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産業保健師の資格は就職や転職に有利?業界未経験でも取得できる?

更新日:2023-10-06

産業保健師の資格は就職や転職に有利?業界未経験でも取得できる?

産業保健師という仕事は企業内の医務室で体調不良を起こしたり、ケガをした社員の看護・手当をし、健康や人間関係、ストレスの相談にものります。

保健師の中でも年収の高く、夜勤も無く土日も休みが多い事で人気がある産業保健師

そんな産業保健師の資格は就職・転職に有利に働くのでしょうか?業界未経験でも資格が取得できるのかをまとめました。

産業保健師とは

産業保健師とは

保健師とは保健師助産師看護師法に定められた「厚生労働大臣の免許を受けて、保健師の名称を用いて、保健指導に従事することを業とする者」です。

そして「保健師になろうとする者は保健師国家試験及び看護師国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けなければならない」とも定められています。

産業保健師は企業の中で働く保健師であり、産業医や人事部と協力して働くことで社員の心身の健康維持に努めていきます。

では、具体的にどういう仕事をしているのか、お話していきましょう。

産業保健師の仕事①社員の健康に気を配る

勤務する企業内で働く社員の病気やケガの予防、健康に働いてもらえるよう勤務形態や勤務状況にも目を配ります。

健康診断の日程調整・受診者リストの作成もしますし、結果をみて産業医との連携を図って面談や経過観察等の判断をし、産業保険医として面談に臨むこともあります。

医務室・保健室に来られた社員への看護・手当てや健康相談や悩み相談に真摯に耳を傾け、適切な措置を取り、企業側に職場環境が良好になるよう働きかけます。

産業保健師の仕事②企業内の保健・衛生指導

産業保健師にとって大切な仕事の一つに「企業の利益を守る」という事もあります。

社員の健康管理をし、病気やケガの予防で休職・退職する社員を減らして人員を確保し、企業の利益を上げる事が産業保健師に求められる事なのです。

ですから社内の手洗いうがいの徹底や、インフルエンザ予防接種の促進、メンタルヘルスケア対策等の企画、指導をしていきます。

産業保健師に必要な資格

産業保健師 資格

産業保健師になるには、まず保健師の国家試験に合格する必要があります。そして保健師の国家試験は看護師の資格取得が必須なのです。

ですから、看護師の専門学校や3年制の短期大学、4年制大学の看護学科で知識や技能を学び、看護師国家試験と保健師の国家試験を同時に受験するか、看護師資格保持者であれば保健師養成学校入校か看護大学へ編入・卒業後保健師国家資格を受験しなくてはいけません。

保健師の国家試験の受験資格は以下の通りです。

  • (1)文部科学省令・厚生労働省令で定める基準に適合するものとして、文部科学大臣の指定した学校(以下「指定学校」という。)において1年以上保健師になるのに必要な学科を修めた者(修業見込み含む)
  • (2)文部科学省令・厚生労働省令で定める基準に適合するものとして、都道府県知事の指定した保健師養成所(以下「指定養成所」という。)を卒業した者(修業見込み含む)
  • (3)保健師助産師看護師法第2条に規定する業務に関する外国の学校若しくは養成所を卒業し、又は外国において保健師免許に相当する免許を受けた者で、厚生労働大臣が(1)又は(2)に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認めたもの
  • (4)保健師助産師看護師法及び看護師等の人材確保の促進に関する法律の一部を改正する法律(平成21年法律第78号。以下「改正法」という。)の施行の際(平成22年4月1日)現に改正法による改正前の保健師助産師看護師法(以下「旧法」という。)第19条第1号に該当する者
  • (5)改正法の施行の日(平成22年4月1日)前に旧法第19条第1号に規定する学校に在学し、施行日以後に同号に規定する要件に該当することとなった者(施行日以後に同号に規定する学校に入学し、当該学校において6月以上保健師になるのに必要な学科を修めた者を除く。)

出典:厚生労働省

産業保健師に役立つ資格①面接時にアピールできる

面接時に役立つ、有利な資格を3つ、ご紹介しましょう。

まずは第一種衛生管理者です。50人以上の企業では労働安全衛生法で「衛生管理者を1名以上専任しなくてはならない」と定められています。保健師の資格を取得していれば自治体に申請するだけで与えられるので取得しておきましょう。

続いては産業カウンセラーです。心理学・心理士の資格の中でも産業の分野に特化させたもので、社団法人日本産業カウンセラー協会が認定する民間資格です。養成講座を受講する事で受験資格が得られ、業務に生かせる資格ですので取得をおすすめします。

最後にMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)です。ExcelやWordを使う事の多い現代では、オフィスのソフトを使う事が多いため、業務未経験でも実践的に使え、業務効率を上げる事が出来るとアピールする事が出来るのでオススメです。

産業保健師に役立つ資格②実務で役に立つ

次に実務で役に立つ、実務に有利な資格のご紹介です。こちらも3つご紹介しましょう。

まずはTHPの心理相談担当者です。昨今ストレスからのメンタルヘルス対策に重点を置く企業も増えてきている程メンタル疾患やメンタルの弱い社員が増えています。そのため心理相談担当者や臨床心理士等の心理学関連の資格を取得しておく事をおすすめします。

次に健康運動指導士・実践指導者ですが、生活習慣病の予防や健康維持・増進する事を目的とした安全で効果的な運動を指導するための資格です。実践指導者と運動指導士は違う役割であり資格も違うので、勤務する企業の求める物により役に立つ方を選択しましょう。

最後に英会話スキルですが、大企業や外資系企業では海外からの労働者や社員も多くいます。そのため英会話や英語での連絡が必要となる事も必然的に増える為、業務をスムーズに行う為にも取得しておいた方がいいでしょう。

産業保健師と就職・転職

産業保健師 就職転職

産業保健師になるには看護師の資格が必要だと先述しましたが、産業保健師(保健師)の資格を持っていると就職・転職に有利になるのでしょうか?

実際のところ産業保健師になった方は転職する事がほとんどありません。それは看護師の資格もありますが、看護師だと夜勤があり生活リズムが不安定ですし、土日の勤務もあります。

ですが産業看護師であれば企業カレンダーが勤務するスケジュールであり、土日休みな事も多く、年収も約500~600万円が相場となっています。キャリアや企業によっては年収300~1000万円と幅も広く、勤続年数でも年収は変わる為、辞職される方が少ないのです。

行政保健師や学校保健師と比べても、公務員の為日勤・土日休みは変わりませんが、大企業勤務の多い産業保健師の方が年収は高い事が多いです。

看護師から産業保健師へ、産業保健師から他業種へ、未経験から産業保健師への転職には、年収以外の理由も沢山あります。

看護師から産業保健師への就職・転職

看護師から産業保健師に転職を希望する方が増加傾向にあります。看護師の資格を取得していれば、1年程度の保健師養成学校へ通う事で保健師国家資格の受験資格を得る事が出来る為です。

看護師には夜勤がある為少し年収が下がることもありますが、それでも身体的疲労が少なくなるので体に支障をきたすよりは良いと言えます。

その他看護師から産業保健師を目指す理由として、生活習慣病患者と多く接するうちに予防の大切さを感じ、産業保健という分野に興味を持つ。といったこともあるようです。

企業での業務が未経験でも、ビジネスマナーやパソコンスキルを高める意思があれば面接でも高評価に繋がります。

ですが産業保健師という業種を求める企業が今は少なく、1000人以上の社員がいるような企業でないと募集をしていないという現実があります。

産業保健師から他業種への就職・転職

産業保健師から他業種への転職も少なからずはあります。その際資格が有利に働く職種もあることをご存知でしょうか?

看護師・保健師の資格が有利に働くのは介護士・ケアマネ、医療機器メーカーや製薬会社の営業、臨床開発モニターや治験のコーディネーターです。

介護士やケアマネでは夜勤があったり年収が下がるといったマイナス面もありますが、看護職の転職先として人気があります。医療機器メーカーや製薬会社の営業は残業が多かったりするものの年収が上がる事が多く、知識も活かせる為人気です。

体を動かす職種が未経験でも、新人教育をしっかりしている企業が多いため、不安はすぐに解消される事でしょう。

未経験からの保健師資格取得

看護師資格の取得と保健師の資格を取得する事が必要ですが、病棟勤務や医療施設での勤務が未経験でも産業保健師になる事は可能です。

一般企業での勤務経験がある方が有利に働く場合もあります。なぜかというと、ビジネスマナーや過去の企業での実務経験(パソコンスキル等)や知識が重宝される事が多くあるのです。

産業保健師になるには保健師用の求人サイトや紹介サイトに登録する事をおすすめします。非公開の求人がある場合が多いので、一般の求人サイトでは情報を得られないのです。

そして業界未経験であるからといって控えめにせず、未経験であることを逆手にとって「ビジネスマナーを覚える、もしくは体得している」事をアピールしたり、パソコンスキルを有利に利用しましょう。

産業保健師の資格は就職や転職に有利?業界未経験でも取得可能?まとめ

いかがでしたでしょうか?

看護師と保健師の資格を併せ持つのが保健師であり、中でも企業内の健康維持と予防に努める産業保健師。

就職や転職の幅も広く、資格を有利に利用する事が出来て、未経験からの就職・転職も可能だという事が分かりました。

一度就職してしまえば年収も高く、勤続年数で年収も上がり、なかなか辞職を考える事は少ないですが、未経験の業種を希望して転職される方も少なくはありません。

看護師・保健師の資格やスキル、これまでの経験や知識を有利に活かしてください。

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