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危険物取扱者甲種・乙種の独学での勉強法は?難易度や合格率も紹介

更新日:2019-06-24

危険物取扱者甲種・乙種の独学での勉強法は?難易度や合格率も紹介

危険物取扱者という資格は危険物を扱うには無くてはならないものです。

最もポピュラーなものはガソリンなどを扱う「乙種4類」の資格ですが、危険物取扱には第1~6類までの種類があります。

こちらの記事では、危険物取扱者を目指す方に向けて、独学での勉強法、試験の難易度や合格率をご紹介します。

危険物取扱者とは?

危険物取扱者とは

危険物取扱者は国家資格です。

危険物と定められた発火性、引火性の高いものを業務上で取り扱う際に必要になります。

ガソリンスタンドや化学メーカーで働く場合に取るべき資格ですね。

就職した後のキャリアアップのために独学で勉強する人も多いです。

危険物の分類

消防法で規定されている危険物の分類は以下になります。

第1類(酸化性個体)

酸化性の名の通り、反応する相手を酸化させる性質を持つ個体のことです

単独で燃焼することはありませんが、可燃物などと混合し熱や衝撃を与えることで発火や爆発の危険性があります。

第2類(可燃性個体)

可燃性の個体です。自然発火や粉塵爆発を起こすものもあります。

第1類危険物や第6類危険物のような酸化性物質と混合すると、発火・爆発することがあり危険です。

身近なモノですと、カイロに使われている鉄粉などがあります。

第3類(自然発火性物質及び禁水性物質)

「自然発火性物質」は、空気中で自然発火しやすい固体または液体の物質のことです。
また、「禁水性物質」は水に触れると発火したり可燃性ガスを発生する固体または液体の物質のことです。 

第4類(引火性液体)

引火性の高い液体を指します。
石油類、アルコール類など最も身近な危険物ではないでしょうか。

空気より重いのに水に浮く性質のため、消火も困難という危険性を孕んでいます。

第5類(自己反応性物質)

「自己反応性物質」とは、分子中に酸素を含有し、自己燃焼しやすい固体または液体の物質のことです。

ダイナマイト等に使われているニトログリセリンなどが有名です。

第6類(酸化性液体)

酸化性の名の通り、反応する相手を酸化させる性質を持つ液体のことです。

第1類との違いは、液体であることと、不燃性であることです。

酸化による支燃性があったり、そもそも毒素を含む臭気を放つものなどがあり危険です。

危険物取扱者資格の種類

危険物取扱者には大きく分けて3つの資格があります。

甲種 第1~6類の全ての危険物を扱えます。 難易度:高
乙種 第1~6類の内、資格を所持する類の危険物のみ扱えます。 難易度:中
丙種 第4類のうち、石油類の危険物のみ扱えます 難易度:低

以上の違いに加え、丙種のみ「立ち会い」の権限を持ちません。

「立ち会い」権限を持つ甲種・乙種の資格者がいれば、資格のない人間でも立ち会いのもとに危険物を扱うことが許されます。

ガソリン、軽油、灯油などの身近な石油類は第4類に分類されるため、乙種第4類と丙種の受験者数が一番多くなっています。

丙種は運送業・流通業などの石油を運搬される方の受験が多いです。

危険物取扱者の受験資格

乙種丙種は年齢、学歴は関係無く誰にでも受験資格があります。

甲種を受験する場合は、以下の5つの条件の内1つ以上を満たす必要があります。

  • 大学等において化学系学科等を収めて卒業した者
  • 大学等において化学系単位を15単位以上習得した者
  • 乙種第1類から第6類のどれかを取得後、2年以上の実務経験者
  • 乙種4種類以上を取得した者
  • 修士、博士で化学系を専攻した者

大学などで化学系を専攻していなかった場合は職種に応じて乙種の資格を取っていき、甲種の資格取得を目指すというのが一般的です。

一部の資格マニアなどは、丙種から乙種全類、甲種の資格をコンプリートする猛者もいます。

危険物取扱者の難易度や合格率は?

それでは、危険物取扱者の資格の難易度・合格率をご紹介します。

難易度は甲種>乙種>丙種の順に高くなっていますが、合格率は少し違います。

甲種 38%
乙種4類 35%
乙種4類以外 65%
丙種 42%

甲種は、危険物第1~6類全ての知識が必要なので難易度は高く、合格率も低くなっています。

乙種4類のみ極端に合格率が下がり、丙種の合格率が他の乙類より低いのは単に受験者数の絶対数が多いからです。
(なので、まともに勉強もせずに受験に来る輩も多いのでしょう。)

4類のみが極端に難易度が高いということはありません。

危険物取扱者資格の出題形式

各種出題形式と設問は以下のとおりです。

丙種(試験時間:120分、4択マークシート)
設問 問題数
危険物に関する法令 10問
燃焼及び消化に関する基礎知識 5問
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 10問
乙種第1~6類(試験時間:120分、5択マークシート)
設問 問題数
危険物に関する法令 15問
基礎的な物理学及び基礎的な化学 10問
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 10問
甲種(試験時間:150分、5択マークシート)
設問 問題数
危険物に関する法令 15問
燃焼及び消化に関する基礎知識 10問
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 20問

合格基準は種類に関係なく同じで、3つの設問全てで60%以上の正答率で合格です。

ラインが60%なので、それほど難易度は高いわけではなさそうですね。

しっかりと勉強しておけば合格できるはずです。

ただし、どれかの設問の正答率が1つでも60%を下回った場合は不合格になってしまうので注意しましょう。

危険物取扱者は独学でも取れるの?

危険物取扱者は独学でも

危険物取扱者の資格は、独学でも取得することはできるのでしょうか?

結論から言えば、独学での資格取得は可能です。
というのも、世の中に優れた過去問題集が出ているため、独学でも合格できる勉強法が確立されているからです。

甲種の資格取得を目指す場合におススメの過去問題集はこちらです。

危険物取扱者のバイブル黄色本

甲種危険物取扱者試験の過去問題集です。俗に黄色本と呼ばれています

その問題的中率の高さから、黄色本の内容をすべて理解できれば確実に合格できると言われています。

独学で危険物取扱を学ぶ場合は、必須と言っても過言ではないアイテムです。

黄色本を購入

乙種第4類のテキスト

乙種第4類は受験者数が圧倒的に多いためか、テキストが独立しています。

丙種も第4類を扱う資格ですので、このテキストで事足りるでしょう。

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乙種第4類以外

乙種の資格取得におススメの一冊です。

乙種第1・2・3・5・6類はこの一冊にまとめられています。

乙種第1.2.3.5.6類速習レッスンを購入


危険物取扱者の勉強法

この項目では、危険物取扱者の資格取得を目指す方へ向けて独学でできるおススメの勉強法をご紹介します!

勉強法①ひたすらテキスト・過去問題集

独学での勉強法①は、上記で紹介したテキスト教材をよく読んで内容を理解することです。
そして、あとはひたすら過去問題集を解きまくることです。

勉強法②語呂合わせを利用して記憶を定着

テキストやウェブ上には語呂合わせで要点を抑える勉強法も紹介されています。

例えばこちらはイオン化傾向の語呂合わせです。

借りよ/か/な/ま/あ/当/て/に/す/な/ひ/ど/す/ぎる/借/金

  • 借りよ→カリウム
  • か→カルシウム
  • な→ナトリウム
  • ま→マグネシウム
  • あ→アルミニウム
  • 当→亜鉛
  • て→鉄
  • に→ニッケル
  • す→スズ
  • な→鉛
  • ひ→水素(H)
  • ど→銅
  • す→水銀
  • ぎる→銀
  • 借→白金
  • 金→金

下に行くほど陽イオンになりにくいということが覚えられます。

「鉄は銅より錆びにくいか」という問題が出たときに対応できます。

勉強法③動画サイトでイメージを掴む

その他に、実際に化学反応がどういうものかイメージを持つというのも大事です。

Youtubeなどの動画サイトで実験の動画はたくさん上がっていますので、それらを見ることで具体的なイメージを掴むという勉強法もあります。

勉強法④通信講座で学ぶ

どうしても独学が不安だという方には、通信講座もおススメです。

乙種4類のみですが、ユーキャンでは資格講座が用意されています。

理解できない部分を教えてもらえるのは、試験のみならず今後の現場での仕事にも役立つはずです。

独学で行き詰ってしまった人は、ユーキャンの通信講座を受けることも検討しましょう。

危険物取扱者のまとめ

危険物取扱者の資格の難易度・合格率、試験のための勉強法をご紹介しました。

合格率は高いとは言えませんが、この記事で紹介したような勉強法を駆使すれば独学でも合格できる難易度です

危険物取扱者試験は都道府県によりますが開催される回数が多いです。
短期間に複数の種類も取得できます!

エネルギー消費社会の現代では危険物取扱者の資格が広く活かせるのでぜひ取得することをおすすめします。

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