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P2M資格試験はどんな仕事に活かせる?試験の難易度と合格率も解説

更新日:2019-06-22

P2M資格試験はどんな仕事に活かせる?試験の難易度と合格率も解説

現在、日本国内でもIT関連の企業が増加傾向にありプロジェクトを管理するプロジェクトマネージャーと呼ばれる仕事に就く人がいます。

しかし、一言にプロジェクトマネージャーと言ってもその仕事内容と管理の手法は様々です。

今回はそんなプロジェクトマネージャーに必要な知識を認定する資格の一つである「P2M資格試験」の試験日程や難易度、合格率について解説します。

P2M資格とは?

指示をするマネージャー

P2M資格試験は、プロジェクトマネージャーに必要な知識やスキルを評価する為に、特定非営利法人日本プロジェクトマネジメント協会が認定する資格です。

様々な業種での事業責任者や組織内の管理者に受験者が多く、IT企業やエンジニアはもちろん製造業でも活用されています。

プロジェクトマネジメントは、1960年代に米国の軍事、宇宙開発分野で国防省を中心に研究されていました。
その後民間でも広く実践され、米国のPM関係団体であるPMI®は、独自の知識体系のガイドを持っています。

これに基づくPMP資格保有者は4万5千人にのぼり、このうち日本におけるPMP取得者も2千人を超えています

一方、欧州においても同様にPM能力体系ガイドが文書化、実践をされており、その資格保有者は1万人程度といわれています。

日本は高度経済成長の時代から産業大国として「ものづくり国家」としての基盤を築いてきました。

しかし、昨今では産業競争力の低下が顕著に見られもはや「ものづくり大国」とはいえない状態であるのが現状です。

その原因とも言えるのが日本国内での「仕組み作りの不備」です。

これから進む国際的な経済関係においてこの「仕組み作り」というものは非常に重要です。

この「仕組み作り」に欠かせない知識やスキルがプロジェクトマネジメントであり、P2M資格試験を取得する事は海外諸国との産業競争力を高める意味でとても有意義な資格です。

P2M資格の概要

P2M資格試験はP2M資格の制度に対応して4種類の資格試験を実施しています。

それぞれに受験資格や難易度が違いますので、1つづつ解説していきます。

詳しい日程については年度によって異なりますので公式HPを参照して下さい。

PMC資格試験

PMC(プロジェクトマネジメント・コーディネーター)資格試験はPMC講習会を修了した人が受験出来るP2M資格試験です。

試験も年に6回程度実施されており、講習を受けてからの受験になりますので難易度もそう高くなく受験し易いP2M資格試験と言えます。

試験内容は、P2M標準ガイドブックから出題されます。プロジェクトマネジメントの分野から70%され、プロジェクトマネジメントの範囲に出題が集中している傾向があります。

全体の70%以上を正答する事で合格となります。

PMS資格試験

PMS(プロジェクトマネジメント・スペシャリスト)資格試験は、プロジェクトマネジメントの知識とスキルを身につけたいと考える人なら誰でも受験可能なP2M資格試験です。

ですので、受験資格は特にありません。
誰でも受験する事が出来ます。

年に3回の試験日程が組まれており難易度で言えばPMC資格試験に比べれば少し難易度が上がりますが、一般的な資格試験と比べれば標準的な難易度と言えます。

出題範囲もPMC資格試験に比べ事業経営基盤、知識基盤、人材能力基盤の出題比率が上がりバランスの良い出題傾向にあります。

資格取得後は資格を3年毎に更新する必要がありますので注意して下さい。

PMSプログラム試験

PMSプログラム試験は、PMC資格試験に合格しPMC資格を取得した人が受験出来るP2M資格試験です。

PMC資格を取得している人がPMSプログラム試験を受験し合格すると、PMS資格を取得出来ます。

出題範囲もPMS資格試験からPMC資格試験の範囲を除外した部分になります。

PMC資格を取得してからPMSプログラム試験を受験すれば出題範囲が分割されますので、より難易度が下がりPMS資格取得がグッと近づきます。

期間的な余裕があれば、段階的に受験する事もオススメです。

もちろん、現在PMC資格を取得しているのであればPMSプログラム試験を受験すればPMS資格を取得出来ますのでこちらを受験しましょう。

PMR資格試験

PMR(プログラムマネジャー・レジスタード)資格試験は、受験にPMS資格の取得とプログラムマネジメントに関する3年以上の実務経験が必要になるP2M資格試験です。

PMC資格試験やPMS資格試験と違い、試験が1次試験と2次試験に分かれている事も特徴的です。

1次試験では書面審査、課題論述試験、面談審査が行われ2次試験では筆記試験とワークショップが行われます。

年に1度きりの試験ですし、より実践的な内容になりますので、MS資格試験に比べて難易度は高めです。

この資格も取得後は更新が必要ですが、PMR資格は5年毎の更新になりますので間違わないように注意が必要です。

P2M資格試験の対策

プロジェクトを確認する上司

P2M資格を取得する為には、先ずは基礎的な部分であるPMC資格の取得を強くオススメします。

確かにPMS資格にチャレンジした方が合格できるのであれば近道になりますし効率的と言えます。

しかし、P2M資格試験は専門的な知識が必要になる上に過去問が存在しない為、対策の難易度が高いです。

独学でガイドブックの知識を網羅するにも限界があります。

ですので、先ずは事前に講習を受けるPMC資格を受験すれば講習でプロジェクトマネジメントについての基礎知識を身に付ける事が可能になります。

基礎知識が身に付けば、独学での学習も理解力が向上しますのでPMS資格の取得の難易度も下がり合格率も上がるでしょう。

P2M資格試験まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はP2M資格試験の概要や難易度と合格率、日程について解説しました。

まだまだ日本国内ではプロジェクトマネジメントに対する理解は深まっていません。

しかし、今後の海外企業との競争においてこの「仕組み作り」は必ず必要になってきます。

そういった場合に備えてP2M資格試験に挑戦し、資格を取得する事は非常に優位に働きます。

独学での学習は難易度が高いですので、先ずはPMC資格試験での講習を受講をオススメします。

プロジェクトマネジメントの知識やスキルを身につけて、海外にも通用する仕事の出来る自分を手に入れましょう。