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土地家屋調査士の登録まとめ!申請方法や費用、登録しないとどうなる?

更新日:2023-11-29

土地家屋調査士の登録まとめ!申請方法や費用、登録しないとどうなる?

不動産登記の「表示に関する登記」を申請する職業である土地家屋調査士は、日本土地家屋調査士連合会に登録しなければ調査士として働くことができない資格です。

そのため、試験合格後には登録の作業が必要になります。

本記事はその「登録」に焦点を当て、申請の方法・登録費用・継続してかかる費用について解説いたします。

試験合格後の所定の手続きについて読者の方に分かり易くまとめましたので、参考にしていただければ嬉しいです。


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土地家屋調査士として働くには登録が必要

土地家屋調査士 登録方法

冒頭でも言及したように、土地家屋調査士として働くには試験合格後に登録を済ませる必要があります

土地家屋調査士法の第3章第8条を見ると以下のように明記されています。

調査士となる資格を有する者が調査士となるには、日本土地家屋調査士会連合会(以下「調査士会連合会」という。)に備える土地家屋調査士名簿に、氏名、生年月日、事務所の所在地、所属する土地家屋調査士会その他法務省令で定める事項の登録を受けなければならない。

このように、調査士として働く上での登録手続きについては厳格に規定されています。

なお調査士会は全国に設立されているため、自身が就業することになる地域で登録することが多いです。

前述したことを踏まえると、登録の手続きを行わなかったり登録の申請が拒否される場合は調査士として就業することができません。

そのため「試験に合格した」ということはあくまでも「土地家屋調査士になるための資格が与えられた」という意味に他ならないのです。

登録することで不動産登記の業務に就ける

登録が受理され調査士としての登録が済めば、不動産登記の表示に関する登記を顧客の代理人という立場で申請する業務に就くことができます

この不動産登記の表示に関する登記は土地の面積・建物の面積・使用目的などが変わるたびに申請が必要であり、登記簿と言われる管理帳に一定事項を記録する業務のことを指します。

登記をするためには、実際に現場に足を運び登記記録と現地の状況に相違がないか確認をしたり、測量をしたりと業務は事務作業だけではありません

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土地家屋調査士会の登録・入会の申請方法

土地家屋調査士入会

こちらでは、実際に調査士の登録をするにはどんなものが必要でどのような手続きが必要なのかを順を追ってご紹介します。

登録・入会の申請に必要なものを用意する

まず初めに登録申請に必要なものを用意しましょう。

登録に必要なものについては法律によって定められていますが、入会時に必要なものは各調査士会によって異なります。

登録時には、本人が入会しようとする調査士会を通じて調査士登録申請書を連合会に提出する必要があります。

また併せて下記の書類が必要になることが土地家屋調査士法で明記されています。

  1. 調査士となる資格を証する書面(合格証)
  2. 履歴書
  3. 写真4葉
  4. 本籍記載の住民票の写しまたは戸籍抄本もしくは戸籍記載事項証明書及び本籍記載なしの住民票の写し
  5. 身分証明書
  6. 登記されていないことの証明
  7. 誓約書登録免許税の額に相当する収入印紙
  8. または登録免許税を納付した旨の領収証登録
  9. 登録申請書
  10. 登録申請書の写し

また、上記以外に別途で連合会が指定する書面等がある場合にはその書面を添付しなければなりません。

4の書類に関しても入会する地域の調査士会によってどの書類を提出するかは異なります。

ご自身が入会しようとする調査士会のHPを参照の上、登録に必要な物を揃えるようにしましょう。

活動する地域の土地家屋調査士会へ連絡する

必要書類の準備が終わったら調査士会へ連絡し、いつ申請書を届け出るのか連絡をします。

調査士会によっては必要書類等についての説明があり、事前に連絡を入れるように注意喚起している場合があるため留意してください。

事前連絡が必要になる理由として、収入印紙の貼り付けは必要なのかを確認したり、申請日の日付・審査の日程・役員との面談などを調整することが挙げられます。

そのため、書類準備の段階から調査士会との連絡を密に取り書類の不手際を無くすことが適切だと考えられます。

なお必要書類については土地家屋調査士会のHPで雛形をダウンロードすることが大半であるため、合格証・住民票類の紙面以外はそこで入手できます。

土地家屋調査士会へ必要書類を持ち込む

事前連絡が済み書類提出の日程が定まったら、登録申請書類と諸々の経費の支払いを行うため入会しようとする調査士会へ提出します。

この時再度書類に不手際がないかの確認をし、また忘れ物がないかも併せて確認することをお勧めします。

土地家屋調査士会からの登録完了の連絡を待つ

申請書類一式と費用の支払いが終われば、あとは調査士会からの登録完了の連絡を待つだけです。

申請から登録にかかる日数は概ね1週間~2週間であり、提出時期等によって異なります。

書類の提出が済んだからと言って調査士としてすぐに働ける訳ではないことに注意してください。

土地家屋調査士会の登録・入会費用

土地家屋調査士入会費用

前述してきたように、土地家屋調査士として働くためには調査士会への登録が義務付けられています。

また登録の際は事務手数料をはじめとした諸々の費用が発生します。

ここではそれらの費用についてまとめましたので、どの程度の費用が必要になるのか目安として是非確認してみてください。

土地家屋調査士会への登録にかかる諸経費

土地家屋調査士会へ登録手数料は25,000円と日本土地家屋調査士会会則に規定されていますが、登録には登録手数料以外にも様々な費用がかかります。

以下に土地家屋調査士会への登録にかかる費用についてまとめましたので参考にしてください。

  • 登録手数料|25,000円
  • 登録免許税|30,000円
  • 表札札|8,000円~15,950円(地域による)
  • 会館建設負担金|50,000円~100,000円(地域による)

土地家屋調査士会の入会金と会費

土地家屋調査士会に登録するには先に入会金を支払いその後毎月の会費を収める必要があり、その費用は登録する地域の調査士会によって異なります。

以下では千葉県と福岡県の調査士会を例に入会金と会費の料金をまとめました。

  • 入会金|50,000円(福岡県・千葉県)
  • 会費(月額)|12,000円(福岡県)/15,500円(千葉県)

このように調査士会の地域によってかかる登録費用は大きく異なります。

さらに毎月会費がかかりますが、その点についても毎月徴収される調査士会があれば4半期に分けて納入する調査士会もあり、また前期後期で分けて支払う調査士会もあるなど初期費用は調査士会によって大きく異なります

例で紹介した福岡県は4・7・10・1月で3ヶ月ごとの納付、千葉県の場合は前期後期で半期分を前納することになっています。

そのため千葉県の場合は上述した金額に15,500円×6ヶ月分=93,000円追加で納付が必要です。

土地家屋調査士会の登録・入会費用の総額

登録にかかる諸経費の合計で11万~17万円、調査士会への入会金・会費の合計で7万円程度の費用がかかりますので、土地家屋調査士会への登録・入会にかかる費用の総額は18万円~24万円程度です。

参考までに福岡県の土地家屋調査士会における入会・登録手続きに必要なものを列挙します。

  • 土地家屋調査士試験合格証 1部
  • 土地家屋調査士登録申請書(正・副)1部
  • 履歴書 1部
  • 証明書 1部(本籍地にて身分証明書/登記されていないことの証明)
  • 誓約書 1部
  • 戸籍抄本及び住民票の写し 各1部
  • 写真 5葉
  • 入会届 2部
  • 職員届 1部
  • 表札申込書 1部
  • 登録免許税(収入印紙)30,000円分
  • 登録手数料 25,000円
  • 入会金 50,000円
  • 表札札 15,950円
  • 会館建設負担金 100,000円(登録済後)

またこれらの他に職印が必要であり、縦横の大きさや記入する文字などは決められているため規定通りに作成しなければなりません。

費用の総額は登録する地域によって異なり、福岡県では月々の会費を除いた金額で220,950円、一方千葉県は143,000円となっており約80,000円の差があります。

申請時に必要な経費は250,000円前後あれば十分であると考えられます。

土地家屋調査士会に登録しないとどうなる?

土地家屋調査士登録しない

土地家屋調査士の登録は初期費用が高くなるため、試験に合格しても調査士の登録を先送りにしようと考える方もいらっしゃると思います。

ここでは、登録せずにそのままの状態を保っていられるのか、合格が取り消しになってしまうのかなど登録しないでおくとどうなるのかをご紹介します。

結論から言えば登録しないでおくことのデメリットはほぼありません

試験に合格している以上土地家屋調査士になるための資格者としての要件は満たしており、その資格は有効に作用します。

試験合格後に登録をしない状態が何年続いても資格の効果が喪失することはありません

そのため、所定の手続きと費用を納めればいつでも土地家屋調査士を名乗り業務を行うことができます。

登録しないでおくことのデメリットを挙げるとすれば、実務経験が短くなってしまうことです。

他の合格者と同じタイミングで試験に合格したとしても、調査士として登録を済ませなければ登録を済ませて既に調査士として働いている人と比べ実務経験が短くなってしまいます。

また試験合格後何十年と時間が経った後に調査士登録を済ませても、現場での仕事もある土地家屋調査士は体力的に厳しいというのが現状です。

初期費用が高額であるため登録を見送ることを視野に入れている方も、なるべく早く登録を済ませ実務経験を積むことをお勧めします。

土地家屋調査士対策するならアガルート

土地家屋調査士登録

これまで土地家屋調査士の登録方法について詳しく紹介してきました。

しかし、登録の前に土地家屋調子に合格しなければ登録もありません。

土地家屋調査士は難易度の高い国家資格となっており、独学での対策を不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。

そのような方は独学ではなく、通信講座を利用してみるのがおすすめです。

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また、複数受験が主流の土地家屋調査士ですが、令和3年度のアガルート受講者の一発合格率は28.7%と、一発で合格する方も少なくありません。

レベルに合わせたカリキュラム

アガルートでの土地家屋調査士の対策は、自分の学習進捗度に合わせて行うことができます。

初学者から熟練向けまでのカリキュラムが存在するので、自分が知っている、既に学習した範囲をやるなどの無駄な工程を省くことができるので、効率的に対策することができます。

各種レベルに合わせて細かくカリキュラムあるので、自分に合ったレベルの講義、カリキュラムを吟味してみて下さい。

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土地家屋調査士会への登録申請方法と費用まとめ

土地家屋調査士として働くには土地家屋調査士会への名簿登録や入会が必要ですが、登録する地域によって登録申請に必要な書類や初期費用は大きく異なります

登録に必要な初期費用については250,000円程度あればどの調査士会でも十分だと考えられますが、ご自身が入会することになる調査士会の情報は事前に確かめておきましょう。 

登録を早く済ませれば土地家屋調査士としてのキャリアを早くスタートさせられるため、本記事で紹介した内容を参考に費用の準備をしてみてください!

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