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薬剤師の年収は700万越え?年齢別、地域別平均年収について調査

更新日:2021-07-17

国民の健康的な生活に欠かせない薬剤師という職業は、医療関係なだけあって、高難度で高収入なイメージを持たれやすい仕事です。
その一方で、薬剤師になるまでの苦労を考えると年収が安い、20代のうちはいいが頭打ちになる、などといった噂も耳にします。

今回は、そんな薬剤師の年齢・性別・地域別平均年収のほか、勤務先ごとの業務内容や収入の傾向についても調査しました。
薬剤師で年収700万円以上を達成する可能性や、東京都内で勤務した場合の平均年収額ついてもご紹介していきます。

薬剤師の平均年収

初めに、薬剤師の平均年収を薬剤師全体、年齢・性別ごと、地域ごとに分けてご紹介します。

以下に掲載する金額は全て、厚労省の賃金構造基本統計調査データを元に、月給=「きまって支給する現金給与額」、賞与=「年間賞与その他の特別給与額」、平均年収=「月給×12カ月分+賞与」として算出しています。

平均月収・賞与・年収

年度 月給 賞与 平均年収
2019年 約39.9万円 約83万円 約562万円
2020年 約39.4万円 約92万円 約565万円
出典:e-Stat 賃金構造基本統計調査

2019年および2020年の薬剤師の平均年収は上の表の通りです。
いずれも平均年収が560万円を超えており、2019年日本国民全体の平均年収額約436万円を大きく上回っていることが分かります。

年齢・男女別

続いて、薬剤師の年齢ごとの平均年収を男女別にまとめました。

年齢 男性 女性
20~24歳 約336万円 約391万円
25~29歳 約496万円 約464万円
30~34歳 約581万円 約508万円
35~39歳 約654万円 約542万円
40~44歳 約652万円 約579万円
45~49歳 約704万円 約601万円
50~54歳 約719万円 約671万円
55~59歳 約730万円 約619万円
60~64歳 約607万円 約524万円
65~69歳 約545万円 約600万円
70歳~ 約485万円 約517万円
年齢計 約601万円 約536万円
出典:e-Stat 賃金構造基本統計調査(2019年)

男女ともに、多少の上下はあれど、年齢を重ねるごとに収入も増えていく傾向が見られます。

先述の通り、薬剤師の平均年収は全国平均以上です。
キャリアが短く比較的年収の低い20代薬剤師であっても、20代全体の平均(男性:約383万円、女性:約337万円)を100万円も上回っています。

男性の場合はその後着々と年収を伸ばし、40代後半ともなると平均年収が700万円を超えています。
薬剤師は、スキルや能力の成熟度合いが経験年数に比例すると考えられているため、経験を積み役職などもついた40代~50代あたりで年収のピークを迎えるようです。
その後、定年に向け年収は緩やかに下がっていきます。

一方、女性の年収の上がり幅は男性よりもずっと緩やかで、年代によっては男性との年収差が100万円を超えています。
これは、妊娠出産といったライフイベントにより一時的に仕事をセーブせざるを得ない女性が多いことが影響していると考えられます。
その代わり、65歳以降は女性の年収が男性の年収額を上回ります。
定年が近づくにつれ働き方が緩やかになる男性に対し、子育てがひと段落してから定年過ぎまで仕事に精を出す女性が多いようです。

地域別

次に、薬剤師の平均年収を地域別にまとめました。

地方 平均年収
北海道・東北地方 約583万円
関東地方 約556万円
甲信越・北陸地方 約558万円
東海地方 約604万円
関西地方 約546万円
中国地方 約552万円
四国地方 約600万円
九州・沖縄地方 約530万円
出典:e-Stat 賃金構造基本統計調査(2019年)

8地方のうち、最も平均年収が高いのが東海地方で、その額は約604万円です。続いて四国地方、北海道・東北地方と続きます。

都道府県別に見ますと、平均年収トップ3は以下の通りです。

  • 1位 静岡県:約699万円
  • 2位 長野県:約690万円
  • 3位 高知県:約643万円

ちなみに東京都の薬剤師の平均年収は約554万円で20位と、薬剤師全体の平均額を下回っています。同じく大阪府も全国平均を下回っており、約559万円で19位です。
都道府県間での年収差は非常に大きく、1位の静岡県と47位の長崎県ではなんと平均年収に約270万円の開きがありました。

薬剤師の地域ごとの年収差は、その地域特性に加えて薬剤師の人数に左右されるところが大きく、10万人当たりの薬剤師の人数が少ない地域の方が年収が上がりやすいようです。
そのため、一般的に地方より高収入が期待されがちな大都市圏であっても、薬剤師の数が足りているが故に年収が低く抑えられる傾向にあります。

また前述の通り薬剤師の年収は経験年数が増えるほど上がる傾向があるため、薬剤師の平均年齢が高い地域の方が平均年収も高くなります。

薬剤師の勤務先と年収

薬剤師と聞くと薬局勤務のイメージが強いですが、薬剤師の就職先は調剤薬局に限りません。
以下に、薬剤師の代表的な勤務先とその平均年収をまとめました。

勤務先 平均年収
調剤薬局 約488万円
ドラッグストア 約513万円
病院 約435万円
製薬会社 約543万円
出典:マイナビ薬剤師

それぞれの勤務先での業務について簡単にご紹介します。

薬局で働く

薬剤師の勤務先として最もメジャーなものが、調剤薬局です。
業務内容は主に調剤業務、患者に対する服薬指導や薬歴管理、医師に対する疑義照会が挙げられます。

平均年収は約488万円で国民の年収水準と大きな開きはありません。
営業時間は周辺の医療機関に準ずるため、深夜営業していたり土日両日勤務だったりすることは稀で、ワークライフバランスが比較的とりやすい職場と言えるでしょう。

ドラッグストアで働く

ドラッグストア勤務の薬剤師は、平均年収が高めとなる傾向があります。
理由として、薬局勤務とは異なり年中無休で深夜まで営業している店舗が多く、その分休日出勤や残業を求められる機会も増えること、医薬品以外の売上もあり利益が安定していることが挙げられます。

業務内容は主に一般用医薬品(OTC医薬品)の販売や情報提供ですが、調剤併設型の場合は調剤薬局同様の業務がそこに加わります。
また、ドラッグストアの性質上薬剤師特有の仕事に専念することができず、店員の一人としてレジ打ちや商品補充、客対応といったさまざまな仕事も手がける必要が生じます。

病院で働く

大学病院や一般病院で病院薬剤師として働くルートは、特に新卒から人気です。
理由として、病院という最先端の医療現場に立てる、臨床医療に携わることができるなどが挙げられます。

入院患者向けの調剤や服薬指導の他、救命救急業務や治験関連の業務など、薬局勤務とは仕事の内容が大きく異なります。
しかしその年収水準は他の薬剤師と比べ低く、役職に就かない限りは昇給もほぼ見込めません。
また病院という性質上残業や夜勤がある可能性もあり、やりがいがある一方ハードな印象のある職場です。

製薬会社などで働く

製薬会社などに就職し企業薬剤師として働く場合、想定される仕事には管理薬剤師や治験コーディネーター、MR(医薬品営業職)や研究開発職などが挙げられます。

上表で製薬会社勤務の平均年収は約543万円となっていますが、その実企業内の職種により想定年収には大きな開きがあります。
中でも一番の高収入を期待できるのがMRであり、大手企業であれば年収1,000万円超えも夢ではありません。

公務員として働く

これ以外にも、薬剤師には公務員試験などに合格して行政機関で働くという道があります。

国家公務員薬剤師として国の薬事に関する行政に携わる、地方公務員薬剤師として公立病院や保健所などに勤務する、麻薬取締官として地方厚生局麻薬取締部で勤務するなど、その仕事の幅は非常に広く独特です。

公務員ですので、雇用が安定しており福利厚生も充実しています。
平均年収はおよそ540万円程度と言われており、国民全般の年収水準より高めです。
ただし公務員は勤続年数に応じ年収が上がる傾向が強いため、平均年収の高さに対し初任給や若年層の年収は低くなる可能性があります。
年収を上げたくとも、公務員ですので副業はできません。

また、異動や転勤の可能性がある上に、それにより業務内容も大幅に変わる点に注意が必要です。

薬剤師をサポートする調剤薬局事務の仕事とは?

ここまで薬剤師の年収および勤務先について紹介してきましたが、調剤薬局関連業務に携わり薬剤師を支える調剤薬局事務の仕事についても、参考までに簡単にご紹介します。
調剤薬局事務の業務は、下の4つに大別されます。

  • 患者対応(受付・処方箋入力・薬歴簿作成など)
  • 会計
  • レセプト業務(調剤報酬請求)
  • その他補助業務

調剤薬局事務の平均年収はおよそ300万円ほどで、決して高くはありません。
ただしフルタイムからパートタイムまでさまざまな勤務形態で働けるうえ、調剤薬局の多さから勤務地も選びやすく、ライフスタイルに合った働き方ができるという点が人気の職業です。

もうひとつ、未経験で無資格であっても従事することができるという点も人気の理由として挙げられます。
ただし、就職をより有利に進めたいのであれば、調剤事務管理士などの関連資格の取得をおすすめします。

まとめ

以上、薬剤師の年収の平均から、性別・年齢別や地域別の平均年収額、勤務先ごとの業務内容や年収の傾向についてご紹介しました。

薬剤師全体の平均年収は560万円を超えており、国民平均を大きく上回ります。
40代後半からは、平均年収が700万円を超えるようです。

地域ごとの平均年収額は東海地方が約604万円でトップです。
都道府県別に見ると1位は静岡県の約699万円で、大都市である大阪府や東京都は薬剤師の供給が多いためか全国平均額を下回ります。

勤務先別では製薬会社やドラッグストアの年収が高い傾向にあります。

これから薬剤師を目指す方、薬剤師として転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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