掲載依頼・お問い合わせ/リンク集          

[PR]

通訳案内士の仕事内容は?やりがいや苦労、適性について紹介

更新日:2019-03-18

通訳案内士の仕事内容は?やりがいや苦労、適性について紹介

外国人の旅行者が日本を訪れた際、優れた語学力で旅先を案内するのが”通訳案内士”という国家資格です。

このお仕事はこれまであまり世間に知られていませんでしたが、ここ数年のインバウンド(外国人が訪れて来る旅行)の数は目覚ましいものがあり、徐々に注目度が高まりつつあります。
今回は通訳案内士の仕事内容ややりがい、苦労話や適性についてご紹介します!

通訳案内士とは何か?

通訳案内士1

皆さんは、”通訳案内士”という職業を知っていますか?

このお仕事は弁護士や美容師と同じように国家資格となっていますが、これまではあまり世間に知られることはありませんでした。
しかし、近年のインバウンド(外国人が訪れて来る旅行)が増加の一途を辿っていることもあり、徐々にその注目度も高まっています。

通訳案内士を分かりやすく説明すると、『日本にやってきた外国人旅行客のツアーガイド』となります。
日本語が分からない外国人の旅行者を連れて、外国語で観光地を案内したり通訳の業務を務めます。これを”通訳案内”と言いますが、”通訳ガイド”と言った方が認知度は高いかもしれません。

「今後は通訳案内士として、旅行に来る外国人を案内したい」「語学を活かして世界で活躍したい」と考えている方は、ぜひ取得を検討してみてくださいね!

通訳案内士の種類

通訳案内士には、大きく分けると2つの種類があります。

ひとつは「全国通訳案内士」という職業ですが、これは「全国通訳案内士試験」という年に一度開催される国家試験に合格した人のみが名乗ることのできるものです。

もうひとつの「地域通訳案内士」は、特定の地域において外国人旅行者に付き添い、外国語で案内をする人のことを指します。
地域通訳案内士はその名のとおり、特定の地域の文化や歴史、地理などの現地の情報に深い知識が必要となってきます。そのため、各自治体で開かれている研修を受講したのちに登録をしなければなりません。

語学のみならず旅先の情報も重要となってくるので、歴史や旅行が好きな人にもおすすめの職業ですね。

通訳案内士の仕事内容は?

それでは、気になる通訳案内士の仕事内容を見ていきましょう。
前述のとおり、通訳案内士は外国人の旅行客に対して外国語で通訳業務を行なったり、観光地を案内する人のことです。

仕事内容はそれだけに留まらず、旅行のスケジュールを管理したりホテルの予約をすることもあります。

「それだとツアーコンダクターの仕事内容では?」と思う人もいるかもしれませんが、委細に見てみると通訳案内士とコンダクターの仕事には、雇用形態や必要な資格など決定的な違いがあるのです。

まずは、通訳案内士としての仕事の流れについてご紹介します。

通訳案内士の1日は?

通訳案内士は、仕事の依頼があった時にまずすることがあります。
それは外国人旅行者を案内する土地や、観光施設の下見に行くのです。ツアーの日程の日までに、情報をまとめたりもします。

ツアーの日程もそれぞれですが、長期に及んだ場合は日本全国を回ることもあります。
それから旅行客と待ち合わせし、旅先を案内しながら日本の歴史や文化、場所の説明などを外国語で行ないます。外国人旅行客が日本という国で楽しめるよう、分かりやすく的確な情報が必要になってきます。

また、時として旅行客をホテルや空港まで送迎することもあり、さらに荷物を管理したり宿泊先を手配するなどの仕事を任されることもあるようです。
このように場合によっては斡旋業のような業務も、通訳案内士の仕事内容に含まれています。

通訳案内士は幅広い知識が必要

通訳案内士の仕事内容は、ただ外国語で案内をすればいいというわけではありません。
高い言語力が求められるのはもちろんのこと、外国人旅行客からの様々な問いに答え、分かりやすい説明をすることを心がけていきます。

そして、案内する日本の地理だけではなく、外国人旅行客がやって来た国の文化や歴史、政治においても深い知識があると良いでしょう。
何よりも、旅行客とのコミュニケーションを大切にし、相手が旅行を満喫できるようにする通訳案内士はガイドのプロと言えます。

観光以外にも活躍の場が多い!

通訳案内士の仕事内容は、観光以外にも多岐に渡ります。

日本を訪れる外国人は、旅行のためだけとは限りません。そのため、国際会議やビジネスの視察、研修、コンシェルジュのようにお客様のサポートに回る業務も多いです。

通訳案内士として幅広く活躍したいと考えている方は、言語力のみならず、より多くのスキルアップを目指しましょう。

通訳案内士のやりがいとは?

通訳案内士2

通訳案内士の仕事内容は山のようにありますが、その分やりがいも充分に感じられます。

例えば、ほとんど毎日が違うお客様と接するため、出会いの連続です。
外国人旅行者の中には、日本の文化や食事作法、様々なルールなどに興味を持っている人が多いです。そのため、通訳案内士に対して質問攻めということもよくあるでしょう。
どんな質問を投げかけられてもしっかりと答えることができたら、相手も満足するはずです。
通訳案内士のおかげで、もっともっと日本を好きになってくれるかもしれません。

そして、最後に「あなたのおかげでとても良い旅行になった!」と笑顔を見せてもらえたら、それは充分なやりがいと言えるのではないでしょうか。

通訳案内士の苦労とは?

通訳案内士は、主に観光地をめぐることが多いことから、自分も旅行に行けるようで一見羨ましい職業に見えるかもしれません。しかし、あくまでも旅行をしているのは外国人旅行者の方です。

通訳案内士は自分が案内をしなければ皆が迷ってしまうため、観光地の下調べなどを入念に行なわなければならず、時には現地に下見に行くこともあります。

さらに、旅行者が休憩を取っていても通訳案内士は仕事中のため、もしもトラブルが発生したら対処のために走り回ることもしばしば。様々なタイプの旅行者がいるため、時には通訳案内士に言っても仕方がない不満を言われることもあるかもしれません。

そして、そんな苦労に加えて通訳案内士の仕事をこなすには体調管理に人一倍気を配らなければなりません。ガイドは基本的にひとりでこなすので、自分が休むわけにはいきません。
もしも、本当に体調不良の場合などは仕方がないですが、フリーランスで活動しているとなると収入や今後の信頼にも影響します。
どんなに多忙でも、仕事内容だけに気を取られずに自分の健康にも気をつけましょう。

通訳案内士の適性とは?

通訳案内士として適性な人は、外国語を得意としていることはもちろん、高いコミュニケーション能力を持っている人と言えます。

通訳案内士がどのような態度を取り、どのような言葉を使ったかによって外国人旅行者に日本のイメージが付くと言っても過言ではありません。
もしも通訳案内士が何でも親切に対応してくれたとしたら、外国人旅行客も日本に悪い印象を受けないでしょう。

他にも、臨機応変に対応できる人が通訳案内士として適性です。
通訳や観光地の案内をしている最中であっても、迷子が出たり旅行者の荷物が紛失したりなどのトラブルは付き物です。仕事内容とは関係ないと感じる業務も、きっと多くあるでしょう。
そのようなトラブルにもいちいち驚いたりせず(驚いても顔に出さず)、すぐに対処できる冷静さも重要ですね。

通訳案内士についてのまとめ

通訳案内士は、決して間違った通訳をすることは許されません。それだけでも緊張感が走る仕事ですが、他にも旅行先の下見や情報の入手、お客様への気配りやコミュニケーション能力も求められるなど、何でも屋かと思うほどの仕事内容があります。

はじめは失敗したり、お客様をうまくまとめることができないと悩むこともあるかもしれません。
しかし、そんな苦労を含めても言語を活かした仕事に就きたいと考えた時、通訳案内士はとても魅力的でやりがいのある仕事だと言えますね。