掲載依頼・お問い合わせ/リンク集          

[PR]

インタープリターには資格が必要?自然に携わる仕事と給料調査

更新日:2018-12-08

インタープリターには資格が必要?自然に携わる仕事と給料調査

企業としての社会的責任[CSR]が重要視されている近年、人と自然との共存を考え直す動きが起きてます。

この記事では、自然と人とを繋ぐインタープリターという職種に関して、仕事内容は勿論、資格や給料の話を含め紹介いたします。

インタープリターとはどんな仕事?資格は必要?

村イメージ 

インタープリターとはホテルなどの施設周辺、観光地、公園などで、その場所の自然や歴史に関して調査を行い、その自然の価値や意味を伝えていく役割を持った職種になります。

企業とは違い営利を求める事よりも、公共性や地域性への貢献を軸に活動する事がメインとなりますのでボランティア職の強い職業になります。

また、特別な資格等は必要ありませんが、他の人との差別化やオリジナルティを出す為に様々な資格を自主的に取得する人がインタープリターの方には多くみられます。

インタープリターは自然を伝える役割の事を指す

自然の大切さや素晴らしさを伝えるのがインタープリターの役割になります。

伝えるのは自然の植物や生息する動物だけでなく、その地域性や歴史、人々との関わり等、様々な視点を含んだ活動が求められます。

主な仕事の内容としては、「自然体験プログラムの企画」「ツアーの企画」「展示会や資料、ガイドブックの作成」などがあります。求められる能力は自然に関しての知識のみならず参加者を魅了する「企画力」や「カリスマ性」が必要とされます。

インタープリターの方には集客の方法として自身のスキルアップを売りにする方が多いそうです。
確かに、様々な経歴や資格を持ってる人の企画には参加意欲を刈り立たせられます。

以下、筆者が調べたインタープリターに関係がありそうな資格や講演会一覧になります。 

インタープリターにお薦めな資格や講演会

  • 【キャンプインストラクター 講習会】
  • キャンプの基礎や安全に関して講習を受ける事ができます。
    受講後はキャンプインストラクターとして認定されます。
  • 公益社団法人日本キャンプ協会(HP)
  • 【森林インストラクター 資格】
  • 森林を利用す一般の方に対しての森林インストラクターとしての模擬試験を行います。
    合格者は登録後森林森林インストラクターの称号を名乗れます。
  • 一般社団法人全国レクリエーション協会(HP)
  • 【環境省 スクールインタープリター養成入門講座】
  • 環境省が行う教育現場での自然体験を通じた環境学習を行う人材の育成講座
  • 環境省(HP)

インタープリターの仕事に給料は出る?

イメージ森 

勿論出ます。しかし、冒頭で述べました通り、インタープリターは営利を目的とした職種ではございませんので、安定した給料形態や高い給料ではありません。

主な就職先としては、旅行会社やホテル、地域の観光協会、ガイド協会になりますが、毎年募集をしているわけではなく、求人を出すタイミングが決まっておりません。

また、夏休みや冬休みなど一般の方々が休みの時が出勤日となります。職場によっては不便な場所、人里から離れた場所になりますので、自然の中で暮らす事が好きな人にとっては良いですが、家族持ちの方には家族の理解が必要とされる職種になります。

就職先や雇用形態はどんな風になっている?

気になる具体的な就職先や雇用形態ですが、なかなかインタープリターに関する求人を見つける事が出来ませんでした。

以下インタープリターの求人を出している三例になります。

求人内容 株式会社アーバンコミュニケーションズ「環境エネルギー館」のインタープリター
雇用形態 契約社員
給料 月給18万から
リンク先 en転職
求人内容 株式会社エス・アイ・エイ
雇用形態 正社員
給料 月給23万から
リンク先 株式会社エス・アイ・エイ(HP)
求人内容 [神奈川県] 市村自然塾関東 職員募集
雇用形態 年間契約職員
給料 月給20万から
リンク先 自然体験活動CONE (HP)

一つ目の求人は東京ガスのグループ会社になります。
企業価値の想像やブランドイメージの向上を理念にしている会社になりますが、こういったCSRへの取り組みに力を入れている企業はイベントや企画ごとに契約社員として求人を出す事が多いようです。

そのイベント期間での雇用となりますので、継続的な収入にはなりませんが、経歴としてインタープリターとしてのキャリアに残りますので、その他の企業から採用される際、大きな判断基準となりえます。

こういった企業は常に求人を出しているわけではありませんので、常に企業情報にアンテナを貼っておく必要があります。

二つ目の求人は建設コンサルタントや測量・防災を事業内容としている会社になります。
株式会社エス・アイ・エイと違い定期的に求人を出しているようです。

しかし、応募資格としてインタープリターとしての3年程度の実務経験や資格者の優遇を掲示してますので、もともとインタープリターを職種としている方の転職向けかと思います。

三つ目の求人は区市町村による募集になります。

職員としての募集になりますので、一般事務職としての能力も必要とされそうです。

インタープリターで起業することができるって本当?

どういった仕事であれ起業をする事はできますが、自然ガイドや自然学校、エコツアー事業は小規模からでもスタートできる事業になりますので、起業しやすい業種であると言えます。

実際、個人事業として活動しているインタープリターの方は多く見受けられます。
しかし、自身の力で集客や企業への売り込みを行う必要がありますのでカリスマ性や営業力が必要不可欠になります。

実際に個人事業として行っている方の中には副業としてインタープリターを行う一方、メインの収入源が別にある方が多いように感じます。

冒頭でも述べましたが、インタープリターの職種自体、ボランティア色としての活動が多い職種になりますので、営利としての目的を持って起業する方は少ないです。

インタープリターの仕事まとめ

今回はインタープリターという職種に関して、仕事内容や資格など内容をまとめさせていただきました。

企業のCSR活動が企業のイメージ戦略として重視されている近年において、自然にフォーカスをあてて何か活動展開をする行う企業は増えていくのではないでしょうか。

インタープリターという職種はボランティア色の強い職種であるにも関わらず企画力や自分の上手い売り込み方など高い能力が要求されます。

今回、この記事を書くにあたりNPOで活動している方に話を伺いましたが、高い能力に加え「何を伝えたいのか」という信念がなければなかなか継続するのは難しいと仰っておりました。
確かに、給料面もそうですが、資格や講習会で常に自分をブラッシュアップしていかなければならない所など、何か信念が必要とされる職種だと思いました。