”構成作家”は、テレビやラジオの番組を作るときに「どのようなコーナーを作るか」という企画や「どのような流れにするか」を考えることが仕事です。
視聴者や聴取者(リスナー)を楽しく番組に惹きつけるためには、構成作家の力が大きく関わってきます。
その構成作家になるには、必要な資格があるのでしょうか?また、なるためにはどこで募集していて、年収の額はいくらなのかも検証します!
構成作家とは?

テレビ番組を観終わったあと、制作スタッフの中に”構成作家”という文字を目にしたことがある人もいるかと思います。
この”構成作家”とは、テレビやラジオの番組を作る際に、「番組をどのような流れにするか」や「コーナー企画」について考えることが仕事です。
番組を観ている視聴者や、聴いている聴取者を楽しませるため、相手を惹きつけるような魅力ある番組にしていくのも構成作家の役割です。
放送作家との違い
他にも、番組制作においては”放送作家”という職業の人もいます。
”放送作家”と”構成作家”の何が違うかと言うと、具体的には作業している内容が違います。
放送作家は『番組を進行するための台本を書いたり、演出を考える』ことが仕事であるのに対し、構成作家は『番組の流れやコーナーなどの企画を考える』ことが仕事です。
「似て非なるもの」という感じもしますが、どちらも同じような仕事をしているようにも見えるかもしれませんね。
強いて言えば、構成作家の方が番組の制作サイドに近いため、”ディレクター”などと業務が似ているともされています。
ですが、近年のテレビ業界では放送作家と構成作家を同一視している傾向にあり、放送作家が番組の構成や企画などを考えていることもあります。
構成作家になるには?
では、構成作家になるにはどのような道をたどるのでしょうか?
必要な学歴や資格があるのかも見ていきましょう!
必要な学歴や資格はない
構成作家になるには、特別に必要とされる学歴や資格はありません。
構成作家に必要なものは、番組を観たり聴いたりしている人に「おもしろい」と感じてもらえるセンスの良さと、個性豊かな発想力を持っていることです。
確かにこれらは、教えてもらって身につけるには少々難しいですね。
「この分野なら誰にも負けない!」と思えるキラリと光るものや、それを表現するための力が自分の中にあると良いでしょう。
学校で学べることもある
構成作家になるには、学校に通って学ぶという方法ももちろんあります。
大学だと東京都にある『立教大学』では、構成作家を目指すための勉強ができます。
学部にも「マスコミ・メディア学」をはじめとして様々な分野があるため、自分が学びたいと思える学部を吟味しましょう。
専門学校だと、その数はより多くなります。
放送業界について学べる学科や、放送の技術面について学べる学科など、各校の特色がいろいろとあるので、その中から自分が知りたいと思うことに一番近いものを選ぶと良いです。
とくに専門学校の場合は、”専門”とついているとおり「そのことしか学ばない」のです。
そのため、しっかりと調べないで入学すると、自分が興味を感じないことや思っていたことと違うことを勉強することになります。
大学でも専門学校でも、オープンキャンパスなどには積極的に参加し、在校生や先生などに聞きたいことをどんどん質問しましょう。
最終的に進学するかしないかは、その後で決めても遅くありません。
コンクールの道も
構成作家になるには、コンクールに自分で書いたシナリオなどを出品するという手もあります。
ここで賞などを受賞すれば、業界から注目されて声をかけられる可能性もゼロではありません。
他にも現役で活動している構成作家などに師事し、プロとして活躍するために大切なことを学ぶ人もいます。
実際に構成作家として働いている人は、業界がどのようなところなのか、プロになるには何が必要なのかをよく分かっています。
地道な努力が認められて、小さな仕事からスタートできることもあります。
どの道を選んだとしてもチャンスを絶対に見逃さず、日々努力を積み重ねていきましょう。
構成作家はどこで募集している?

それでは、構成作家という職業はどこで募集しているのでしょうか?
放送系の職業に就くのは狭き門のイメージがありますが、構成作家になるには主に次のような方法があります。
企業に正社員として勤務
ハローワークや求人情報のサイトなどを見てみると、正社員として構成作家を募集している企業がいくつかあります。
正社員になるメリットは、何といっても収入や福利厚生の面が安定していることです。
中には構成作家も含めてメディアに関する様々な業務も任せたいと考えている企業や、構成作家のアシスタントを募集しているところもあります。
ただし、業界関係の仕事はどれも人気のため、おいしい話を持ち込んでいるだけの怪しい企業がないとも限りません。
しっかりと会社の素性や、年収について不審な点がないかを入念に調べてから応募すると良いでしょう。
フリーランスを募集しているところもある
フリーランスで活動している構成作家を募集しているところもあります。
こちらは単発の仕事だったり、経験や実績がなければお給料が思ったほどもらえないといったことが多いです。
しかし、企業に勤めて一つのことをずっと続けるよりも、様々な現場で活躍したいと考えている方にはフリーランスが向いていると言えます。
いざとなれば副業をするということもできるため、自分の好きなやり方を見つけましょう。
構成作家の年収は?
構成作家になるには、大体の人がフリーランスとして活動しています。
運良く正社員としてどこかの企業に就職できれば安定した収入を得ることもできますが、個人の場合はそうもいきません。
構成作家の年収や収入は、どのくらいなのでしょうか?
売れっ子であれば高収入も目指せる
構成作家として確固たる地位を築き、引っ張りだこという人はごく稀です。
そのごく稀の中に含まれる構成作家になるには、ゴールデンタイムなどで放送されるような有名な番組を担当できるようになるしかありません。
そういった構成作家は、年収もおよそ1,000万円以上と破格の額を稼ぐこともあります。
稼げない時はアルバイトも
しかし、キー局ではなく地方の放送局において、番組の小さなコーナーだけを担当しているという構成作家は話が変わってきます。
月におよそ5万円ほどしか稼げないこともあるようで、これでは当然生活していくことは厳しくなってきます。
このような放送作家はアルバイトなどをして収入を増やしています。
構成作家としての稼ぎだけで生活していくのは容易ではありません。
構成作家になるには、年収が安定しないということも覚悟のうえで目指した方が良いですね。
構成作家についてのまとめ
構成作家になるには、売れっ子となって多くの年収を稼ぎ出すことは容易ではありません。
必要な学歴や資格はなく、番組を面白く作り上げていく腕前がものを言う世界のため、すべて自分の力次第だと言えます。
大学や専門学校でメディアについて学ぶこともできますが、プロとして活躍している構成作家の元で、弟子入りという形をとる人もいます。
テレビやラジオの番組を作るにあたり、万人受けを目指すことはとても難しいです。
ですが、自分の考えた構成を多くの人に興味を持って観てもらえるということは、何よりも嬉しいことだと思います。
番組作りを仕事にしてみたいと考えている方にとって、構成作家は魅力溢れる仕事の一つです。
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