒し」なので医療行為には当たりません。ですが、技術を取得し、証明するために民間資格を取得する事が多いです。

ですが、あんま・鍼灸師や柔術整復師のように「治療」を目的とするならば国家資格が必要です。

セラピストの種類・癒しのセラピー

癒しのセラピーとは心の不調を緩和し負担を軽減させ、癒しを提供するものを指します。カラーセラピー、アニマルセラピー、アートセラピー等がこれにあたります。

アートセラピーは絵画を通してお客様の深層心理を導き出すものですが、他にも箱庭療法やコラージュ、粘土造形などもアートセラピーの括りに入ります。

まだあまり知られていないものではフィトセラピー(植物セラピー)や森林セラピストなどがあります。

心理カウンセラーとセラピストの資格

カウンセラーとセラピスト

心理カウンセラーにもセラピストにも国家資格と民間資格があります。

大多数は民間資格になるのですが、国家資格が必要なもの、民間資格が必要なものにはどんな物があるのかをご紹介していきます。

【国家資格が必要】心理カウンセラー

以前は心理カウンセラーには必要な国家資格は無く、民間資格しかありませんでした。ですが2015年に国家資格として公認心理士という公認心理士法に基づいた日本初の心理職における国家資格が成立したのです。

民間資格でも一番信頼性の高い臨床心理士と公認心理士との違いは、臨床心理士の受験資格が臨床心理学系修士号取得か医師免許取得者のみに与えられるのに対し、公認心理士は大学の学部で心理学等の必要科目を修め、卒業した者に与えられる事があります。

その他医師との連携・指示に関する事や免許更新の有無等がありますが、仕事内容にはさほど違いが無く、今後は公認心理士に集約される事になっていく見込みです。

【民間資格が必要】心理カウンセラー

民間資格でも一番信頼性の高い心理の専門職としては臨床心理士があります。その他、認定心理カウンセラー、心理相談員、学校心理士やひきこもり支援相談員などがあります。

それぞれ発行している協会や学会があり、大抵の心理カウンセラーの資格には専門の学部で学ぶことや看護師等の資格取得が必須となっています。

その中でも学歴不問で取得する事が出来る心理カウンセラーの民間資格に、精神対話士とひきこもり支援相談員があります。

【国家資格が必要】セラピスト

体に働きかけるセラピストの中には国家資格が必要な物が多くあります。身体に直接働きかけるという事で、しっかりとした知識と技術が必要になる為です。

鍼灸師やあん摩・マッサージ指圧師、柔道整復師がそれにあたり、専門学校や大学に通い、体の仕組みや経絡と言われるツボなどを正しく理解し、お客様の身体の不調を和らげる仕事です。

その他、作業療法士や言語聴覚士、理学療法士、視能訓練士も国家資格が必要なセラピストです。

【民間資格が必要】セラピスト

精神面をケアするセラピストには国家資格が不要なものが多くあり、臨床心理士や心理セラピスト、心理療法士も民間資格となっています。

身体系セラピストでもリンパセラピストやリフレクソロジスト、整体師は民間資格としても取得できます。

その他アロマセラピスト、ロミロミやタイ古式マッサージ等、民間資格は数多くあり癒しを求めているお客様が多い事が、セラピストの種類を増やしているとも言えるでしょう。

心理カウンセラーとセラピストの資格、仕事内容の違いまとめ

心理を扱う仕事として、似ているようで違いがあるセラピストとカウンセラーでしたが、違いがどこにあるかはご理解いただけましたか?

カウンセラーはクライエント自身に問題を解決させるよう働きかけますが、セラピストはクライエントが問題解決出来るようにセラピストが働きかけることが、一番の違いだと言えます。

話を聞き、整理出来るようにサポートするカウンセラーと、心身ともにリラックス出来るように施術をし、悩みに直接働きかけるセラピスト。

あなたがどちらの仕事に魅力を感じているのか、しっかりと違いを理解したうえで資格取得に向けて進んでいってください。

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