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臨床検査技師の平均年収は?東京と地方の違いや学歴による違い

更新日:2022-05-06

臨床検査技師の平均年収は?東京と地方の違いや学歴による違い

臨床検査技師を目指そうと思ったとき、やっぱり年収も気になりますよね。

平均年収はどのくらいなのか、男性と女性で差はあるのか、東京などの都会と地方で差はあるのか、大卒や短大卒など学歴で差はあるのか。

本記事では以上のような臨床検査技師にまつわる年収事情を全て調べて紹介します。

また、実際に臨床検査技師になるまでの流れや将来性についてもあわせて紹介します。

臨床検査技師について気になる人はぜひ参考にしてくださいね。

臨床検査技師の平均年収は低い?高い?

臨床検査技師の平均年収

臨床検査技師の平均年収は、2020年度の厚労省調べで493万円です。

日本人の平均年収が2019年度の国税庁調べで436万円なので、57万円高いですね。

続いて、過去5年間の平均年収を調べましたので紹介します。

年度 平均年齢 平均勤続年収 平均年収
2020年度 41.2歳 12.7年 493万円
2019年度 38.7歳 10.1年 461万円
2018年度 39.7歳 11.3年 474万円
2017年度 39.0歳 11.2年 468万円
2016年度 38.4歳 10.9年 475万円
出典:厚労省-2020年~2016年賃金構造基本統計調査

若干の変動はありますが、過去5年間の平均だと474万円になります。

大きな変動はないことから手堅い職業と言えます。

年齢による平均年収の違いや新卒の平均年収を紹介

臨床検査技師の年齢による平均年収や平均月収、平均ボーナスの推移を紹介します。

厚労省が調査した2020年度のデータでは以下の通りです。

年齢 月収 ボーナス 平均年収
20 ~ 24歳 24万円 38万円 324万円
25 ~ 29歳 27万円 72万円 392万円
30 ~ 34歳 29万円 91万円 440万円
35 ~ 39歳 31万円 104万円 481万円
40 ~ 44歳 33万円 107万円 508万円
45 ~ 49歳 38万円 124万円 576万円
50 ~ 54歳 37万円 127万円 569万円
55 ~ 59歳 43万円 153万円 672万円
60 ~ 64歳 37万円 101万円 543万円
65 ~ 69歳 26万円 31万円 341万円
70歳~ 23万円 19万円 293万円
出典:厚労省-2020年賃金構造基本統計調査

新卒で20~24歳となるため新卒の年収は20~24歳が参考になります。

金額としては324万円ですね。

また、60歳以上の年収が大きく下がっていきますが、これは臨床検査技師の多くが60歳で定年を迎えるためです。

他に気になるのは45歳以上で年収が急に高くなっている点ですが、これは役職としては最上位の技師長に就くことが多いためです。

技師長になれるかどうかは年収に大きく影響することが分かりますね。

男性・女性の性別による平均年収の違いを紹介

臨床検査技師の平均年収が男性と女性でどの程度差があるのかを紹介します。

厚労省が調べた2020年度のデータでは以下の通りでした。

年齢 男性の平均年収 女性の平均年収
全年齢平均 544万円 472万円
20 ~ 24歳 325万円 323万円
25 ~ 29歳 384万円 394万円
30 ~ 34歳 491万円 416万円
35 ~ 39歳 501万円 473万円
40 ~ 44歳 571万円 487万円
45 ~ 49歳 627万円 554万円
50 ~ 54歳 656万円 535万円
55 ~ 59歳 788万円 616万円
60 ~ 64歳 572万円 521万円
65 ~ 69歳 316万円 385万円
70歳~ 284万円 309万円
出典:厚労省-2020年賃金構造基本統計調査

全体的に男性よりも女性の方が低い傾向にあります。

これは、これまでの社会での出産や育児といったライフイベントによる休暇や昇進の有無が関わっています。

面白いのは25~29歳と65歳以上では女性の年収の方が高いことです。

実は、臨床検査技師はおよそ7:3で女性の方が多い職種です。

定年後も働く女性が多いことがこの結果に繋がっています。

東京や沖縄など都道府県別の平均年収を紹介

臨床検査技師の年収は東京や沖縄など地域によって差があるのか気になりますよね。

厚労省が調査した2020年度の都道府県別の平均年収と臨床検査技師の平均年収から推定した、臨床検査技師の都道府県別の平均年収を紹介します。

順位 都道府県
1位 東 京 602万円
2位 神奈川 543万円
3位 愛 知 519万円
4位 大 阪 510万円
5位 京 都 496万円
6位 滋 賀 492万円
7位 兵 庫 490万円
8位 茨 城 488万円
9位 千 葉 481万円
10位 三 重 481万円
順位 都道府県 平均年収
38位 佐 賀 402万円
39位 鹿児島 402万円
40位 長 崎 400万円
41位 高 知 397万円
42位 山 形 391万円
43位 宮 崎 388万円
44位 岩 手 383万円
45位 秋 田 380万円
46位 沖 縄 378万円
47位 青 森 371万円


このように東京や神奈川など、いわゆる都会の方が年収は高い傾向があります。

家賃なども違うため一概には言えませんが、年収の高さを就職先に求める場合は都会の方が良さそうですね。

大卒や専門卒など学歴別ででる平均年収の違いを紹介

大卒や専門卒などの学歴で臨床検査技師の年収はどのくらいの違いがでるのでしょうか。

臨床検査技師が務めることの多い病院の求人を調べた結果が以下の通りです。

学歴 初任(基本)給
院卒 21万8,000円
大学卒 20万5,400円
短大・専門卒 19万4,000円

例えば院卒と短大・専門卒では初任給から2万円以上の差です。

これだけでも年収にすると24万円以上の差となります。

加えて、最終学歴が高いと出世する可能性も高いので、手当も変わってきます。

以上の点から年収は学歴で大きく変わります。

法医学に携わる臨床検査技師の年収を紹介

ドラマなどで話題になることもある、法医学の世界で働く臨床検査技師の年収はどの程度なのでしょうか。

公開されてはいないため求人や口コミで調べた結果を紹介します。

結果としては、一般の臨床検査技師と変わりありませんでした。

加えて、法医学に関連する職場はほとんど医学部が設置されている大学になるため数が少なく、採用人数も限られているため狭き門です。

臨床検査技師として法医学に携わりたい場合は大学に入ること、教授からの印象をよくすること、の2点を意識して動く必要があるでしょう。

臨床検査技師の年収をランキングで紹介

臨床検査師の医療ランキング

臨床検査技師の年収を以下の2つの視点からランキングで紹介します。

  • 全145職種
  • 医療業界全14職種

それぞれ詳しく見てみましょう。

全職種ランキング

厚労省の調査した2020年度の145職種で見た臨床検査技師の年収ランキングは以下の通りです。

全職種での順位 53位/145職種
出典:厚労省-2020年賃金構造基本統計調査

おおよそ全体の1/3のあたりに位置していますね。

このように臨床検査技師の年収はある程度高いと言えます。

医療業界ランキング

臨床検査技師は医療業界に属す訳ですが、医療業界での年収はどのくらいに位置しているのでしょうか。

厚労省が調査した2020年度のデータからランキングを紹介します。

医療業界での順位 6位/14職種
出典:厚労省-2020年賃金構造基本統計調査

丁度真ん中より上の位置ですね。

医師や保健師よりは下ですが、看護師や栄養士などよりは上でした。

臨床検査技師で年収1,000万円は狙える?

司法書士の平均年収

臨床検査技師の平均年収のおよそ倍である年収1,000万ですが、頑張れば狙うこともできます。

方法としては以下の2通りです。

  • 大学教授になる
  • 外資系の医療機器メーカーで管理職になる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

大学教授になる

臨床検査技師になるための学部で教授になると年収1,000万円は現実的です。

なぜなら、厚労省の調査では2020年度の教授の平均年収は1,073万円だからです。

また、准教授だと平均年収は2020年度で871万円です。

ここに執筆の原稿料や講演代を加えると年収1,000万円も狙えます。

外資系の医療機器メーカーで管理職になる

臨床検査技師は病院で働く以外にも、医療機器メーカーでアプリケーションスペシャリストとして働く道もあります。

医療機器メーカーでのアプリケーションスペシャリストの主な仕事内容は以下の通りです。

  • 医療機器の説明
  • 医療機器の使い方の説明
  • 医療機器のプレゼンや講習会の開催
  • 医療機器販売促進のための企画立案

特に外資系では能力に応じて年収は上がりやすいため、能力を認められて管理職までいけば年収1,000万円は現実的です。

臨床検査技師ってどうやってなるの?

臨床検査技師なり方

臨床検査技師になるには臨床検査技師国家試験に合格する必要があります。

国家試験を受けるためには以下のどこかに通う必要があります。

  • 大学
  • 3年制短大
  • 3年制以上専門学校

このいずれかに通い、卒業資格を得て国家試験に合格すれば晴れて臨床検査技師になることができます。

臨床検査技師国家試験の合格率を紹介

臨床検査技師の合格率について過去5年間分を紹介します。

年度 受験者数 合格者数 合格率
2020年 5,115人 4,101人 80.2%
2019年 4,854人 3,472人 71.5%
2018年 4,816人 3,620人 75.2%
2017年 4,829人 3,828人 79.3%
2016年 4,739人 3,729人 78.7%
出典:厚労省-国家試験合格発表

過去5年の平均合格率は78.7%でしっかり勉強していれば合格できる試験です。

臨床検査技師を目指している人は臆することなく頑張ってください。

臨床検査技師の将来性はどうなの?

臨床検査技師の仕事は検体検査が主です。

検体とは「検査・分析のために取り上げる物体」のことで昔は血液のみを扱っていましたが、現在では鼻腔拭い液や口腔の粘膜採取なども扱えるようになっています。

また、検査自体は医療の高度化が進み機械で代替可能な内容も増えてきましたが、この流れに合わせて細胞検査士や超音波検査士のような上級職もできて重宝されています。

加えて、病院以外でも企業で治験コーディネーターやアプリケーションスペシャリストとして活躍するなど、職域の広がりもあります。

惰性で働いていては臨床検査技師以外のどの職種でも当然無理ですが、意欲的に働けるのであれば将来も安泰の職業と言えます。

臨床検査技師の年収まとめ

臨床検査技師の年収は日本人の平均年収に比べて高く、医療業界の中では半分よりも上ということが分かりました。

当たり前に働いていれば昇給は見込めますし、やりようによっては年収1,000万円も目指せることも分かったのは嬉しいですね。

将来的にも安泰なことも大きな魅力です。

人を助けることに繋がるやりがいのある職業かつ年収も人並み以上に得られることから、臨床検査技師が気になる人はぜひ目指してみてはいかがでしょうか。

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