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養護教諭(保健室の先生)の資格取得の難易度・仕事内容など紹介

更新日:2023-12-14

養護教諭(保健室の先生)の資格取得の難易度・仕事内容など紹介

養護教諭は小学校や中学校・高校等に配属され、いわゆる「保健室の先生」として働きます。
教員免許が必要となりますので、大学・短大・大学院・専門学校などで養護教諭免許を取る必要があります。
養護教諭免許の資格は「国家資格」です。

資格広場は、養護教諭になるには?養護教諭になるためには?養護教諭になりたい!を応援しています。

養護教諭に必要な知識・受験資格

養護教諭

出典:スタディサプリ養護教諭

養護教諭は、けがや病気など医学的な知識はもちろん、児童・生徒の心のケアを行うための心理的知識やコミュニケーション能力も必要とされます。児童・生徒の健康管理をしっかりと行い、けがや病気などの応急処置や保健指導を的確に行うことが重要とされています。また、話しやすい・相談しやすい雰囲気を作り児童・生徒が抱えている学校や家庭での心の悩みを聞き、しっかりとした判断力で子供と家庭・学校・地域をつなげる橋渡しにもなるのが養護教諭です。

養護教諭に必要な「養護教諭免許状」を取得するには、大学を卒業して取得することができる「一種免許状」、短大・専門学校を卒業して取得することができる「二種免許状」、大学院を修了して取得できる「専修免許状」のいずれかを取得する必要があります。そしてその後に「教員採用試験」を受け合格すると、「養護教諭」として実際に働くことが出来ます。一種免許状と二種免許状での業務内容や養護教諭としての役割に違いはありませんが、2年制と4年制の学校で身につけた知識や技術の差から給料が変わってきます。

養護教諭の資格は「教育委員会」が運営管理を行っております。

教育委員会とは:
地方公共団体が、教育・学術・文化に関する事務を行う場合は、その性質上、行政が安定していること、政治的中立を維持すること、住民の意思を反映することが求められます。これらにこたえるため、都道府県及び区市町村には、知事又は区市町村長から独立した行政委員会として、合議制の執行機関である教育委員会が設置されています。

養護教諭の仕事内容

養護教諭1

養護教諭の仕事は、児童や生徒が学校でけがや病気・具合が悪くなった時に応急処置をしたり、ひどい場合は一緒に病院へ付き添います。保健室へ来なくても、校内で具合の悪い児童・生徒はいないかなどの健康観察や、校内の衛生管理もしっかりと行います。学期ごとに健康診断があるので、その際の準備や結果の管理も全て養護教諭が行います。各教室で行われる「集団への保健指導」いわゆる保健の授業を担任の先生や体育科の先生と協力して行うこともあります。指導内容は、感染症に関して・生活習慣の指導・歯と口の健康づくりなど様々です。学年ごとの遠足・修学旅行などの校外行事にも同行するので、その際にも児童・生徒の健康管理をしっかり行います。また、医療行為以外にも学校生活や私生活での悩み・進路相談など、子供たちが抱える様々な悩みの相談に乗ってあげるなど「心のケア」を行うことも重要になっています。このようなことから、子供たちとの絆を築いていくこともとても大切な養護教諭の仕事の一つです。

養護教諭免許状の勉強法

大学で養護教諭の資格を取得する場合、まずは教員免許を取得するうえで必要な単位を取得します。必須項目は「養護に関する科目」33単位、「教職に関する科目」23単位、「教育課程免許法施行規則第66条の6に定める科目」8単位をそれぞれ修得します。その中には「教育実習」などの実習単位も含まれます。大学などでの養護教諭免許状の取得後、教育委員会が行う「教員採用試験」を受け、合格する必要があります。採用試験の内容は、まずどこの都道府県の教員採用試験を受けるかによって試験内容が変わってくるので、その自治体に合わせた試験内容を把握して勉強を始めましょう。採用試験合格者のほとんどが「過去問を徹底的にやった」と答えています。過去問を説き続けると、自治体によっての毎年の出題傾向が見えてきます。その自治体で毎年よく出る系統の問題や出にくい問題も、過去問を解くにあたって分かってきます。また、自分の不得意分野や論文が苦手など、自分の弱点を知りその部分を徹底的に仕上げることも大切です。採用試験では面接も行われますので、面接の練習もしっかりと行っておきましょう。教員採用試験を受けるにあたって予備校へ通う人も多く、そこでは勉強のスケジュール管理や面接の練習などをしっかりと行ってくれるので予備校へ通うこともおすすめです。

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教員就職者が多い大学

養護教諭の仕事に就くには、「教員採用試験」に合格しなければなりません。養護教諭の教員採用試験の合格率は、自治体や学校によって異なりますが約7倍前後となっています。決して簡単ではない道のりですので、試験に合格するための勉強はとても大切です。そこで、2017年卒の養護教諭を含めた教員の就職者数の実績「教員就職者が多い大学」BEST7を紹介します。

1位 大阪教育大学
2位 愛知教育大学
3位 北海道教育大学
4位 文教大学
5位 広島大学
6位 東京学芸大学
7位 福岡教育大学

通信で養護教諭免許状を取得できる大学

平成31年1月現在、養護教諭免許を通信制で取得できる大学は全国で4つあります。仕事をしながら養護教諭の免許を取りたい人などが多く、仕事の合間を縫って養護教諭の免許を取得するために学習しています。
※通信で養護教諭の資格を取得できる大学は下記になります。

  • 人間総合科学大学 人間科学部 共生学科(埼玉県)
  • 聖徳大学 人文学部 社会福祉学科(千葉県)
  • 東京福祉大学 教育学部 教育学科(群馬県)
  • 近大姫路大学 教育学部 こども未来学科(兵庫県)

養護教諭の教員採用試験の試験料・試験内容・難易度・合格発表について

養護教諭の教員採用試験の試験料

地域により異なります。各都道府県教育委員会ホームページで確認いただけます。

養護教諭の教員採用試験の年間試験回数

試験は年1回です。都道府県ごとにおこなわれます。試験日が異なれば他県との併願はできます。

養護教諭の教員採用試験の科目等の内容

養護教諭の採用試験の内容は都道府県によって異なります。
試験の種類としては、「筆記試験」で一般教養・教職教養・専門教科・小論文・適性検査などがあり、「実技試験」では包帯法や人工呼吸・心肺蘇生などが行われる都道府県があります。「面接」はほとんどの自治体で実施され、その他に「模擬授業」が実施されることもあります。

養護教諭採用試験の合格率

養護教諭の教員採用試験の倍率は各自治体(地域)によって生徒数・学校数が異なるため、倍率も異なります。平均の目安として、小学校は4.5倍、中学校7.5倍、高等学校7.7倍となっています。養護教諭は1つの学校につき1人の配属となることが多いので、他教科に比べて倍率が高い傾向にあります。

養護教諭免許状資格取得後の就職先・向いている人・年収・報酬相場

養護教諭2

養護教諭免許状所持者の職業例

小中高の養護教諭、特別支援教育支援員

養護教諭に向いている人

養護教諭は子供たちとコミュニケーションをとる機会がたくさんあるため、コミュニケーション能力があり世話好きで、子供たちの変化に気づくことの出来る観察力や包容力のある人が求められます。また、けがや病気などの応急処置の際の冷静な判断力や他の教員への細かい情報伝達、児童・生徒1人1人の管理能力も必要となっていきます。子供たちの対応と同時に事務作業をこなすことも必要となってくるので、意識の切り替え・両立して作業を進められる力も必要となります。

養護教諭と同じ分野の他の資格

小学校教諭一種免許状、中学校教諭一種免許状、高等学校教諭一種免許状、司書教諭免許

養護教諭の年収・給料相場

公立の中学校に就職した場合、給与は各自治体の規定によって決まります。一般的に初任給は約25万円程度で、この他に扶養手当・住居手当・通勤手当・ボーナス等が支給されます。経験を積むごとに給料は上がっていき定年退職前には55万円ほどになる自治体もあり、一般的な職業よりは養護教諭の年収の相場は高いといわれています。

養護教諭の将来性

現在、少子化によって子供の数が減ってきていることは事実で小学校の児童数は減少し続けています。子供の数が減少すると、自動的に教員の数も減らさざる負えないため、倍率が減ったり採用人数が増えるということは考えにくいです。しかし、学校でのいじめや家庭での問題を抱えた児童・生徒の数は増加し続けていて、心のケアやスクールカウンセラーなどの外部機関と協力をしたりなど、養護教諭は様々な対応に追われています。今では児童・生徒の数が規定数以上いる大きい学校でなければ養護教諭の複数配置は認められていませんが、今後は複数配置の学校も増えていくとされているため、そうなれば養護教諭の採用数は増えていくと思われます。

養護教諭のは男性でもなれるのか

養護教諭は女性の専門職ではないため、男性でも養護教諭になることはもちろん可能です。現在、女性に比べると少数ではありますが養護教諭として働いている男性もいます。女性の養護教諭が多い中、男性の養護教諭がいることによって今まで相談事をできなかったことを気軽にできるようになったという男子児童・生徒が増えるなど、メリットもたくさんあります。もちろん、気を付けるべき点もたくさんあるので理解していく必要があります。

養護教諭と看護師との違い

養護教諭と看護師は、全く別の職種です。養護教諭は学校での保健教育、児童・生徒の心身の健康管理などを行う仕事で、看護師は病院での患者さんの診療・治療の補助や、責任をもって主体的にさまざまな看護を行う仕事です。看護師は女性だけでなく男性も増えてきており、最近では約10人に1人が男性看護師として活躍しています。

↓看護師の資格取得に関しての詳しい記事はこちら
看護師資格取得の難易度は?試験情報・年収・給料・報酬相場を分析

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