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宅建士の勤務時間は長くて土日の休みは無し?休日出勤の詳細について

更新日:2023-11-29

宅建士の勤務時間は長くて土日の休みは無し?休日出勤の詳細について

『宅建士の勤務時間は長い』『休日出勤ばかりで宅建士に土日はない』などという噂を耳にしますよね?

本当に土日に休みがないなら、宅建士の休日はどうなっているのでしょうか?

本ページでは宅建士の休日出勤のや勤務時間のそんな噂について詳細をまとめました。

キーワードは専任宅建士だった…!?

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宅建士の勤務時間は長い?

宅建士勤務時間

宅建士の勤務時間は、専任宅建士と専任でない宅建士で変わってきます

宅建士の勤務時間は長くて大変だと思われているのは、専任宅建士についての法律の規定のせいでしょう。

まずはこの規定についてまとめておきましょう。

専任宅建士とは?

不動産取引を行う際に宅建士資格を持った人が立ち会わなければならないという事は、もはや有名な話ですが、さらに宅建業を行う事務所を開くためには専任宅建士と呼ばれる宅建士を必ず一人以上は指名して置かなければなりません。

  1. その事務所の営業時間中、常勤していなければならない
  2. もっぱら宅建業務に従事していること

という条件があります。①の条件があることにより、事務所が営業中札を掲げている時間は、専任宅建士を務めている人は大体ずっと勤務時間ということになります。

休みのはずなのに『大きな契約が取れそうなお客様が事務所に来る予定が入った』など、事務所を開ける場合は休日出勤もしなければならなくなってきます。

専任でない宅建士

宅建業者では1つの事務所で宅建業に従事する従業員5人中1人以上は宅建士資格を持っていなければならないという決まりも同時にありますが、この宅建業に従事する従業員とは、代表者・営業・管理職(総務や経理など)・事務員を含みます。

したがって専任宅建士でなくとも、ある程度の人数の宅建士は確保しておかなければならないのです。

また、専任宅建士でないからと言って専任宅建士と出来る業務に違いなどはなく、独占業務も全て同じように行うことができます。

専任宅建士ではない宅建士なら、勤務時間が必ずしも営業時間フルでなくとも大丈夫ですし、休みを多めに入れたり、アルバイトなどの雇用形態で働くことも不可能ではありません。

専任宅建士になれないパターン

どんなパターンが専任宅建士になれないのでしょうか?

専任宅建士になれる場合・なれない場合の具体的な勤務状況を例に挙げて見ましょう。

専任宅建士になれない人

  • アルバイト・パート(フルタイムではない)
  • 他会社の従業員
  • 他法人の代表者
  • 自宅がものすごく遠いなど、通勤に適さないと判断される人
  • 宅建業務以外に兼業している業務がある人

専任宅建士になれなさそうでなれる人

  • 他会社の非常勤社員
  • 夜にバーやスナックなどでアルバイトを兼業している人
  • 早朝に新聞配達のアルバイトを兼業している人
  • 派遣社員(フルタイム契約なら可能)

基準となるのは、先の通り、『事務所の営業時間中に常勤できるかどうか』と、『宅建業務に専従かどうか』です。

事務所の営業時間を過ぎている早朝や夜間に別の事をしている分には問題ありませんが、昼間に他の会社の代表を務めているような場合に、宅建士の名義だけ貸すということは出来ないようになっているのです。

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宅建士の休みや仕事は景気次第?

宅建士休日

宅建業というのはそもそも、景気の影響を非常に強く受けます。景気がよければ高価な買い物となる不動産の取引が増えます

すると、宅建士は忙しくなるので休日出勤も増える勢いとなるでしょう。逆に、景気が悪いときにはなかなか契約が取れずに苦労します。

残業や休日出勤が多すぎて肉体的に疲れる場合と、なかなか契約が取れずに精神的に疲れる場合というのが世の景気に応じて交互にやってくるのが宅建業なのかもしれません。

宅建士は2020年が熱い?

政府による景気回復政策が次々と打ち出されている昨今ですが、あまり大きな変化はないと感じている人も多いのではないでしょうか?

しかし、宅建士の需要で言えば今後2020年にかけて上がっていく予想がなされています

不動産投資に意欲を示す人が増加傾向にあることも一つですが、数々の震災の復興によって新しい住まいが次々と建設されてくること、2020東京オリンピックの開催に向けた周辺施設や高層ビルの建設ラッシュなど宅建士需要に関係しそうなニュースは増えてきています。

特に、基本的には住宅やマンションなどの契約が多い宅建業務ですが、これからの時期はオリンピック周りでの販売店や企業などの不動産取引が増える見込みで、宅建士の需要はどんどん拡大されていくことでしょう。

宅建士の稼ぎ時はみんなが休みの土日?

宅建士土日

不動産の契約を成立させるためには、お客様の不動産見学や説明などをしっかりとしなくてはなりません。

不動産契約時には、重要事項の説明と契約書の記名がありますが、お客様は当然、納得いく説明を聞いてから疑問点を全て解決してから契約を決めます。

となると、平日の仕事が終わってからなどといった忙しい時よりも仕事が休みの土日にじっくり見てゆっくり交渉したいという人が多いわけです。

年収の多い宅建士は土日祝日で稼ぐ

実は、年収の多い宅建士は土日や祝日、世間一般が休みの時こそ一生懸命働いているというデータもあります。

中には休日出勤をしまくっているという宅建士も居るようですが、不動産業界などでは休日出勤というより、土日の出勤は普通で、水曜日や火曜日を休みにしているところも多いようです。

それでも、直接お客様と会う予定のない日や契約の予定がない時間を年収の多い宅建士は有意義に使っており、契約日を控えている週は休日出勤をしてまで調査や下見を念入りに行い努力を惜しまない宅建士は契約が多く取れていることでしょう。

やっぱり休日出勤が大変なのか?

この辺りの休日出勤に関しては、宅建士全員が休日出勤を強要されるというイメージではなく、稼ぎたい宅建士が自ら多くの稼ぎを上げるために頑張っているという方が正しそうです。

実際、宅建士の給料に関しては本人の実力が反映される歩合給であるところも多く、自分で契約を取るために何でもやるという事は自分の給料を増やすという事に直結しています。

宅建士はモチベーションを高く保って自分が頑張った分が自分に返ってくる職業だという事もできます。

春も宅建士の稼ぎ時?

他に宅建士の休日出勤が増える時期というと、春(4月前)が該当します。

地元を出る大学生や、新社会人の引っ越しなどが増える春は賃貸契約などが増えたり、マンションの購入が増えたりする時期です。

このタイミングは稼ぎのチャンスとなり、宅建業務は忙しくなります。

不動産系業界の求人情報などをチェックすると、1~3月は繁忙期のため休み交代制などとしているところも見受けられます。

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宅建士の休みは少なく勤務時間は長い?まとめ

宅建士の勤務時間は必ずしも長いとは限らず、また休日出勤も同様で、必ずしも休日出勤だらけとは限りません

事務所の専任宅建士となった場合に、事務所の営業中、常勤する必要があるという決まりのためにそのようなイメージが付いたのでしょう。

ただし、宅建士として多くの年収を稼ぐ人は自主的に調査や下見のほか、契約者や売り主・貸し主などとコミュニケーションを取ったり、お客様に日程を合わせて契約のチャンスを逃さないための休日出勤をしていることがあります。

また、稼げる時期と稼げない時期の振れ幅が激しいため、忙しくなる時期になるべく稼いでおきたいという点もあり、全体的に繁忙期の休みは少し減ることになるでしょう。