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危険物取扱者の資格取得の難易度や試験の内容・対策法とは?

更新日:2023-12-05

危険物取扱者の資格取得の難易度や試験の内容・対策法とは?

危険物取扱者は、危険物の管理や保安監督、取り扱いについてのエキスパートの資格です。

また、国家資格でもあるので様々な職場で有効活用出来ます。
その為、非常に人気のある資格の一つに数えられます。

しかし、一言に危険物取扱者資格といっても様々な種類があり、知識が無ければどの資格を受験すればよいかわかりません。

今回は危険物取扱者の資格の種類や概要、資格試験の難易度や対策法について解説します。

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危険物取扱者資格とは?

積み上げられたドラム缶

危険物取扱者資格は、消防法で定められた危険物を一定量以上貯蔵・保管する場合や取り扱いに関する業務に携わる場合に必ず必要になる国家資格です。

この資格を持つ人の事を一般的に「危険物取扱者」と呼びます。

基本的には火災の危険性が高い物質や液体を「危険物」と定め、これを取り扱う為の資格になります。

原則として都道府県知事が主催する危険物取扱者資格試験に合格する事で免状が交付されます。

危険物取扱者資格の種類

危険物取扱者試験の種類は大きく「甲種」「乙種」「丙種」の3つに分けられます。

それぞれの資格によって取り扱える危険物の種類や取り扱いの範囲が変わります。

ですので、受験を申し込む際は自分が取り扱いを行いたい危険物の種類と資格の種類が合っているかどうかしっかり確認しましょう。

それぞれの種類で取り扱える危険物の種類の詳細について解説します。

甲種危険物取扱者の詳細

甲種の危険物取扱者資格を取得した場合は、消防法で指定する全ての危険物の取り扱いや立会いが可能となります。

取り扱う危険物が多岐に渡る場合や、勉強時間に余裕がある方は甲種の資格の取得をオススメします。

どのような危険物も取り扱う事が出来る資格ですので、危険物の種類に惑わされる心配がなく安心して業務を行えます。

また、危険物取扱資格の最上位の資格ですので就職活動時のアピールにも繋がります。

他の危険物取扱者試験に比べて範囲が広いので試験の難易度は高いですが、勉強時間の確保が可能であれば是非甲種を受験しましょう。

乙種危険物取扱者の詳細

乙種の危険物取扱者資格を取得した場合は、指定された危険物のみの取り扱いや立会いが可能となります。

乙種は更に第1類から第6類まで細分化されて、それぞれの区分に応じて取り扱える危険物の種類が決まっています。

第1類:酸化性固体
例:過マンガン酸カリウム、塩素酸カリウム、次亜塩素酸ナトリウムなど

第2類:可燃性固体
例:赤リン、マグネシウム、硫黄など

第3類:自然発火性物質及び禁水性物質
例:リチウム、ナトリウム、黄リンなど

第4類:引火性液体
例:ガソリン、灯油、軽油など

第5類:自己反応物質
例:ニトログリセリン、アジ化ナトリウムなど

第6類:酸化性液体
例:硝酸、過酸化水素など

ガソリンや軽油等のガソリンスタンドで必要となる危険物が第4種に集中している為、乙種の資格試験の受験者は第4類が最も多くなっています。

危険物を取り扱う企業が条件を出す際も乙種第4類を指定する事が多いです。

丙種危険物取扱者の詳細

丙種の危険物取扱者資格はガソリンや軽油等の乙種第4類の指定危険物の一部の取り扱いが可能になる資格です。

丙種の資格では危険物取り扱い作業の立会いは出来ませんので注意して下さい。

ですので、丙種資格を取得するのはガソリンスタンドの店員だったりタンクローリーの運転手が殆どです。

また、危険物取扱者の資格試験の中では範囲が狭くなり、難易度も低くなりますので危険物取扱試験の入門編として受験する人もいるようです。

危険物取扱者試験の概要

試験のポイントを解説する講師

危険物取扱者試験は、消防法に基づき都道府県知事から委託された各都道府県の消防試験研究センター支部が行っています。

都道府県によって違いはありますが、年に2回から6回の試験が行われています。

居住区以外での受験も認められており、近隣県へ試験を受けにいくようなケースもあるようです。

試験はマークシート方式で行われ、危険物に関する法令と危険物の性質、物理学についての3つの科目それぞれ60%以上の正答率で合格となります。

受験資格について

乙種、丙種に関しては受験資格は無く誰でも受験出来ます。

小学生が乙種第1類から第6類まで全て合格した実績もあるようです。

甲種の資格受験は様々な条件が設定されていますが、いずれかの条件を満たせば受験が可能になります。

「大学等卒」
大学等(大学、短期大学、高等専門学校又は専修学校、大学、短期大学、高等専門学校、高等学校又は中等教育学校の専攻科、外国における大学等、防衛大学校、職業能力開発総合大学校、職業能力開発大学校、職業能力開発短期大学校、国立工業教員養成所、その他)において化学に関する学科等を卒業した者

「15単位」
大学等(大学、短期大学、高等専門学校、大学院又は専修学校、大学、短期大学又は高等専門学校の専攻科、防衛大学校、防衛医科大学校、職業能力開発総合大学校、職業能力開発大学校、職業能力開発短期大学校、水産大学校、海上保安大学校、気象大学校、外国における大学等、その他)において化学に関する授業科目を15単位以上修得した者

「実務2年」
乙種危険物取扱者免状の交付を受けた後、危険物製造所等における危険物取扱の実務経験が2年以上の者

「4種類」
以下の4種類以上の乙種危険物取扱者免状の交付を受けた者
第1類又は第6類(酸化性固体又は酸化性液体)
第2類又は第4類(可燃性固体又は引火性液体)
第3類(自然発火性物質及び禁水性物質)
第5類(自己反応性物質)

「学位」
修士、博士の学位を授与された者で化学の事項を専攻した者(外国の同学位も含む)。
上記に準ずる者として消防庁長官が定める者(専門学校卒業程度検定試験に合格した者であって、化学に関する学科又は化学に関する授業科目を15単位以上含む学科について合格した者)


このうち「4種類」の受験資格は、2008年4月の消防法令改正により新設されたものである。改正前は学歴要件(「大学等卒」、「15単位」または「学位」)もしくは「実務2年」しか存在せず、特殊な事例を除いて高校生以下が受験することは不可能であったが、2008年4月に「4種類」の受験資格が加えられたことにより、高校生以下も受験することが可能になった。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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資格試験の対策法

危険物取扱者試験は甲種・乙種・丙種とあり、難易度はそれぞれ違うものの出題形式は同様です。

ですので、どの試験を受験するにせよ対策法は同じと考えて良いでしょう。

危険物取扱者の試験は歴史も古く、年に複数回の試験が行われます。

ですので、それぞれの試験毎に試験問題を新しく作成するというのは非常に難しいです。

加えて危険物取扱者として絶対に押さえておきたい「ポイント」というものもあります。

従って、危険物取扱者試験は例年似たような問題や場合によっては同じ問題が多く出題される傾向にあります。

そこで活躍するのが「過去問題集」です。

毎年最新版が販売されていますので、自分が見やすい過去問題集を利用しましょう。

どの過去問題集も大体5回から10回分の過去の試験問題が収録されています。

この過去問題集を見てみると分かるのですが、同じような問題が数度出題されているのに気が付くと思います。

こういった問題は特に重要な問題ですので繰り返し回答して知識を習得していきましょう。

過去問題集は解答ページでその問題についての解説を行っているものが多くあります。

ですので、答え合わせの段階で「自分がどういう風に間違って記憶していたか」を確認出来ます。

答え合わせ時に繰り返し修正する事でその内過去問題で満点が取れるようになります。

そのぐらいやり込めば危険物取扱者資格の取得はほぼ間違いないでしょう。

危険物取扱者資格まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は危険物取扱者資格の試験の概要や試験の難易度について解説しました。

危険物取扱者試験には甲種・乙種・丙種がありそれぞれ難易度は違いますが、出題形式は同様です。

どの試験であっても過去問でしっかり傾向を掴んでおけば合格することはそう難しい事ではないでしょう。

甲種を受験する場合は受験資格の条件がありますのでよく確認しておきましょう。

乙種・丙種は受験条件はありませんので、誰でも受験する事が可能です。

難易度としても国家資格の中では難しくない方に分類されますので、資格を多く取得したいと考える人も入門編として受験するのにオススメです。

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