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教師の年収は高い?近年の年収推移や私立校、公立校の収入の違い

更新日:2021-08-28

教師の年収は高い?近年の年収推移や私立校、公立校の収入の違い

教師という仕事に憧れて教員採用試験の勉強をされている方もいると思います。

みなさんは教師になるとどれくらいの年収を得られるのかご存知でしょうか?

教師といっても小学校・中学校・高校の中のどの先生なのかによって年収は異なりますし、私立校公立校でも年収に違いがあります。

そこでこの記事では、
教師の年収が高いのかどうか
近年の年収推移などについてご紹介していきます。

教師の年収はどれくらい?

小学校・中学校・高校などどういった学校の教師かによって年収が異なります。

まずはそれぞれの平均年収について確認していきましょう。

年齢ごとの年収推移にも差がありますので、どんな教師を目指したいか考えるときの参考にしてみてください。

今回の平均年収などは総務省が公表しているデータを元にしています。

教師の種類 平均月収 平均諸手当月額 平均賞与
小・中学校 355,362円(平均年齢42.3歳) 59,458円 約160万円
高校 374,191円(平均年齢44.8歳) 65,325円 約169万円
大学 430,615円(平均年齢48.9歳) 約194万円

出典1:平成31年 地方公務員給与の実態

出典2:民間給与の実態

小・中学校教師の年収

まず小・中学校教師の平均年収は上記の表を参考にすると
約664万円となります。

平均月収が約36万円×12ヶ月分で年間4,320,000円となり、諸手当約6万円×12ヶ月分を加えると504万円です。

さらに平成31年のボーナスの平均支給額が4.51ヶ月分となっていますので、ボーナス分を足すと小・中学校の平均年収が約664万円という結果になりました。

高校教師の年収

続いて高校教師の平均年収についてですが、こちらは
約691万円となり小・中学校の平均収入と比べるとおよそ30万円ほど高いという結果になりました。

高校教師の平均月収約37万円×12ヶ月分が4,440,000円ですので、諸手当約6万5千円×12ヶ月分の780,000円と平均賞与約169万円を足すと約691万円になります。

諸手当も賞与も小・中学校と比べると高い傾向にあることがわかりました。

大学教員の年収

続いて大学教員の平均年収は約710万円となっています。

大学教員に関しては諸手当が掲載されておりませんでしたが、諸手当を抜きにしても大学教員の年収が小・中・高の教師の平均年収を上回る形となりました。

平均月収約43万円×12ヶ月分で516万円となり、賞与の約194万円を足すと年収が約710万円となります。

大学教員となるとさらに専門的な知識などを有している必要があるため、その分年収が高くなると考えられます。

教師の年収は私立校・公立校でどれくらい変わる?

ここまで小学校・中学校・高校・大学とそれぞれの教師の平均年収についてご紹介しました。

上記の中では大学教員が最も高水準という結果でしたが、私立校公立校によっても年収に違いがあります。

ここからは小・中・高の私立校・公立校別に平均年収の違いをご紹介していきます。

私立・公立別の小学校教師の平均年収

文部科学省の学校教員統計調査によると公立小学校の平均給与は336,200円私立小学校の平均給与は348,900円となっています。

公立の小学校と比べると私立小学校のほうが12,700円給与が高いです。

それぞれ平均賞与と平均諸手当を足すと以下のようになります。

公立・私立 平均年収
公立 約626万円
私立 約647万円

出典:学校教員統計調査

私立小学校のほうが約21万円ほど平均年収が高いです。

私立・公立別の中学校教師の平均年収

続いて私立・公立別に中学校教師の平均年収を確認していきましょう。

公立中学校の平均給与は337,700円
私立中学校の平均給与は374,000円です。

平均給与を比較すると、やはり中学校も私立のほうが高い傾向にあります。

平均賞与と平均諸手当を加えた平均年収を算出した金額は以下のとおりです。

公立・私立 平均年収
公立 約629万円
私立 約689万円

出典:学校教員統計調査

中学校の場合は公立・私立で平均年収に約60万円の差がありました。

実際には諸手当や賞与の額で変動しますがいずれにしても私立のほうが高くなっています。

私立・公立別の高校教師の平均年収

次に、高校教師の私立・公立別の平均年収を確認していきます。

公立高校の平均給与は358,200円私立高校の平均給与は354,700円です。

高校に関しては私立よりも公立のほうが平均給与が高いという結果になりました。

平均賞与と平均諸手当を加えて平均年収を算出してみます。

公立・私立 平均年収
公立 約670万円
私立 約664万円

出典:学校教員統計調査

高校に関しては私立よりも公立のほうが約6万円平均年収が高いことがわかりました。

月額に計算しなおすと毎月5,000円ほどの差となります。

近年の教師の年収推移について

近年の教師の年収推移は高くなっているのか低くなっているのか気になる方もいることでしょう。

ここでは平成28年〜31年の平均年収をわかりやすく表でまとめてみました。

教師の年収は
増加傾向にあるのか減少傾向にあるのか確認してみましょう。

小・中学校教師の年収推移

年代 平均年収
平成28年 6,601,417円
平成29年 6,661,886円
平成30年 6,600,682円
平成31年 6,580,522円

出典:学校教員統計調査

小・中学校教師の年収推移としては下降傾向にあります。

平成28年〜30年までは660万円台を維持していましたが、平成31年で650万円台にまで下がりました。

とはいえ2万円程度の差額なので月給として考えるとそれほど大きな変化があるわけではありません

高校教師の年収推移

年代 平均年収
平成28年 6,961,703円
平成29年 6,967,103円
平成30年 6,969,998円
平成31年 6,961,793円

出典:学校教員統計調査

続いて高校教師の年収推移ですがこちらはそれほど大きく変化していないことがわかります。

平成30年が一番高くなっており平成31年との差額は約8,000円です。

大学教員の年収推移

年代 平均年収
平成28年 7,019,917円
平成29年 7,090,238円
平成30年 7,063,068円
平成31年 7,109,453円

出典:学校教員統計調査

大学教員の年収推移に関しては平成28年から30年にかけて
下降気味でしたが、平成31年に入って高くなりました

それまで700万円台でしたが、平成31年では710万円台にまでアップしています。

教師の年収推移と私立・公立の収入の違いまとめ

教師の平均年収は大体660万〜710万円となっており比較的高いことがわかります。

手当やボーナスが充実・安定していることが、大きなポイントといえるでしょう。

また小・中学校、高校、大学などで年収に差はありますが、基本的には大学が高いです。

さらに公立と私立で比べてみると私立のほうが平均年収が高い傾向にあります。

年収推移に関しては平成28年〜31年で見ると全体的にやや下降気味です。

とはいえ数千円程度の違いですので、それほど大きく下がっているわけではありません

大学に関しては平成28年〜30年と比べて31年が最も高い平均年収となっています。

教師を目指している方は年収だけでなく勉強内容や範囲、そして教える年齢層なども加味してどんな教師になるか決めることが大切です。

目指す教師の方向性に迷っている方は、今回ご紹介したことを参考にしてみてはいかがでしょうか。

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