他業界で働いている方や学生の方にはあまり認知されていない業種ですが、リフォームスタイリストとは住宅リフォームに関する専門的な相談やアドバイスを行うプロフェッショナルです。
リフォームスタイリストの資格は日本ライフスタイル協会の認定試験に合格することによって取得することができます。
実は、この資格を持っていることで将来必ず役に立つメリットや魅力がたくさんあります。
リフォームスタイリストとは?
リフォームスタイリストの仕事は、住宅のリフォームを顧客から依頼された際に、快適さ、機能性、デザインなどの観点から専門的な助言やアドバイスをし、顧客の希望に合ったリフォームを提案します。
リフォームスタイリストの資格は一般社団法人日本ライフスタイル協会が主催している認定試験に合格することで取得することができます。
認定試験を受けるための受験資格は特に設けられてないため、これから就活を始める学生から転職を希望されている方など、誰でも目指せる資格です。
リフォームスタイリストの役割
住宅のリフォームには常にトラブルや問題がつきものです。例えば、リフォーム終了後の内装が顧客の希望と違っていた、工事に不備が合った、悪質な業者に依頼してしまったなど何かしらの問題は常に起きています。
住宅リフォームの場合、実際に工事を開始してからではないとわからない問題やリフォーム工事に関する様々な制約があるため、新築の家を建てるのとは異なる課題が伴います。
これらのようなリスクや問題を避けるため、しっかりとリフォームの現場を把握し、依頼主の要望や希望にしっかり耳を傾け適切なアドバイスをするのがリフォームスタイリストの役割です。
円滑にリフォーム工事を進めるためには、依頼主としっかりコミュニケーションを図る力、工事についての詳細をしっかり理解してもらうための説明力、そしてリフォーム工事に関する専門的な知識とスキルがリフォームスタイリストには求められます。
日本ライフスタイル協会認定のリフォームスタイリストの資格を得ることで、実際の現場でリフォームアドバイザーのプロフェッショナルとして消費者目線で安心・信頼性のある提案をし、クレーム防止や問題の未然防止に貢献することができます。
リフォームスタイリスト資格の3つの魅力とは?
民間資格の中でも他業界の方などからはまだまだ認知度の低いリフォームスタイリストの資格ですが、その資格を持っていることで業務上のあらゆる場面で活用できるシーンがたくさんあります。
そこでリフォームスタイリストの資格を取得する3つの魅力についてご紹介します。
魅力1:活躍できる場がたくさんある
リフォームスタイリストの資格を持っていれば専門の関連業種において活躍できる場がたくさんがあることが魅力の1つとして挙げられます。
リフォーム業者はもちろんのこと、住宅メーカーや不動産会社、各工務店や建材店など、リフォームや住宅に関連するあらゆる場所で、リフォーム相談・アドバイスのプロフェッショナルとして活躍することができます。
また、リフォームの際に設置する家具や家電、照明などの小売店でのインテリア相談員やショールームの案内人として、リフォーム工事以外の業務も任されることもあります。
魅力2:他の資格と組み合わせれば仕事の幅が広がる
住宅建築やインテリアなどの専門資格に加えてリフォームスタイリストの資格を取ることで、本業の仕事の幅を広げることも可能です。
例えば不動産の査定や売買を行う宅地建物取引士や建築士がリフォームスタイリストの資格を得れば、不動産物件の物件の受注率やサービス向上にも繋がります。
また介護福祉の分野で働く福祉住環境コーディネーターの場合、お年寄りのための住宅づくりやバリヤフリーのある住まいのリフォームに携わることもできるようになります。
魅力3:専門的な知識が身につき就職に有利になることも
リフォームスタイリストの資格を得る3つ目の魅力として、有利に転職や就職活動を進められるということが挙げられます。
これから建築や住宅・リフォーム業界で働こうと考えている学生や社会人の方は面接の際の有益なアピール材料になり、円滑に就・転職活動を行うことができます。
また、すでに関連業界で働いている方も顧客満足の強化や消費者とのより良好な信頼関係の構築などスキルアップ・キャリアアップに必ずつながります。
リフォームスタイリストになるには?
リフォームスタイリスト資格の詳細や魅力について理解できたところで、実際に資格取得を検討されている方のために、認定試験の概要や受験のポイントについてご紹介します。
試験概要
リフォームスタイリストの認定試験は年3回、大阪・東京・名古屋、その他主要都市で開催されます。レベル別に3級〜1級まであり、全てマークシートの選択問題で出題されます。
3級では、リフォーム業務における基本的な接客方法や販売、部位別リフォームの概要や建築に関する基本的な知識が問われます。
2級では3級の内容を踏まえた上で、特にリフォームの依頼が多いトイレやキッチン、お風呂などの水回りに関するリフォームの知識やリフォーム業に関する基本的な知識が問われます。
1級では更に発展的なリフォームに関する知識が問われ、バリヤフリーや耐震、省エネ等様々な観点から考慮したリフォームとスキルに関する知識が必要となります。
いずれの級も満点中70%以上が合格となります。
なお、全ての級において団体での受験も可能です。
また1級合格者にはリフォーム営業講師や実務家を目指す方を対象としたスキルアップ講座も設けられています。
受験の際のポイント
リフォームスタイリストの認定試験に臨むに至って、当協会指定の公式テキストや過去問題集を用いて対策することをオススメします。
テキストでリフォームに関する総括的な知識が身についたら、過去問題集で実践演習を繰り返し、万全な状態で試験に臨みましょう。
誰でも目指せるリフォームスタイリスト資格の魅力まとめ
リフォームスタイリストの資格を持っていることで以上で紹介したとおり専門業務や幅広い分野にて活躍することができます。
これから住宅・リフォーム業界に就職・転職を考えている方、スキルアップやキャリアアップにつなげたい方は是非資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。