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図書館司書の資格は通信でも取れる?司書のお仕事やお給料の実態

更新日:2023-12-14

図書館司書の資格は通信でも取れる?司書のお仕事やお給料の実態

小さいころ図書館に行ったとき、カウンターで物静かに本を読んでいる司書のお姉さんを見て輝かしく、知的に覚えたことを思い出します。

図書館の司書に憧れを持っている方は多いのではないでしょうか。図書館司書にはるには?資格・お仕事内容・給料等、これから図書館司書になろうと思っている方は必見です。

図書館司書とは?

司書

図書館司書は、略して「司書」とも呼ばれ、公立図書館や大学の図書館で本の分類や目録作成などの本の管理、利用者の読書対応をする国家資格の専門的職員である。

図書館司書は本の知識を持って、利用者と本を繋ぐ役割があります。図書館利用者の本の要望に応じて、それに合った本を探したり、また私たちの見えないところでは本の管理や整理も行います。
図書館の縁の下の力持ち的な存在と言っても良いですね。

図書館司書になるには?

図書館になるにはどんな資格が必要なのでしょうか。通信でも資格が取得できるのかなど見てきましょう。

司書に必要な資格とは?

司書

出典:

スタディサプリ

図書館の司書になるには原則、「司書」の資格が必要になってきます。

上記の通り、司書の資格を取るには、

1大学(短大)や専門学校を卒業し司書講習を修了し資格を得る。
2大学(短大)で司書資格取得に必要な科目を履修し卒業をして資格を得る。
3「司書補」として3年以上勤務経験を経てから、司書講習を修了し資格を得る。

「司書講習」は毎年7から9月にかけて全国の各大学で実施される集中講習です。その集中講習では図書館に関する必要な専門科目を学びます。

「司書講習」に必要な条件は、
1大学2年以上在学または短大卒業者で、62単位以上取得していること。この62単位は図書科目と関係なくても良いそうです。
2司書補として2年以上勤務経験があること。

「司書補」の経験を積み、ステップアップとして司書を目指すのも1つの手段としてあります。
「司書補」になるには高校卒業が条件で、「司書補」の集中講習で専門科目を学びます。集中講習は毎年7から9月にかけて全国の各大学で行われます。

通信でも取得できる?

通信制の大学でも、司書の資格に必要な科目を学ぶことが出来ます。
すでに大学を卒業している方でしたら、約半年から1年で必要科目を取得ことができ、卒業とともに司書の資格を取得できます。社会人でも通信制の大学を通いながら司書の資格を取ることは可能のようです。

学校の司書として働くには?

小学・中学校・高校など、学校図書館で働くには「司書教諭」という免許が必要になります。

「司書教諭」になるには、大学で教員免許の取得と司書教諭講習の必要科目を学ぶ必要があります。
大学で教員免許を取りつつ、司書教諭に必要な「司書教諭講習」の受講出来る大学を選ぶと良いでしょう。

図書館司書のお仕事内容

図書館司書は、カウンターで本の貸し出し、返却業務や利用者の対応をしているだけではありません。図書館司書の主な見える仕事・見えない仕事まで見ていきましょう。

見える仕事

〇カウンター業務
本の貸し出し・返却業務

〇レファレンスサービス
利用者の要望に応えて、本や資料を探し出すお仕事です。日頃からの本の知識が必要になります。

見えない仕事

〇本の整理・配架
本を分類記号に分け、本を探しやすくするためにラベルを付ける等をします。また、返却された本などを棚に戻さないといけません、日ごろから本の位置を覚える必要があります。

〇本の購入
利用者に人気の本や新刊本を購入するのもお仕事のひとつです。

〇本のPR活動
子ども向けに絵本や紙芝居の読み聞かせをしたり、新しい本の紹介する展示物を作ったり、利用者の読書を推進するお仕事もします。

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図書館司書の気になるお給料・求人先は?

図書館司書の気になる給料と求人先についてまとめました。

司書の求人先はどこで?

〇地域の公立図書館
公立図書館で働くには、身分の上では地方公務員になります。そのためには各自治体が実施する採用試験に合格する必要があります。各自治体によって採用に当たる制度が異なりますので、求人は各自治体のホームページを見てみましょう。

〇国立大学の図書館
採用試験が必須となります。第一次試験は筆記試験、第二次試験は各大学による面接試験等のようです。

〇私立大学の図書館
各私立大学が行っている独自の採用試験が必要になります。各大学のホームページ等を確認しましょう。

〇学校(小・中・高)図書館
「司書教諭」としての資格が必要であり、各自治体によって採用が異なります。

気になる、お給料は?

お給料は自治体によって異なりますが

<非正規職員>※嘱託職員、契約職員、臨時職員、パートなど
・平均給与 約12~17万円/月
※時給(850円~1200円)×7時間×週5日勤務で計算

出典:

スタディサプリ

このように非正規雇用での採用が多く、1日7から8時間勤務が主流です。図書館の閉館後の業務で残業することも多いようです。
また、公立図書館は休館日が休日になるためにシフト制で休日を取ることになるでしょう。

図書館司書のやりがい・将来性

司書

司書のお仕事にあこがれを持つ方は多いでしょう。司書のお仕事のやりがいや将来性についてまとめました。

司書のやりがいは?

日ごろの本の知識と本への愛情を持つ方が司書に向いていると思います。

利用者の本の要望に応えて本を見つけ出すレファレンスサービスは、本の日頃からの知識を持っていないとすぐには対応できないお仕事であります。日頃から新刊本や話題の本にチェックしておき、自分の専門外の知識も意欲的に取り入れ蓄積しておくことが必要です。
日頃の知識によって、利用者の要望に応えられた本を見つけることができたら感謝され、それがやりがいに繋がることもあるでしょう。

司書の現状・将来性はあるの?

行政の改革により、近年公務員を減らす動きがあり、公立図書館の常勤の職員の数を増やすことが難しくなったそうです。その代わり資格の有無関わらず、非常勤や嘱託という雇用形態で採用される人も増えてきています。現状としても、日本の平均年収を下回る司書の方も多いそうです。

ですが、司書のように知的好奇心に溢れるお仕事は他にはないと思います。本が好きで、本の知識を活かしたお仕事をしたいという方は司書に向いていると思います。

まとめ

司書のお仕事は、非正規雇用の採用が多くまた残業も多いというのが現状として世間的には言われています。
ですがそれ以上に本への愛情があり、本への溢れ出る知的好奇心を持つ方が向いていると思います。また、本に手を取る利用者とのコミュニケーションをいとわないことも必要なことです。

本への愛情、知的好奇心を持つ方、本を通して人と関わりたい方は向いているお仕事だと思います。