「税理士といえば男性」というイメージを持つ人は少なくないでしょう。
それもそのはず。平成26年の調査では、税理士における女性の割合は約14.4パーセントと2割にも満たないのです。
しかし近年では女性の合格者が増えているため、今後女性税理士の割合は増えていくことが予想されます。
そして今、税理士は女性ならではのメリットがあるとして注目を集めているのです。
今回は税理士の仕事内容やメリット、そして女性税理士として向いている人の特徴や性格などを解説します。
税理士の仕事内容
税理士とはその名の通り、税に関するプロフェッショナルです。
税理士を名乗るには指定された一定の条件(経済学または法律学を1科目以上履修、等)をクリアするか国家資格に合格しなければならず、その難しさは国家資格の中でもトップレベルだと言われています。
しかし税理士という職業は個人や中小企業にとって欠かせない存在であるため、全国各地で需要があります。
「一生働きたい」という考えの方にはぴったりの職業であると言えるでしょう。
税理士に向いている人
日々数字と向き合う仕事のため、まず「数字に強い人」というのは第一条件です。
その上で、法令を遵守(コンプライアンス)する意識が強く人一倍の正義感を持つ人。かつ集中力を持ち、コミュニケーションを取るのに長けている人です。
租税回避が日頃ニュースとなり世間を賑わせる昨今、コンプライアンスを重視する精神はこの先一層求められるでしょう。
そして11月から5月が税理士の繁忙期と言われているため、計算が数十時間に及んでも気力を保てる集中力は必須です。
税理士を求める中小企業や個人の方は、たくさんの税理士の中から「信頼性の高い税理士」を探しています。
税理士として働くためには、自身が信頼を得るための的確なコミュニケーション能力も必要となるでしょう。
税理士の受験資格
税理士試験の受験資格は、次の通りです。
学識による受験資格
・大学・短大又は高等専門学校を卒業し、法律学又は経済学を1科目以上履修した者
・大学3年次以上で、法律学又は経済学を1科目以上含む、62単位以上を取得した者
・所定の専修学校の専門課程を修了した者で、法律学又は経済学を1科目以上履修した者
・法試験合格者
・公認会計士試験の短答式試験に合格した者
資格による受験資格
・日商簿記検定1級合格者
・全経簿記検定上級合格者
職歴による受験資格
・法人又は事業行う個人の会計に関する事務に2年以上従事した者
・銀行・信託会社・保険会社等で、資金の貸付けや運用に関する事務に2年以上従事した者
・税理士・弁護士・公認会計士等の業務の補助事務に2年以上従事した者
なぜ今女性税理士が注目されているのか
年々女性の税理士は増えていますが、なぜ今注目を集めているのでしょうか。理由をいくつかご説明します。
賃金面での男女格差が少ない
まず何と言っても、税理士としての賃金は男女差が少ないのが特徴です。
本人の税理士としての能力次第で年収は増えていくため、仕事内容はもちろん賃金面でも大変やりがいのある仕事と言って良いでしょう。
出産や育児などのライフステージに対応
共働きをする家庭が増えてきたとはいえ、未だに女性がメインで子育てをするパターンが多いのが現状です。
しかし税理士は特殊性・専門性の高い職業のため復帰しやすく、休職前と待遇がほとんど変わらないことが多いようです。
女性ならではの様々なライフステージに対応できる、数少ない職業の一つと言って差し支えないでしょう。
また、税理士に定年は無いため、一生涯働き続けることができます。
女性ならではのきめ細やかさ
税理士の業界は男性が多く、平均年齢も60歳以上です。
なぜなら、税理士の中には資格試験を突破せずに税務署のOBが税理士になるパターンが多数存在するからです。
しかしクライアント側からすると、仕事に女性ならではの気配りやきめ細やかい性格を求める方は多いのです。
以上の理由から常に一定数以上の女性税理士の需要があり、注目されているのです。
女性税理士は少ないから不安、という方は
女性税理士ならではの相談をする相手が欲しい、仲間が欲しい、という場合は「全国女性税理士連盟(女税連)」への加入を検討してみましょう。
女性税理士同士の親睦を深める機会が多くなるだけではなく、女性ならではの視点に立った活動が特徴です。
例えば、夫婦財産制についてのシンポジウムの開催や、税理士会会員の旧姓利用などが過去実績としてあります。
月例会やブロック会など、年間を通じて研修会が行われているのも魅力の一つです。
最新の知識や具体的な事例など、仲間と共に学ぶことができますよ。
年会費は東日本支部は24,000円、西日本支部は25,000円となっています。税理士となった暁には、入会を検討すると良いかもしれませんね。
子育てや仕事をしながら税理士になる方法
税理士試験の合格率は、10%~15%程度と高くはありません。
そのため、子育てや仕事をしながら税理士試験に合格するイメージが持てず、無理だと諦めている方もいらっしゃるようです。
しかし、税理士試験に合格するには会計学に属する科目2科目、そして税法に属する科目3科目の合計5科目が合格科目に達せば良いのです。
地道に1科目ずつでも合格していけば良いので、仕事や子育てをしながらマイペースに勉強をし20年ほどかけて税理士になった、という方もいらっしゃいます。
自宅や隙間時間にマイペースで学習できる税理士試験用の通信講座を利用するなどしてコツコツ勉強を続ければ、女性ならではの忙しさを抱えながら税理士になるのも夢ではありません。
通信学習を検討する際はまとめて資料請求をできるサービスを利用すると、自分に合ったものを効率よく選べるでしょう。
女性税理士についてのまとめ
今回は女性税理士に向いている人の特徴や性格、子育てや仕事をしながら税理士になるオススメの方法などをまとめました。
女性税理士の連盟があるなど、税理士に関するイメージが少し変わった!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
税理士は男性の割合が多い一方で、女性のライフステージにも寄り添った働き方のできる魅力的な職業です。
受験資格をお持ちの方はチャレンジしてみると良いでしょう。
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