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ステノキャプショナーは学校・通信・講座がある?年収はいくらか

更新日:2022-11-19

ステノキャプショナーは学校・通信・講座がある?年収はいくらか

”ステノキャプショナー”という職業は、一度聞いただけではどのような仕事をする人なのか分からないという人も多いかもしれません。
この仕事は、テレビ番組などで流れている「字幕」の打ち込みを行なっており、素早さと正確さが求められます。

ステノキャプショナーを目指すには、学校や通信教育、講座などがあるのでしょうか?また、気になる年収の額も調べました!

ステノキャプショナーとは?

ステノキャプショナー

今回は、”ステノキャプショナー”という耳慣れない職業についてご紹介します。

ステノキャプショナーとは”字幕速記者”とも呼ばれており、簡単に説明するとテレビ番組などで流れてくる「字幕」の打ち込みを行なっている専門職のことを指しています。
字幕の文字を打っているキーボードは「字幕入力専用」であり、迅速で行うことと正確に文字を打ち出すことが求められる仕事です。

現在は男性よりも女性が中心となって活躍しているとされる職業ですが、実際の仕事内容はどのようなことをしているのでしょうか?

テレビの発言をリアルタイムで字幕化

ステノキャプショナーは字幕を打ち込むことが仕事ですが、海外の映画などに字幕を入力するものとは違ってきます。

現在、テレビの地上デジタル放送において、放送している最中の番組を字幕付きで見ることができる機能があります。
この生放送の番組を視聴しながら、ナレーションの言葉や出演者の話している内容を素早く字幕に表しているのがステノキャプショナー なのです。

そのため、聞き漏らして字幕として文字を打てなかったり、聞き間違いによる表記ミスも許されません。
生放送ということもあり、余計にプレッシャーを感じるかもしれませんが、これもプロの仕事なのだと割り切って、すぐに作業に慣れた方が良いですね。

テレビ番組の字幕以外の仕事では、講演会の字幕や、議事録・講演録等の即日作成を行うなどの業務があります。

それでは、ステノキャプショナーはどのようにしてなるのでしょうか?

ステノキャプショナーになるには?

ステノキャプショナーを目指すには、特別に欲しいとされている資格などはありません。

専門の学校などで、学べるようなことはあるのでしょうか。

プロを養成する学校もある

ステノキャプショナーを養成する学校はまだまだ少ないですが、今後の需要を見込まれて少しずつ増えていく可能性はあります。
学校が設立されている場所は、東京や大阪、福岡、名古屋、仙台などの大都市が中心であり、小さな市町村にまで建つにはまだ時間がかかりそうです。

昼間部、夜間部の他に、土曜日だけ通えるというコースを設けている学校もあるので、それぞれのライフスタイルに合わせやすいですね。

学校では、主にステノキャプショナーのプロを養成するために作られた専用のテキストを使用するところや、プロが実際に使用している特殊なキーボードを使ってのトレーニングなどを行なっています。

ちなみに、一般的なパソコンを使ってのブラインドタッチは、ステノキャプショナーとして働くためにはあまり実践的ではないと言われています。

学校に通える環境にある人は、是非とも通って技術を身につけることをおすすめします。

通信教育や講座はある?

ステノキャプショナーを目指す場合、学校に通う以外にも通信教育や講座などで学ぶ手もあります。

大手の資格取得を目指す講座でも、ステノキャプショナーについて学ぶ環境を整えているところもあるので、興味のある方はまず資料を請求するところからスタートしてみるのも良いでしょう。

学校が通える範囲にないという人でも、通信教育や講座で勉強できることは有難いですね。

ステノキャプショナーの年収

ステノキャプショナー

徐々に需要が上がっていると言えど、まだまだ知名度が低いステノキャプショナーですが、実際に働いている人はどのくらいの年収を得ているのでしょうか?

おおよその月給と合わせて見ていきましょう。

年収としてはやや低いほう

ステノキャプショナーは、正社員として雇用されるというよりも、非正規雇用である在宅ワークやアルバイト、パートで働いている人の方が多いことが現状です。

そのため、ボーナスや様々な手当をもらえることがまずないので、年収もあまり高い額は期待できません。
月収が平均しておよそ15万円から20万円程度だとされているので、単純計算で年収もおよそ180万円から240万円ほどだと言えます。

月収で見てみると、一般的な事務職で働いている人よりも若干多いくらいだとされていますが、家族を養っていかなくてはならない人からすると、少ない額だと感じるかもしれませんね。

ステノキャプショナーに向いている人は?

現在はどのような職種でも、パソコンが身近にあり、入力くらいであれば誰でもできた方が良いとされる時代です。

そのような中でステノキャプショナーは、パソコンが好きな人にはうってつけの職種のように思えます。
実際はどのような人に向いている仕事なのでしょうか?

集中力と高い国語力がある人

率直に言うと、ステノキャプショナーは飽きっぽい性格の人には向いていない仕事だと言えます。

どんな仕事も飽きたからといって投げ出すような人には向いていませんが、とくにステノキャプショナーは生放送の番組から聞こえる言葉に耳を傾け、素早く文字を入力しなくてはなりません。
そのため、かなりの集中力が必要になってきます。

さらに、素早く字幕を入力できたとしても、誤字脱字だらけや日本語がめちゃくちゃになっていては話になりません。
字幕にする際は同音や異義語を正しく漢字変換できなくてはならず、高い国語力を持っている人が有利になってきます。

そういったことが得意な人は、ステノキャプショナーに適正だと言えるでしょう。

ステノキャプショナーについてのまとめ

ステノキャプショナーは、だんだんと需要が高まりつつある職業でありますが、現時点ではまだ知名度が低い状況にあります。
現在、男性よりも女性の方が割合が多いとされています。

ステノキャプショナーについて学べる学校はありますが、数は少なく、ほとんどが東京や大阪などの大都市に集中しています。
通信教育や講座もあるので、資料を請求したうえで、自分に合った学び方をしましょう。

仕事の適性については、タイピングが早くできるということも大切ですが、生放送の番組から聞こえてくる発言やナレーションを絶対に聞き逃さず、正確かつスピーディに字幕を入力しなければなりません。
そのため、聞いた言葉を正確な漢字に表し、しっかりとした文章にする高い国語力も求められます。

ステノキャプショナーのなり手が増えれば、お給料や待遇の面もまだまだ改善していく可能性があります。
興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。