生命保険や金融業界で働いている以外の方はほとんどMDRTという組織についてご存知ないと思います。
MDRTは世界トップクラスの生命保険・金融のプロが加盟している団体で、業界内では知らない者がいないほど権威のあるグローバル組織です。
今回はそんなMDRTに関して、MDRTとはどんな組織なのか、また入会基準や会員の年収事情について詳しく調査しました。
そもそもMDRTとは?
世界72カ国で500社以上構えるグローバル組織MDRTとはいったいどんな団体なのでしょうか。
まずMDRTの概要について見ていきましょう。
世界規模の生命保険・金融のプロフェッショナルが集う組織
MDRT、Million Dollar Round Tableは1927年に発足した世界を股にかける組織で、生命保険のセールスマン、金融関係のコンサルタントなどのプロ中のプロがMDRTの会員として所属しています。
MDRTはよく「100万ドル円卓会議」と訳されますが、日本語にしたところでなんだかよくわからない方もいらっしゃると思います。
MDRTの会員である者は生命保険のセールス業、また金融コンサルタント業において世界水準の豊富な知識や秀でた営業スキルを有していることになります。
もともとはアメリカで発足したMDRTは、今や世界72カ国で66,000名以上もの会員を有しており、もちろん日本でも一般社団法人MDRTとして数多くの会員が存在します。
MDRT会員の主な業務内容
MDRTの会員は定期的に開かれる研修会や年に一度の集会に参加することで会員同士が情報を共有し常に最高の顧客サービスを提供するための知識やスキルを磨きます。
またエリアごとに行われるブロック活動や、何か災害が発生した際にその地域に出向くボランティア活動を通して社会貢献もしています。
しかしMDRT会員は通常各個人が所属している保険会社や金融起業の社員としての業務が主となります。
そこで、MDRT会員の主な業務内容について見ていきましょう。
MDRT会員の業務1:ライフプランナーとして人々に寄り添う
MDRT会員の重要な業務の一つは、ライフプランナーとして人々に寄り添うことです。
ライフパートナーとは生命保険等の保険外交員の呼称で、病気やケガなど万一のことが起きたときのための備えや将来長生きするための備えのためのライフプランを提供するお仕事です。
顧客の価値観や考え方、家族構成やキャリア展開などを考慮してライフプランの設計をします。
保険外交員と聞くと一般的にはハードな営業ノルマが課されている、離職率が高い、結果が出せないと稼げない、など他の業種に比べて激務であるという印象を持たれがちです。
確かに間違いではありませんが、保険外交員、すなわちライフプランナーとはその名の通り私たちの健やかな人生に一生寄り添うパートナーとして重要な役割を担っています。
顧客一人一人の人生を預かるわけですから、それ相応の知識や最適な生命保険の提供するためスキルが求められます。
MDRT会員の業務2:ファイナンシャルプランナーとして資産運用等の手助けをする
MDRT会員の2つ目の業務は、ファイナンシャルプランナーとして資産運用等の手助けをします。
ファイナンシャルプランナーとは、将来の目標や夢を叶えるために必要な資金、また老後の安定した生活のための貯蓄や資産運用など、経済的側面から一人ひとりの人生を支える仕事です。
特にお子さんがいる家庭等は、子どもの教育費や保険、住宅ローンや家計の管理など素人にとって全てを完璧にこなすことは不可能といって良いでしょう。
そこでファイナンシャルプランナーがお金に関する専門的なスキルを用いて将来設計のお手伝いをします。
弁護士や会計士など時には他の分野の専門家と連携してファイナンシャルプランの設計をする必要があるため、信頼できる人脈づくりやコミュニケーション能力が問われます。
MDRTの入会基準とは?
MDRTの概要や活動内容について理解できたところで、入会基準である手数料ベース、保険料ベース、そして収入ベースについて一つずつ詳しく紹介します。
世界トップクラスの生命保険・金融のプロフェッショナルが集まる組織であることから、そう簡単には手が届かないほど非常に厳しい入会基準になっております。
またそれぞれの額に応じて、MDTRより更に上のランクのCOT、そしてTOTがあります。これから紹介する各入会基準の額の約3倍でCOT、約6倍でTOTの入会基準となっております。
MDRTの入会基準1:手数料ベース
MDRTの入会基準の1つ目は手数料ベースで会員になる可否が問われます。
手数料とは、保険外交員もしくはファイナンシャルプランナーが顧客と結んだ契約の数に応じて、それぞれ勤めている企業から給料とは別に支払われます。
年度によって手数料ベースの入会基準の額は異なりますが、例年1,200万円以上といった高額な手数料が定められております。
MDRTの入会基準2:保険料ベース
2つ目の入会基準は保険料ベースです。
保険料とはその名の通り、顧客が契約することになる各生命保険や災害保険、その他保険の価格もしくは契約料を意味します。
保険料ベースの額も手数料ベース同様年度によって異なりますが、例年3,600万円前後となっており契約する保険の単価次第で必要な契約数も変動します。
MDRTの入会基準3:収入ベース
素人の方にとって一番理解しやすいMDRTの入会基準は収入ベースでしょう。
収入とは、単純に各保険外交員やファイナンシャルプランナーが勤めている会社から支払われる給料です。
収入ベースは一番シンプルな入会基準ですが、条件を満たすのが一番困難な基準であるとも言われております。
具体的な額は他の入会基準と同様年度によって変動しますが、およそ2,000〜2,5000円超が相場と言われております。
いずれか一つの入会基準を満たせば会員になれる!けど・・・
MDRTになるためには、以上で紹介した手数料ベース、保険料ベース、収入ベースのいずれかの入会基準を満たす必要があります。
各売上の基準は1月1日〜12月21日までの一年間となっております。
各保険外交員やファイナンシャルプランナーの勤めている企業によって、一契約に対する手数料、保険料、そして給料も大きく異なるためどの基準を満たすのが一番容易であるかは一概には言えません。
ご自身の売上状況によって判断しましょう。
MDRT会員の気になる年収は?
世界水準の生命保険・金融業に関するスキルを持つMDRT会員の気になる年収ですが、残念ながら一概に言うことはできません。
というのも以上で紹介した通り、MDRT会員になるためには3つの入会基準が定められており、収入ベースで定められている額の収入を満たしていなくても他の条件で入会した会員もいるからです。
しかし一般的にはどの入会基準で会員になったMDRT会員も最低でも1,000万円〜1,200万円の年収を稼いでいると言われております。
生命保険・金融のプロ、「MDRT」の入会基準や年収まとめ
MDRT会員になることは生命保険の外交員や金融業に勤めている全ての人に取って達成したい目標の一つです。
しかし実際にMDRTの会員になるための道のりは大変険しく、厳しい入会基準を満たさなければなりません。
しかし会員になること目標として掲げることで、日頃の業務のモチベーション向上にもつながるかもしれません。
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