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マンション管理士の仕事内容と将来性とは実情は「きつい」?

更新日:2022-09-07

マンション管理士はできたばかりの資格ということもあり、興味はあっても具体的にどのようなものかわからないという方が多いはずです。

そのため、資格を持っていても役に立たない仕事なのではないか、仕事が大変なのではないかなど、色々な噂を耳にします。

そこでこの記事では、そんなマンション管理士の仕事内容や実情、やりがいがあるのか、将来性はあるのかについて解説をしていきます。

マンション管理士について知りたい方や、これからマンション管理士を目指したいという方は是非最後までご覧下さい。

マンション管理士とは?|新たな国家資格

マンション管理士の仕事に興味がある方や資格を取得したいという方にとって、マンション管理士の具体的な資格試験の内容が気になる点だと思われます。

そこでここでは上記の事柄について、順を追って解説します。

マンション管理士とは?

マンション管理士は、マンションの管理や運営に対しコンサルティング業務を行う職業です。

マンション管理組合に助言・指導をしたり、大規模修繕の計画作成をしたりとその仕事内容は多岐にわたります。

そのため、マンション管理士は【マンション管理のスペシャリスト】とも言えるでしょう。

マンション管理士の資格はいつできたのか?

マンション管理士は国土交通省が管轄している国家資格で、2000(平成12)年に施行された「マンションの管理の適正化の推進に関する法律(マンション管理適正化)」に基づいて誕生しました。

良質なマンションの維持・保全・快適な居住環境確保のためには適切なマンションの管理が必要であり、それらを支援する目的で定められたのが上記の「マンション管理適正化法」という法律です。

上述した情報からも分かるように、マンション管理士は数ある国家資格のなかでも比較的新しい資格と言えます。

マンション管理士の試験はどのようなものか?

マンション管理士の資格試験合格率は例年7〜9%と大変低く、かなり難易度が高い資格と言えます。

試験合格の為に必要な勉強時間は500時間と言われていることからも、しっかりと勉強をしなければ合格するのが難しい資格ということが分かりますね。

難関試験であることは事実ですが、受験自体に年齢・性別・学歴などの制限がないため「受験をしたい」という気持ちがあれば9,400円の受験費用を払って誰でも受験することが可能です。

試験は毎年11月末に行われ、札幌市・仙台市・東京都・名古屋市・大阪市・広島市・福岡市・那覇市の8試験地が設置されます。

また試験時間は2時間で、50問4肢択一のマークシート方式となっています。

そして試験の出題内容は法令/建築・設備関係/管理実務に関するものとなっています。

マンション管理士の勤務形態や勤務時間は?

まず最初にマンション管理士の勤務形態や勤務時間をご紹介します。

マンション管理士の勤務形態はほとんどの場合以下の2通りになります。

マンション管理会社に勤務する

マンション管理会社に勤務する場合、一般的なサラリーマンという扱いになるため、1日8時間以上勤務する事になります。

マンション管理業界は残業が少ない、ノルマが低めに設定されているなどの意見もありますが、あくまで企業によるためよく下調べすることが必要です。

勤務する際には、マンション管理組合と会合を行うことが非常に多いため、営業サラリーマンをイメージすると分かりやすいでしょう。

そして、マンションの入居者と会合をするわけですから、集まりが良い休日に出勤することも必要になってきますし、緊急時に突然の呼び出しがある可能性もあります。

独立開業する

独立開業に関しては条件などが無いため、未経験でもすぐに独立することができます。

そして顧問契約を結ぶことが出来れば、働く時間はマンション管理会社に勤務する場合とさほど変わらないと考えられます。

しかし、契約を得るまでの営業期間中は、時間さえあればとにかく働く(営業する)ことになるため、企業勤めより長時間働くことになるでしょう。

また、独立開業の割合としては他の士業に比べて少なくなっていることが特徴的です。

マンション管理士の仕事内容は?

マンション管理士の資格を取得するのはかなり難しいということが分かりましたが、実際試験に合格しマンション管理士となった場合にはどのような仕事をするのでしょうか。

ここからは、マンション管理士の具体的な仕事内容を紹介していきます。

マンション管理組合の役員から相談を受ける業務

マンション管理組合の役員はほとんどの方が一般住民です。

そのため、マンション管理に対する知識がない方が多いのが現状です。

専門知識がないと決めなければならない様々な事項に対しマンションの管理会社の意見に反論できないため、管理会社の言いなり状態になってしまいます。

そうなると、マンションの維持や管理に何か問題が起きた時マンション管理組合が対応することが難しくなってしまうことが考えられます。

そのような困った事態が発生しないよう、マンション管理士はマンション管理組合の役員から様々な相談を受けそれらに対し第三者の目線から専門知識を活かしつつアドバイスをします。

マンションの大規模修繕工事に関する業務

マンションが劣化することはどうしても防げないためマンションの修繕工事は欠かせないもので、一般的には12〜15年の周期で行われることが多いようです。

工事会社を選ぶ・予算の計画を立てる・工事内容を精査する・各種検査の立ち合いをするなど、マンションの大規模修繕工事に関する仕事等もマンション管理士が請け負います。

マンションの管理規約の作成・見直し・内容の精査

マンション管理規約はマンションの住民が快適に暮らすために決められるルールで、国土交通省が作成した「マンション管理標準規約」をもとに作成されます。

管理規約では管理規約の運営や共用部分の使用方法や範囲などが定められており、住民間のトラブルを事前に防ぐためにも重要なものとなっています。

管理規約を作る際は法律の知識がないと難しい部分もあるため、そんな時にマンション管理士のアドバイスが必要になってきます。

また管理規約の作成だけでなく見直しの助言や内容の精査をすることもマンション管理士の仕事です。

住民間のトラブルの解決

マンションにはたくさんの人が住んでいるため、住民間のトラブルが多くあります。

トラブルの内容としては騒音トラブル・ゴミステーションなど共有部分の使用方法に対してのトラブル・ペット飼育に関するトラブル・喫煙トラブルなど様々です。

当人同士の話し合いで解決出来ることもありますがそれが難しい場合も多く、その場合には管理組合に相談が寄せられます。

さらにそれでも解決が難しい場合はマンション管理士の出番です。

自分が持つ専門的な知識を活かし解決に導いていきます。

マンション管理士の実情は?

マンション管理士の仕事内容がとても幅広いこというとがわかりましたが、実際に働くとなるとどのくらい大変なのでしょうか。

ここでは、肉体労働の有無や勤務時間、また休日はどのようになっているのかなどについて詳しく説明します。

肉体労働はある?

上記で紹介した通り、マンション管理士の主な仕事はマンション管理組合や住人からの相談を受けるなど自分の知識を活かしながら人に助言やアドバイスをすることです。

そのため、肉体を使って仕事をすることはほぼありません

体力があるかどうかよりもコミュニケーション能力や人生経験が大切になってきます。

そのためご高齢の方にも向いてる職業です。

休日はある?

マンション管理士はマンションに住んでいる方を相手に仕事をしますが、マンションの住人は平日に仕事をしている方が多いです。

そのため、会合の開催や打ち合わせが休日になることがほとんどです。

よって必ず土日にお休みがあるということはありませんが、その分平日に休みをとることが可能です。

また顧客との契約が年間契約のため、契約の更新が行われる時期は多少忙しくなります。

しかし1年を通してみても急激に忙しい時期などはなく、落ち着いて仕事をすることが出来ます

勤務時間は?

マンション管理士の仕事内容はかなり幅広いため、時間外に働かなければならないというケースも出てくるようです。

特にマンションの住人からの苦情は曜日や時間など関係なく来るため、柔軟に対応しなければならず非常に大変です。 

しかしマンション管理士がマンションで起こる問題の全てに対応するわけではありません。

マンションにはマンション管理人という受付業務・清掃業務・点検業務などのマンションのトータル管理を担う方が常駐していることがほとんどです。

その場合はマンション管理士とマンション管理人が連携を取りながら問題を解決に導くため、マンション管理士だからといって極端に勤務時間が長くなるということはないと言えます。

以上のことから、マンション管理士の仕事は身体的にも勤務体系的にも極端に大変というわけではないと言えるでしょう。

マンション管理士の仕事がきついと言われる理由は?

次にマンション管理士の仕事がきついと言われる理由について解説していきます。

仕事がきつい、つらいと言ってもその人による所は大きいですし、いったい何がそこまで言われているのでしょうか?

住人次第できつさが変わる

マンション管理士の業務において最もきついと言われているのが、クレーム対応です。

そのマンション自体に対するクレームや住民同士の争いなど、マンション管理士への文句は絶えることがありません。

さらにマンション組合を通してのクレームばかりではなく、直接要望を言われてしまうと、断わるのに労力やストレスがかかります。

人と交渉したり、要望を円滑に断ることが苦手だと感じる人は、きついと感じてしまうようです。

マンション管理組合と取引先との板挟みになる

どこで働いていてもよくある話ですが、板挟みになってしまうときついと感じてしまいます。

マンション管理士の場合は、マンション管理組合から点検費用や工事費用の減額を求められ、それに対し下請けを無下に扱わないようにしつつ応えなければなりません。

これにはどちらを優先すべきかなどの会社の方針や、その時の状況などもありますが、緩衝材になるマンション管理士はつらい立場になります。

管理規約以上の仕事が求められることも

マンション管理士にはただ管理規約に基づいて仕事を進めるだけではなく、それ以上のサービスを提供しなければならない時があります。

例としては、マンションの修繕工事の時に住民はベランダに置いている植物や物を室内に移動させる必要があります。

この時、管理規約では住民がそれぞれ自分で撤去をするべきですが、植物を室内に置きたくないという方もいらっしゃることがあります。

そこでマンション管理士が、マンション内の共有スペースに植物を移動させ、修繕工事中は世話を引き受けるというケースもあります。

もちろん、全てのマンション管理士がここまでやっているわけではありませんが、そういった管理規約を超えた住民の要望を聞くこともあるということです。

マンション管理士にやりがいはある?

仕事をしていく上でやりがいの有無は重要なポイントです。

仕事が大変なくても、やりがいがなければ継続するのは難しいでしょう。

マンション管理士の仕事にはどのようなやりがいがあるのかを紹介します。

住民の役に立つことができ感謝される

マンション管理士は住民が解決できない様々なトラブルを解決するため、感謝をされる機会が数多くあります。

住民と直接話しをしたり悩み相談に乗っているうちに住民にとって頼れる存在になるのです。

また住民だけでなく管理組合の方が抱えている悩みや相談を受けることもあるため、管理組合の方から感謝をされることが多々あります。

住民や管理会社の方から直接お礼の言葉を言われるだけでなく、実際にお礼の手紙やメールをもらったりすることもあるそうです。

そうした時にもやりがいを感じることが出来るのではないでしょうか。

色々な人とコミュニケーションをとることができる

マンション管理士は仕事をする上でマンションの住人や管理組合の方など必然的に様々な人とコミュニケーションをとる機会が多くなります。

特にマンションの住人は年齢層が幅広く、価値観も人によって異なるため様々な価値観を学ぶことができます。

気が付いたらコミュニケーション能力が付いていたということも少なくはなく、そうしたことからもやりがいを感じることができそうです。

大切な財産を守る手助けができる

住人にとってマンションは大切な財産です。

マンション購入が人生で1番大きな買い物という方も多くいるでしょう。

その大きな財産を適切に維持・管理することがマンション管理士の大切な仕事です。

マンション管理士が修繕工事の計画作成をしたり、業者選びを適切にしたりとマンションを守るための仕事をするからこそ安全なマンションを保つことが可能なのです。

その事実が、マンション管理士の仕事のやりがいに繋がります。

マンション管理士の年収はどのくらい?

ここからはマンション管理士の年収についてご紹介していきます。

マンション管理士は難関国家資格の士業となっていますが、その年収はどれくらいの金額なのでしょうか? 全体や年齢別の平均年収を参考に、マンション管理士になった場合どれくらい稼げるのか確認してみて下さい。

平均年収はどのくらい?

マンション管理士の平均年収は、約400万円と言われています。

マンション管理会社に勤めている方がほとんどですし、マンション管理士の資格には独占業務もないため一般的なサラリーマンと同等の年収になっています。

しかし、宅建士や管理業務主任者といった別資格を取得している場合、年収は500~600万円程にアップするようです。

年齢別平均年収

以下の表にマンション管理士の年齢別平均年収を示します。

年齢 平均年収 給料
20~24歳 314万円 20万円
25~29歳 391万円 24万円
30~34歳 429万円 27万円
35~39歳 490万円 31万円
40~44歳 550万円 34万円
45~49歳 616万円 39万円
50~54歳 660万円 41万円
55~59歳 655万円 41万円
60~65歳 446万円 28万円

初任給は20万円となっており、一般的なサラリーマンと大差ない平均年収となっています。

年収が最も高くなるのは50~54歳の時で、660万円という結果になりましたが、大企業で働いていたり、中小企業でも役職が付けば660万円を超える可能性は十分あります。

また、マンション管理センターによると、マンション管理士を本業としている方のうち、年間売り上げ高が1,000~2,000万円の方の割合が2.3%となっています。

つまり独立開業している方の中には、年収1,000万円を超える方もいらっしゃるということになります。

マンション管理士に仕事がない、は事実?

マンション管理士について検索していると、「マンション管理士 仕事ない」という予測検索が出てくることがあります。

しかし、士業の国家資格を持っていて、仕事が無いなどということがあるのでしょうか? ここでは、実際マンション管理士の仕事は減少していたり、足りないのかどうかを解説していきます。

マンション管理士の仕事はちゃんとある

マンション管理企業でマンション管理士として働いている方はいらっしゃいますし、求人も調べれば出てきますので、マンション管理士の仕事はちゃんとあります。

さらに、マンションの住民も高齢化し維持管理を管理組合だけで行うことはこれから先難しくなっていき、マンション自体も老朽化していきます。

これらのことを考えると、マンション管理士の将来性は高く、これから仕事が増えていく業界であると考えられます。

マンション管理士の仕事が無いと言われる理由は?

マンション管理士の仕事は実際にあるわけですが、「マンション管理士の仕事が無い」と言われているのにも以下のような理由があります。

・高難易度国家資格にも関わらず給料が安い ・ダブルライセンス、トリプルライセンスの場合が多い
マンション管理士は合格率が10%を下回るような難易度の高い試験になっています。

しかし、給料は他の士業と比較しても低く、マンション管理士の給与が高い仕事が無いという扱いを受けてしまっています。

また、マンション管理士は管理業務主任者や宅建士とのダブル・トリプルライセンスが多く、マンション管理士はサブの資格と考えられることが多くなっています。

このことから、マンション管理士の資格だけでできる仕事ってあるの?といった印象が出回ってしまっています。

実際に仕事が無くなることはあるの?

マンション管理士の仕事が無くなるケースとして考えられるのは、独立後契約を獲得することが出来ず仕事が無いパターンです。

マンション管理組合としては、マンション管理会社に依頼をする方が安心できると考えることも多いですし、個人で独立した場合人脈などが無ければ0から営業をする必要があります。

最近はSNSなどが発達し「自分を発信しやすい時代」にはなっていますが、顧客側の立場で考えた時に、自分たちのマンションの管理者をSNSから探そうとは中々ならないでしょう。

独立開業後仕事を失わないためには?

独立開業後仕事を失わないためには、独立前にしっかり準備を進めておくことが重要です。

1つ目の準備としては、営業方法をしっかり勉強するか、仕事を得られる人脈を確保しておきましょう。

これはマンション管理士に限った話ではありませんが、独立して個人で働く場合、人との繋がりと営業スキルは無くてはならない物になります。

2つ目の準備としては、実務経験を積むことです。

マンション管理士の悪いイメージの1つに「ペーパーマンション管理士」という言葉があります。

これは、資格を取得しただけの実務経験が無いマンション管理士を指しており、事実、マンション管理士にはこういった方が一定数いらっしゃいます。

そうなってしまうと、せっかく営業スキルがあっても売り込むべき自分が無いということになり、仕事の獲得は難しくなるでしょう。

顧客の信頼を得るためにも、マンション管理会社に勤めたり、最初は無料で引き受けたりして実務経験を積むようにしてみて下さい。

マンション管理士には将来性がない・・・?

現在マンション管理士の需要は高くありません

その理由として、マンション管理士が2001年にできた新しい資格ということもあり認知度の低い資格となっていることが挙げられます。

そのため、これから徐々にマンション管理士というものが今後世間一般に認知されていくことで需要が高まることが期待できそうです。

また現在不動産会社の求人が最も多くなっていますが、マンション管理士の資格が必ず必要ということはありません。

しかし、資格を持っていることで就職が有利になるというメリットがあります。

現在の日本には築年数がそれなりに経っているマンションが多くあるため、今後修繕が必要なマンションが増加することが予想できます。

また、首都圏を中心にマンションの需要が高まってきているのも現状です。

これらの理由から、今後はマンション管理士のニーズが高まってくると言えるでしょう。

マンション管理士の仕事内容は?将来性はどうなの?|まとめ

マンション管理士はマンションの運営や管理についてコンサルディング業務を行う仕事です。

試験の合格率はかなり低いため、マンション管理士になるのは難しいと言えます。

マンション管理士の仕事内容は幅広く、様々な人とのコミュニケーションを取ることが必要です。

肉体労働が少なく勤務体系もきつくはないため身体的な厳しさはありませんが、人との関わりが大変な仕事とも言えます。

しかしその分やりがいを感じる仕事です。

マンション管理士はこれから需要が高まることが予想できるため、持っていれば役に立つ資格と言えるのではないでしょうか。

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