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栄養士の平均年収は400万程度?就職先によっても違うって本当?

更新日:2021-09-06

栄養士は、栄養の専門家として特に女性からの人気の高い職業です。

学校や病院で働くイメージの強い栄養士ですが、実はその活躍の場は学校・病院だけでなく、食品業界や行政、スポーツ業界など幅広い業界に広がっています。

この記事ではそんな栄養士を目指す方に向けて

栄養士とはそもそもどのような仕事?
管理栄養士と栄養士で収入に差はあるの?
栄養士の収入はどれくらい?
経験年数は収入に影響する?
業界や働く場所で収入に差はでる?

など、実際に働く場合に気になるポイントをまとめて解説していきます。

栄養士と管理栄養士の違いは?

疑問

実は、世の中で”栄養士”と呼ばれる職業には、都道府県知事が免許を与える「栄養士」と、厚生労働大臣が免許を与える「管理栄養士」の2種類の資格があります。

どちらの資格も栄養学のスペシャリストであることに変わりはないですが、2つの資格の間には業務内容や、取得の難易度という点で若干違いがあります。

まずはそんな2つの資格の違いを見ていきましょう。

栄養士と管理栄養士の違い《仕事の内容》

栄養士と管理栄養士ですが、活躍する職場に大きな違いはありません。

栄養士・管理栄養士の働く場所は以下の通りです。

また2つの資格で働く場所は同じでも”実施可能な業務や立場”には違いがあります。

【医療現場】
病院や診療所において、患者の回復や再発を防ぐ観点から患者にあった献立を考え、調理を行います。

【介護などのケアの現場】
高齢者施設や障害者福祉施設の入所者向けに、身体の状況に応じた献立を作成するとともに、調理を行います。

【学校教育の現場】
小中学校などで、学校栄養職員として給食の計画・調理を運営します。
また栄養教諭免許を取得して、栄養教諭として食育に携わる方もいます。

【スポーツの現場】
プロアスリートの栄養管理の専門家として、運動能力の向上を目的とした食事指導を行います。
また、フィットネスジムなどに所属して一般の方のダイエット指導を行う方も増えてきているようです。

【研究開発の現場】
国や大学あるいは食品メーカーの研究職として、食に関する研究に携わったり、養成機関で指導者として働く方もいます。

【食品関係の企業】
商品開発や、食品の衛生管理、カスタマーサポートなど業務は多岐に亘ります。

それぞれの職場での業務の違いとして
例えば病院や福祉施設の場合、管理栄養士は病気の方や高齢者への食事指導が可能となっています。
また、病院については医師や薬剤師と連携したNSTと呼ばれる栄養の専門チームに所属することも可能です。
学校給食の現場でも、栄養士が実際の調理業務などを中心とするのに対して、管理栄養士は給食の献立や全体の運営といった業務を担当しています。

このように、栄養士と管理栄養士では就ける仕事に大きな差はありませんが、現場での立場や待遇が異なっています
そのため、管理栄養士を栄養士の上位資格と捉える場合が多いです。

栄養士・管理栄養士の違い《資格の取得方法》

栄養士の資格は栄養士・管理栄養士の養成施設を卒業することで取得することができます。

管理栄養士については栄養士の資格を取得した状態で、国家試験に合格することで取得が可能となっています。

栄養士・管理栄養士の養成施設を卒業する《栄養士》

高校卒業後、栄養士または管理栄養士養成課程のある学校に入学したうえで、必要な単位を取得して卒業すると、栄養士の免許が与えられます。

全国でこれらの養成課程が設置されている学校の数は、以下の通りです。

管理栄養士養成施設が137校
栄養士養成施設は138校
※通常、管理栄養士の国家試験を受験するためには、栄養士としての実務経験が必要ですが、管理栄養士養成施設(4年制)を卒業することで実務経験なしで受験が可能になります。

栄養士や管理栄養士の資格取得には、幅広い専門知識身に着けなくてはいけないうえに、実習が欠かせないため、こうした養成施設へ通う必要があります。

国家試験を受験し合格する《管理栄養士》

所定の施設を卒業し、栄養士の資格を取得した後に、さらに1~3年の実務経験を積むと、管理栄養士の国家試験の受験資格が得られます。

また前述の通り、管理栄養士の養成課程がある学校(4年制)を卒業すれば、実務経験なしで受験することが可能です。

この試験に合格すると、厚生労働大臣から管理栄養士の免許が付与されます。

ちなみに、管理栄養士の試験は科学的な思考も重視される難関資格です。
既卒での合格率は20%を下回ることもあり、受験の際は対策を怠らないようにしましょう。

参考:管理栄養士・栄養士とは | 公益社団法人 日本栄養士会

栄養士の平均年収について

年収 まずは栄養士の平均年収について、厚生労働省による統計を用いながら整理します。

なお、厚生労働省の統計では栄養士と管理栄養士を括って「栄養士」という項目で調査が行われています。
この項ではこれにならい2つの資格を括った職業としての「栄養士」の年収を中心にご紹介します。

栄養士の平均年収はどのくらい?

まず、もっとも信憑性の高い厚生労働省による最新の「賃金構造基本統計調査」(令和2年)によると、栄養士の給料は以下のようになっています。

【栄養士の平均年収】※千円未満は四捨五入
平均年齢 平均勤続年数 平均月収 平均年間賞与 平均年収
全体 36.9歳 8.3年 255,000円 672,000円 3,737,000円
男性 35.7歳 8.5年 288,000円 679,000円 4,139,000円
女性 37.0歳 8.2年 252,000円 671,000円 3,692,000円

男性の場合は、日本人全体の平均年収420万円とほぼ同額ですが、女性の場合は日本人女性の平均年収よりも低くなっています。

ただし、あくまでも栄養士全体の平均の給与であり、勤続年数やキャリアによっても幅があるためお気をつけください。

出典:令和2年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)

【補足】管理栄養士の平均年収は?

厚生労働省の統計では、「栄養士」としての調査が行われており、おそらく統計結果は管理栄養士と栄養士をまとめて調査したものだと考えられます。

それでは、栄養士の上位資格と言われえる管理栄養士単体での給与はどれくらいなのでしょうか。

管理栄養士の年収について公的機関による統計は発表されていませんが、民間による調査結果では、「管理栄養士の資格を持っている人全体の平均年収は350~450万円程度」となっていました。

一般的に栄養士単体の資格に比べて、50~100万円前後年収が高いことが多いそうです。

栄養士の平均年収(経験年数別)

次に、栄養士の平均年収を経験年数別にみていきますと、経験年数が増えるにつれて、年収も上がっていくことが見てとれます。

ちなみに女性の平均年収が男性より低い理由として、男性は研究機関など収入の高い業界に就く方が多いという点があげられます。

対照的に女性の場合、母数が圧倒的に違うこともありますが、学校給食の調理など栄養士の中でも比較的給与の少ない業界に就く方も多く、全体の平均を取った際に年収が低くなります。

いずれにせよ男性では10年を、女性でも15年を超えると、平均年収が日本人の平均に到達します。
栄養士は決して高収入ではないものの、安定して稼げる資格といえるでしょう。

【栄養士の平均年収(経験年数別)】※千円未満は四捨五入

新卒 1~4年 5~9年 10~14年 15年以上
全体 2,766,000円 3,083,000円 3,367,000円 3,683,000円 4,462,000円
男性 2,629,000円 3,502,000円 3,550,000円 4,488,000円 5,216,000円
女性 2,780,000円 3,013,000円 3,345,000円 3,605,000円 4,395,000円
出典:令和2年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)

就職先による平均年収の違い

年収

次に栄養士の平均年収について、就職先による違いをみていきます。

就職先ごとの違いについては、民間の求人サイト・就職情報サイトなどから、いくつかピックアップしてみました。

老人ホームなど高齢者施設で働く場合
老人ホームなどで働く栄養士の給料は、働き始めの頃は15万円~20万円前後を基本としながら、そこに合わせて数千円~1万円前後の資格手当が支払われるそうです。
平均年収としては400万円前後となっています。

食品関係の有名企業で働く場合
食品関係の有名企業では、修士以上の学位を持つ研究職等として働いている栄養士もおり、35歳位で年収約600~760万円とされています。

有名な研究機関や高度な研究分析・技能が必要とされる場所の場合、年収500万円~650 万円ほど稼げる可能性もあります。

公務員として働く場合
公務員として働く栄養士には、国家公務員と地方公務員のふたつの道があります。

以下、それぞれの業務内容を簡単に紹介していきます。
どちらの働き方においても、安定した収入が公務員として働く場合の魅力です。

【国家公務員として働く場合】
国の職員として働く栄養士は、特定保健指導や介護関係などの栄養政策立案に関わります。

実際に各省庁の求人を見ると2021年度では、厚生労働省が「栄養系技官」として募集案内を出しているのが確認できます。
その他にも消費者庁で食品ロス削減の業務についたり、農林水産省で食育推進の施策立案に携わる栄養士もいるそうです。

栄養系国家公務員は、課長級の室長までのキャリアパスがありますので、採用時は400万円台から始まって、最高で900万円レベルも期待できます。
参考:栄養系技官1|採用特設サイト|厚生労働省

【地方公務員として働く場合】
地方公共団体の職員として、保健所や保健福祉センターや、国公立大学病院や小中高等学校などで、公務員として働く栄養士もいます。

地方公務員としての年収は、勤続年数が長くなるにつれて、少しずつアップしていきます。
地方公共団体によって違いがありますので一概にはいえませんが、採用時は平均年収300~400万円台となっており、40代以降で役職についていくと600~700万円台も期待できるようです。

参考:栄養士の給料を年齢や職場、都道府県ごとに徹底解説!高校卒業程度(3種、公立小中学校等事務3種)・短大卒業程度(栄養士)

まとめ

今回は栄養士の仕事の概要と、期待できる年収について紹介してきました。

栄養士の平均年収は約350万円~400万円となっています。

栄養士の仕事には幅広い活躍の場が用意されており、民間企業だけでなく、行政の現場や、研究機関など、その資格を活かせる世界が豊富なことも特徴でした。

また、栄養士の資格に加えて管理栄養士の資格を取得することで、業務内容も給与もステップアップすることが可能になっています。
現在栄養士として働いている方や、これから栄養士を目指すという方は、ぜひ管理栄養士の資格も狙ってみてください。

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