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中学教師になるには大学から考えるべき?中学教師に必要な学歴とは?

更新日:2019-04-25

中学教師になるには大学から考えるべき?中学教師に必要な学歴とは?

難しい思春期と言われる年齢の中学生。人間関係や進路、自身の個性等に悩みを抱えている子供たちと関わる大切な仕事が中学教師です。

そんな中学教師になりたい方の為に、中学教師になるにはどうすればよいのかをまとめました。

教員免許状を取得するには進学先の大学(最終学歴)の選び方も大切です。また、希望する進学先に教育学部が無い場合の進路選択もご紹介しています。

中学教師の仕事内容

中学教師仕事

中学教師になるには教師の授業以外の仕事の事も把握し、将来を考えておきたいところ。

ですので、まずは中学教師の仕事内容をお話しておきましょう。校内清掃や体育祭・文化祭の準備、職員会議も大切な仕事です。

学生の時には分からなかった、授業や部活動以外の中学教師の仕事とは、一体どんなものがあるのでしょうか?

教科指導

まずは教科指導で、中学教師のメインである仕事です。中学教師は各科目の専門教科を学年問わずに授業していきます。テストの採点や授業準備、宿題のチェック等も行います。

中学の授業では専門性が高くなり覚える事も増える為、生徒に分かりやすく授業を展開する事が大切な仕事です。

3年生の授業では高校進学を控えた勉強が重要になり、彼らの学歴にも関わる為、各科目をどう楽しんで勉強するようになるにはどうすべきかに重視した授業をする事も大切です。

部活動指導

中学の部活動は積極性や協調性と言った、卒業後の人生において必要な内面的な成長を身につける事が出来る絶好のチャンスです。

授業後や土日の部活動の時間という長い時間を生徒と教師が過ごす事で絆や信頼感も生まれます。そしてスポーツ推薦(特待生)のような、生徒の学歴に必要になる事もあります。

家族以外で大人と信頼関係を築けるということは、生徒のこれからの人生に大きな影響があり、中学教師の仕事の中でも大きな意味を持つ仕事となります。

生徒指導

校則違反や問題行動への指導だけではなく、学校生活を生徒が有意義で興味深く充実したものにする事が生徒指導の役割であり仕事です。

一人一人の生徒を理解し適切な働きかけを行い、生徒が声をかけやすい雰囲気作りに励むことで生徒との信頼関係も生まれます。

そして生徒が自ら進んで学ぶよう育んでいく事で、教室内の環境も整い、生徒自身の成績にも、進学・学歴にも繋がると言う事です。

中学教師になるには教員免許が必要

中学教師 免許

中学教師になるには教員免許状が必要です。教員免許状取得のためには進学先の大学をどうすべきか、教育学部と他の学部、短期大学ではどう違うのか。

教員免許状にも一般免許状・特別免許状・臨時免許状があり、一般免許状の中にも専修(大学院卒)・一種(4年制大学卒)・二種(短期大学卒)があります。

学歴と採用試験に関連があるのかについてお話させていただきます。

大学院・4年制大学から

中学教師になるには、4年制大学で教育学部に進学して一種教員免許を取得するか、他の学部で専門教科に特化した勉強をしつつ教職課程を取り教員免許を取得し、教員採用試験に合格する事が必要です。

教育学部と一言で言っても、全教科の中学教師になれるわけではなく、進学先の大学によっては教科が限られていることも少なくありません。

中学教師の免許状は一般免許状の専修か一種の教科ごとの免許状が必要になります。専修は大学院で修士、一種は4年制大学卒業するという学歴が必要になります。

教職課程の取れない大学へ進学を希望している方は通信教育課程という制度を利用して必要な単位を取得する必要があります。進学した大学の教務課で相談する事が出来ますので利用してみましょう。

中学教師・高校教師に必要な教員免許状(各科目ごと)に取得できる大学一覧を文科省がリストにしていますので、以下を確認してみてください。

出典:文部科学省「平成31年4月1日現在の教員免許状を取得できる大学」

短期大学から

中学教師になるには教職課程のある短期大学を卒業し、教員採用試験に合格する事が必要です。短大卒という学歴で取得できるのは二種教員免許です。

教員免許状二種とは短期大学で取得できる免許状の事で、東京都と千葉県以外で教員採用試験を受験する事が出来ます。

一種との違いは4年制大学卒業という学歴と必要な単位を取得しているか、高校教師になれるかどうかだけなのですが、勤務する中学校によっては一種の取得を依頼される場合もあり、その際は通信教育等によって必要な単位を取得する必要があります。

平成31年度現在、理・数・技・英語以外の外国語の二種免許が取得できる短期大学はありません。理・数・技・英語以外の外国語の教員希望の場合は一種教員免許状を取得する必要があります。

特別免許状制度

大学に行っていなくても、社会的経験があり、中学教育において必要であるとされた場合に教職員検定を受け、合格すれば授与される免許状です。学歴が必要無い教員免許状ということです。

特別免許状を授与され中学教師になるには、任命又は雇用しようとする方の推薦が必要で、教科に関する専門知識又は技能、そして社会的信望や教員の職務に必要な意欲と見識が必要です。

例として英語なら英会話講師・英語指導助手や家庭科なら調理師やパティシエ、理科であれば電機メーカーの研究員等が特別免許状を授与される事があります。

特別免許状授与後、3年以上の教員経験と必要単位を取得すれば該当する校種の一般免許状(専修か一種)の授与を受けることも出来ます。

中学教師になるには採用試験を受ける

中学教師 試験

中学教師になるには、教員免許状取得後に各都道府県の教育委員会が実施する教員採用試験か、私立の各中学校の教員採用試験に合格しなくてはいけません。

中学教師の教員採用試験(公立)の倍率は低くて2.4倍、高いと13.1倍とかなりの差があり、都道府県、市などの自治体によってはかなりの狭き門だと言えます。

教員採用試験は通常7~9月にかけて各自治体で執り行われています。出願時期は3~4月で面接に繋がるかどうかの大切な書類となりますので、余裕をもって準備する事が大切です。

そして、公立では採用試験に合格しただけでは中学教師になる事が出来ないのです。それは正式名称を「採用候補者試験」といい、自治体の教員採用候補者名簿に名前を記載し、その中から必要に応じた採用をするという仕組みだからなのです。

欠員が出ないと採用されないという場合が稀にあるので、教員採用試験を受験するなら近隣の受験日が重ならない自治体も受験しておく事をおすすめします。

中学教師になるには大学から考えるべき?中学教師に必要な学歴とは?

中学教師になるには、4年制大学や短期大学で必要な単位の取得をし、各自治体の教員採用試験に合格する必要があるという事が分かっていただけたでしょうか?

学歴が必要無い特別免許状もありますが、特筆されるような技術や専門知識等が必要になるので、かなりの難関と言えます。

思春期の難しい年齢の生徒たちと関わり、生徒との絆を深め、人生の師ともなれる仕事でもあり、生徒たちの記憶に残る中学教師になるには辛い事もあるでしょう。

中学教師は仕事内容が他にもたくさんあり、勤務時間も長くなります。それでも生徒たちと笑い、泣き、喜びを分かち合える素敵な仕事です。

この記事が少しでも中学教師を目指すあなたに参考になれば幸いです。