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通訳案内士の独学での難易度は?合格率や勉強期間も検証

更新日:2019-05-06

通訳案内士の独学での難易度は?合格率や勉強期間も検証

外国人旅行者を観光地に案内したり、国際会議やビジネスの場で外国語を用いて活躍するのが通訳案内士の仕事です。
コミュニケーション能力も必要な職業ですが、年々その認知度は高まっています!
通訳案内士となるために、独学すると勉強期間はどのくらいでしょうか?また、試験の合格率や難易度についても徹底検証していきます!

通訳案内士になろう!

通訳案内士

外国語が好きで、将来はそれらを活かした仕事に就きたいと考えている方は大勢いらっしゃることと思います。
そんな皆さんにおすすめなのが、”通訳案内士”の仕事です。

通訳案内士はこれまで、世間の認知度としては低い方でした。
「ツアーのガイド」と聞くとピンと来る方もいると思いますが、近年の外国人旅行客の訪日により、その知名度は高まりつつあります。

今回は通訳案内士の資格を取得すべく、独学する勉強期間や合格率、難易度についてご紹介します!

通訳案内士のお仕事は?

通訳案内士の仕事は、海外から日本を訪れた外国人の旅行客に対し、外国語を用いて様々な観光地を案内したり、文化や歴史を分かりやすく説明することです。
通訳案内の仕事以外にも、ホテルや空港まで旅行客を送迎したり、荷物の管理や宿泊する場所を手配することもあるなど、ツアーコンダクターのようなことも行います。

そして通訳案内士として大切なことは、旅行客が旅を楽しめるように配慮することと、充分なコミュニケーション能力があるかということです。
外国人旅行客が日本への好感度を高められるかどうかは、通訳案内士の腕にもかかっているとも言えます。

責任重大な仕事ですが、その分やりがいもとても大きい業務ですね。

通訳案内士の資格を独学しよう!

通訳案内士の資格を取得しようと思い立ったら、皆さんはどうするでしょうか?
スクールや講座に通うことができるなら良いですが、お金の都合や日々の忙しさで通学ができないという人もいると思われます。

そんな時は、独学するしかありません。通訳案内士の試験は合格することが難しいとされていますが、それでも独学で合格する人がいることも事実です。
そのためには、どのくらいの勉強期間が必要で、どのような勉強をするのでしょうか?

インターネットの無料の教材を使う

通訳案内士の試験は、市販の対策テキストや問題集がまだまだ少ないのが現状です。
そこで、インターネット上に公開されている無料の教材を使うことをおすすめします。

この教材は2011年に閉校した『ハロー通訳アカデミー』が公開しているもので、高い評価を得ていた教材を無料で勉強することができます。こんな太っ腹なサイトを、是非ともフル活用してまいりましょう。
このサイト以外にも、過去問を掲載しているところはあります。自分に合った独学ができるサイトが見つかるといいですね。

さらに、実際に独学で通訳案内士の試験に合格したという猛者のブログやホームページなどのSNSも大いに役立つと思われます。
中にはどのように独学したのか、勉強期間や使用したテキストなどを詳しく記している合格者もいるので、参考にしてみてください。

英検1級も同時に目指す

英語での受験を目指している人のみですが、英語検定1級を取得していると外国語の筆記試験(英語)が免除になります。
仮に英検の受験は合格できなかったとしても、学んだ英語は通訳案内士の勉強に活かすことができます。

英検1級の合格も容易ではありませんが、可能な方は同時に独学を進めてみましょう。(他にもTOEICの公開テストで高得点を取った場合も試験が免除になることがあります。得点や有効期限は変更になることがあるので、観光庁のホームページをチェックしてください。)

通訳案内士試験の難易度は?

通訳案内士の試験で受験できる言語は10カ国となっています。(英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語)
最も受験者が多いのが英語で、最も受験者が少ないのはタイ語です。

試験は外国語以外に日本の観光地について問われる地理、古代から現代までの日本史。さらに、外国人観光客が興味を持っていると思われる事柄などの一般常識。
平成30年からは「通訳案内の実務」も試験に追加されました。
それぞれの試験で難易度は違いますが、ある受験者は「一般常識の問題が一番対策しづらい」と話しています。
ガイドラインには『観光白書』という本のタイトルが出ており、そこから出題されたこともあります。

すべての科目で合格しなければならないので、苦手分野を少なくしていきましょう。

通訳案内士の勉強期間は?

通訳案内士

通訳案内士の試験を独学で受験した方は、どのくらいの勉強期間があったのでしょうか。
短期集中型で勉強したという受験者は4ヶ月間しっかりと独学し、子育てをしながら8ヶ月独学して合格したという女性もいます。
さらには2ヶ月という驚きのスピードで合格した人もいますが、元から英語が得意であったり試験が一部免除となっているパターンも多いです。

勉強期間はそれぞれの都合もあるかと思いますが、通訳案内士の試験は難関なのでじっくりと独学する時間を設けた方が良いですね。

通訳案内士試験の合格率は?

通訳案内士の試験が平成30年に開催されたとき、受験者は7,651人でした。その中で合格したのはわずか753人。
合格率はなんと、9.8%でした。
恐るべき合格率の低さですが、もちろん対策は取れます。

『通訳案内士試験ガイドライン』という試験の実施機関である、JNTO(日本政府観光局)が発表しているものに必ず目を通してください。
このガイドラインにはその年度の試験科目や出題傾向、合格となる基準点や試験が一部免除になる条件などが事細かに記されています。

通訳案内士の試験は一年に一度しか開催されていませんが、合格の基準点や出題範囲や傾向が変わることが多いです。
間違った独学をして後悔や損をしないためにも、ガイドラインは要チェックしておきましょう。

通訳案内士試験の独学についてのまとめ

通訳案内士の試験は、合格率が低いうえに東京オリンピック開催も目前とあってか受験者が増加している傾向があります。
これまでの試験に加えて「通訳案内の実務」も科目に加わったことから、勉強しなければならない範囲が増えてしまいました。

そのような状況でも、独学で合格する人も存在します。
一つ一つの科目を、長い勉強期間を作ってしっかりと学んでいきましょう。難易度や合格率に左右されることなく、自分の夢や目標に向かって合格を目指してください!