2020年:電気主任技術者、電験3種ってどんな資格?試験日程など

masman

by sayu

更新日:2020-06-15

電気主任技術者資格は実は、需要が高く転職や就職活動を有利にするためとても人気がある資格です。ここではどういった仕事内容になるのか、同じく電気を扱う電気工事士との違いや、試験の内容、日程、難易度などをご紹介します。

       

電気主任技術者とはどんな仕事がご存知ですか?第一種から第三種まであり、電気主任技術者三種(電験三種)が最も有名です。

多くの人は普通に生活していたら会う事はあまりないので、聞いた事がないという人もいるとは思います。

しかし、実は電気設備を持つほとんどすべての施設に必要な国家資格で、とても身近なところで私達の安全を守ってくれている仕事です。

電気主任技術者とは?

電気主任技術者の仕事

電気主任技術者とは、ビルや工場など電気を使用する全ての建物において電気設備の安全を守る役割を担う国家資格です。

基本的に一般家庭以外の建物、施設、発電所などでは電気主任技術者の専任が必要と、電気事業法で定められているため非常にニーズの高い、安定した仕事と言えるでしょう。

電気主任技術者は3種類ある?!

電気主任技術者の資格は、第一種から第三種まであり第三種が最も取りやすいですが、第三種を持っていればほとんどの建物を網羅できるため就職には十分に役に立つと言えるでしょう。

このニーズの高い資格は名前が長い為に、「電験3種」「電験2種」「電験1種」と呼ばれています。

それぞれの種別で「保安監督」できる建物・範囲をご紹介します。

第三種電気主任技術者

取り扱える建物:電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物(出力 5千キロワット以上の発電所を除く。)

第二種電気主任技術者

取り扱える建物:電圧17万ボルト未満の事業用電気工作物

第一種電気主任技術者

取り扱える建物:すべての事業用電気工作物

参考:一般社団法人電気技術者試験センター

※しかし、それぞれの資格を持っても内燃力を除く火力発電所、水力発電所、原子力発電所といった電気的設備ではない事業用電気工作物や、最高利用圧力が98kPaのものについては保安監督対象外です。

就職にも独立にも有利な人気の資格

就職、転職に有利!

電気主任技術者の仕事は、「国家資格」の独占業務にあたり、かつ多くの建物で必要とされる仕事です。

そのため常に需要があり安定的に仕事を見込むことができます。

就職に有利

求人票を見ても、電気主任技術者を求める求人はとても多く、更にこの資格を持っているだけで手当てが付くところも多く、すぐに需要の高さを実感できるでしょう。

転職活動や就職活動で、はじめから電気主任技術者のポジションを狙いたいと思う人にはとてもおすすめの資格です。

中には、まだ免許を取得していなくても取得に意欲的な人も採用している会社もありますので良く検討してみて下さい。

将来独立もできる!

電気主任技術者の資格を持っていると将来独立することも夢ではありません。

まずは、どこかの企業で一定期間電気主任技術者の経験を積み、いくつかの条件を満たすと経済産業省から「保安管理業務外部委託承認」を得ることができます。

そうして定年退職してからも個人事業主として事務所を持ち収入を得ることが見込めるでしょう。

電気工事士との違い

類似の資格として、「電気工事士」の資格をご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

電気主任技術者と電気工事士とは、共に電気という文字が入っており、電気を扱う事は共通しているのですが、実は取り扱える業務内容は全く異なります!

電気主任技術者と電気工事士比較

実は、電気主任技術者と電気工事士ではそれをまとめる法律から異なります

在り方を法律や仕事場での立場、資格の種類によって比較してみます。

電気主任技術者 電気工事士
法律 電気事業法 電気工事士法
立場 保安監督者 電気工事の作業者
資格の種類 第一種、第二種、第三種 第一種、第二種

また、この2つの資格は勿論試験内容も異なり、圧倒的に電気主任技術者試験の方が難しいです。

電気工事士の試験では主に過去問から同様の問題が出題されるため過去問を解いておけば合格できると言われています。

また実技試験も事前に出題される可能性がある課題が公開されているので、完全に対策することができます。

一方、電気主任技術者試験では試験科目だけでも法規、電力、機械、理論と試験範囲も膨大です。

更に過去問と同じような問題はほとんどでるこ出る事はないのでしっかりとした対策が必要です。

電気主任技術者の資格は就職や転職に有利?活躍できる場はどこ?
電気主任技術者は国に認定された国家資格で、生活に必要な電力に携わることのできる資格です。電気主任技術者はどんな資格なのか、どのように活躍できるのかなど解説します。
電気工事士の資格は就職や転職に有利?活躍できる場はどこ?
電気工事士は国に認定された国家資格で、生活に必要な電気工事に携わることのできる資格です。電気工事士はどんな資格なのか、工事現場でどのように活躍できるのかなど解説します。

電気主任技術者試験の内容

電気主任技術者試験は先ほども少し触れましたが4つの科目があり試験範囲が非常に広く、またあまり過去問も当てになりません。

それぞれの分野をしっかりと理解していく事が合格へと繋がります。

第三種試験内容

科目名 科目の内容
理 論 電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測
電 力 発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料
機 械 電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理
法 規 電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理
一般社団法人電気技術者試験センター第種三電気主任技術者試験

第二種試験内容

【一次試験 マークシート方式】
科目名 科目の内容
理 論 電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測
電 力 発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料
機 械 電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理
法 規 電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理
【二次試験 記述式】
科目名 科目の内容
電力・管理 発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気施設管理
機械・制御 電気機器、パワーエレクトロニクス、自動制御及びメカトロニクス
一般社団法人電気技術者試験センター第二種電気主任技術者試験

第一種試験内容

【一次試験 マークシート方式】
科目名 科目の内容
理 論 電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測
電 力 発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料
機 械 電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理
法 規 電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理
【二次試験 記述式】
科目名 科目の内容
電力・管理 発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気施設管理
機械・制御 電気機器、パワーエレクトロニクス、自動制御及びメカトロニクス
一般社団法人電気技術者試験センター第一種電気主任技術者試験

どの試験においても、一次試験はマークシート方式で科目ごとに合否判定が出ます。※第三種は一次試験のみ。

一度合格すると翌々年まで有効ですので、3年かけて合格を目指す事もできますよ。

また、二次試験は記述式ですが、1次試験に合格している場合に二次試験のみ不合格となってしまった場合は、翌年まで一次試験が免除になります!

2020年度 電気主任技術者試験の日程、難易度

電気主任技術者の試験について

2020年は様々な資格試験がコロナウィルスの影響を受けて延期となっていましたが、電気主任技術者試験は通常通りの開催となりそうです。

申込期間を逃さないようにご注意くださいね。

2020年度 電気主任技術者試験の日程

電気主任技術者試験の試験は年に一回です。

  • 申込期間:5月26日(火)~6月11日(木)
  • 一次試験:【第一種、第二種】9月12日(土)、【第三種】13日(日)
  • 二次試験:11月22日(日)

電気主任技術者試験の難易度

ここでは、電気主任技術者試験の難易度を合格率で紹介します。

【第三種】受験者数と合格率

年度 受験者 合格者 合格率
2015 45,311 3,502 7.7%
2016 46,552 3,980 8.5%
2017 45,720 3,698 8.1%
2018 42,976 3,918 9.1%
2019 41,543 3,879 9.3%

電気主任技術者試験の中では第三種試験が最も優しいとは言われていますが、それでも合格率は10%を切っています。

メリットも大きい分その人気さと難易度が伺えます。

【第二種】受験者数と合格率

【一次試験 合格率】

年度 1次試験受験者 一次合格者 一次合格率
2015 6,418 1,557 24.3%
2016 6,521 1,456 22.3%
2017 6,570 1,737 26.4%
2018 6,631 1,600 24.1%
2019 6,915 1,633 23.6%

【二次試験 合格率】

年度 二次試験受験者 合格者 合格率
2015 2,847 297 10.4%
2016 2,760 459 16.6%
2017 2,885 329 11.4%
2018 3,047 381 12.5%
2019 2,946 574 19.5%

全員が一次、二次ともに受験している訳ではないので、一次二次通しての合格率を出す事は出来ません。

しかし、二次試験の合格率だけでも10%をなんとか越えているため一次、二次を合格するのはなかなか難しいでしょう。

【第一種】受験者数と合格率

【一次試験 合格率】

年度 1次試験受験者 一次合格者 一次合格率
2015 1,563 401 25.7%
2016 1,519 331 21.8%
2017 1,567 363 23.2%
2018 1,566 378 24.1%
2019 1,566 379 24.2%

【二次試験 合格率】

年度 二次試験受験者 合格者 合格率
2015 663 105 15.8%
2016 659 75 11.4%
2017 635 86 13.5%
2018 677 84 12.4%
2019 682 103 15.1%

第一種試験を受験する人数自体がかなり少なくなってきました。

毎年約1500人程が受験していますが、第三種の約30分の1程度です。

第一種を必要とし受験する人もより真剣に勉強する人が多いとは思いますが、それでも合格率は10%台とかなり難しいことが分かります。

参考:一般社団法人電気技術者試験センター:試験実施状況の推移

電気主任技術者試験は独学より通信教育?

合格率を見ても分かるように決して電気主任技術者試験は簡単ではありません。

学習科目も範囲が広くなかなか一人で学習を進めていくのは困難を極めそうです。

そこで、おすすめなのが通信教育です。

通信教育を利用すると半年から約1年で学習を計画的に進めていく事ができます。

2020年:電気主任技術者、電験3種ってどんな資格?試験日程などまとめ

電気主任技術者の仕事の様子

この国家資格を持っていると、独占業務を得ることができ長い目で見てもメリットが多いことが分かります。

その分人気の資格でもあり、多くの人が受験していますが、合格率はとても低いですね。

独学を進めていくのもいいですが、忙しい人や1年でも早く資格が欲しいひとは通信講座を活用して効率的に合格に近づいていく事をおすすめします。

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