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養護学校教諭(教員)になるには?採用試験の難易度(倍率)・仕事内容・平均年収について解説

更新日:2024-02-19

養護学校教諭(教員)になるには?採用試験の難易度(倍率)・仕事内容・平均年収について解説

養護学校教諭は幅広い年齢層の男女が目指せる、重要性や需要性も高まっていく資格です。
養護学校教諭資格取得者は他にも特別支援学校教諭と呼ばれております。
養護学校教諭の資格は「国家資格」です。

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養護学校教諭に必要な知識・受験資格

まず、大学や短大で教員養成課程を修了し、幼稚園・小学校・中学校・高校のいずれかの教員免許を取得します。さらに、特別支援学校教諭養成課程を持つ福祉系や教育系の大学で所定の科目を修了し、特別支援学校教諭免許(専修、1種、2種いずれか)を取得します。その後、各自治体が実施する教員採用試験を受験し、合格し採用されれば働くことができます。このような教育全般の知識はもちろんのこと、子供の心と体の発達に関する心理学や読み取り方、さらには他の教員やスタッフ・保護者・行政等とのコミュニケーション能力も必要です。

養護学校教諭の資格は「文部科学省」が運営管理を行っております。

文部科学省とは:
養護学校教諭資格試験を行う文部科学省は、2001年1月6日の中央省庁再編により、文部省と科学技術庁をを廃止・統合して誕生しました。

養護学校教諭の仕事内容

様々な障害を持つ児童や生徒が通う養護学校(特別支援学校)の教諭です。一般が急で他の児童と共に学んだり遊んだり食事をしたりすることが困難と思われる小学生から高校生までの児童・生徒が通います。一人一人の症状が異なるので常に目を配り、それぞれに合った、より細やかな対応が必要になります。また、病気を持つ児童が通う病院併設の学校もあるので、医者やスタッフと相談しながら、児童が安心して学べて遊べる環境を作っていくのが重要です。

養護学校教諭資格の勉強法

障害のある児童をきめ細かく丁寧に見守ることになるので、基礎資格である一般の教員免許状取得のための勉強に加えて、より深く学ぶ必要があります。障害というものをまず自分がきちんと理解した上で、何が必要か、教育現場ではどんな対応をしたら良いか、あらゆることを想定して広い考えを養うことが重要です。

養護学校教諭の試験料・試験内容・難易度・合格発表について

養護学校教諭の資格試験料

受験手数料として、願書提出時に5,600円分の収入印紙(日本政府発行)を貼る必要があります。

養護学校教諭試験・検定の年間試験回数

令和6年度試験については2024年2月時点では公開されていません。

養護学校教諭試験科目等の内容

第一次試験と第二次試験とがあります。第一次試験は、教職に関する専門的事項、特別支援教育に関する一般事項や自立活動に関する専門的事項の問題が、筆記試験(マークシート方式)で出されます。第一次試験に合格するか、第一次試験の全ての科目を免除されると第二次試験を受けることができます。第二次試験は、自立活動に関する筆記試験(論述式)と実技試験、さらに教員能力に関する口述試験が行われます。ちなみに、第一次試験に合格した年に第二次試験に落ちたとしても、1年間は猶予され翌年の第一次試験は免除になります。

養護学校教諭資格の難易度

一般の教員免許を持っていると、第一次試験のほとんどの科目は免除される事が多いので、対策としては、参考書や過去問題集を集中して行います。ただ、第二次試験は論述や面接があるので、より専門的な内容や障害に対する幅広い知識を習得しておかないと難しいでしょう。

養護学校教諭資格の合格率

社会のニーズに応えるように、ここ数年は毎年10,000人を超える受験者がおり、年々増えてきています。正確な合格率は非公開のようですが、受験者数に対する採用者数が3,000人前後ですので、倍率は3~4倍といったところです。

養護学校教諭試験の合格発表

第一次試験の約1ヶ月後に本人宛に合否通知が届きます。そのさらに2~3週間後に第二次試験が行われ、第一次試験・第二次試験の全てに合格した人には3通りの通知方法があります。第二次試験の約1ヶ月半後に、官報にて受験番号を発表するとともに、文部科学省のホームページに掲載、さらに合格証書が本人に授与されます。

養護学校教諭資格取得後の就職先・年収・報酬相場

養護学校教諭所持者の職業例

特別支援学校教諭、児童福祉施設、児童養護施設、社会福祉施設

養護学校教諭に向いている人

子供好きであることはもちろんですが、好きなだけではやっていけないほど大変な状況が起こりますので、根気強さや強い忍耐力が求められます。なかなか言うことを聞いてくれない子供に対して、きちんと指導する時はする、一方で個人を尊重して見守る、このバランスが必要です。また、障害によっては介助やリハビリに適した運動体育等も必要ですので、体力に自信があり体を動かすのが苦にならない人の方がよいでしょう。また、すぐに結果が出るというものではなかなか無い分、教えた児童が何か一つでもできた時の喜びは大きいでしょう。

養護学校教諭と同じ分野の他の資格

言語聴覚士、サービス介助士、社会福祉士、教育職員

養護学校教諭の年収・給料相場

養護学校教諭は(一部の私立特別支援学校の教諭を除いて)公務員ですので、基本的に年功序列で昇給し、採用された時の能力や評価は給料には反映しません。平均年収は400~600万円前後、一般的な教員の給与とそれほど差はありません。大変な仕事の割には決して高いとは言えません。

養護学校教諭の現状

最近では、障害が比較的軽い児童は通常学級や特別支援学級へ通うことが増えたので、特別支援学校には重度重複障害の児童が多く通うようになりました。教員1人が児童1人につきっきりの丁寧なマンツーマン指導が難しくなってきています。教員の数が明らかに不足しています。その結果、募集数・採用数は年々増加しているので、非常に大変な仕事ですが、資格を取れば求人は必ずあると思われます。

養護学校教諭の将来性

医学の進歩により様々な病気への対処法が生まれてきていますが、障害者の数はあまり変わりません。軽度の障害であれば一般学級に通わせる例も増えてはきていますが、まだまだ社会の偏見・差別に合い、思うような教育を受けさせることがでず苦しむ状況が多々あります。この点で日本は非常に遅れていると言わざるを得ないでしょう。このような社会を変えていき、あらゆる人が平等に教育を受けられる世の中を作っていくためにも、この資格は必須と言えるでしょう。

養護学校教諭の独立について

教員ですのでやはりどこかの教育機関等で働くのが一般的ですが、長く現場で大変な状況を見た後、独立してより多くそれを伝えていくためにアドバイザーやコンサルティング業務に移ることもあります。児童のケアはもちろんのこと、親と学校との橋渡し、行政との情報交換・意思疎通、働きかけ等、自由に活動することができるのもメリットといえます。ただ、ボランティア的な活動が多くなることも否めません。

養護学校教諭資格を所有している主な著名人

該当なし