就職先として人気が高い「webデザイナー」ですが、ネット上では「未経験だと就職が厳しい」という噂があります。
そのため、「スキルを身に付けたとしても未経験では就職できないのではないか」と不安がある方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では「未経験からwebデザイナーへの就職が厳しいと言われる理由や、就職後の厳しい現実」についてご紹介します。
また、未経験者の方が厳しい就職を成功させるための方法についても解説しますので、未経験からwebデザイナーへの就職をお考えの方は、ぜひ最後までご覧下さい。
目次
webデザイナーへの就職が厳しいとされる理由

webデザイナーへの就職が厳しいという噂には、どのような根拠があるのでしょうか。
こちらの項目では「webデザイナーへの就職が厳しい理由」について以下の4つをご紹介します。
- 実力重視で即戦力を求められるから
- web業界自体が流動的だから
- スキル習得に膨大な時間が必要になるから
- 自己判断でのポートフォリオ製作が難しいから
求人サイトの情報を元に具体的に解説していきますので、就活前に後悔しないためにもしっかりとご確認下さい。
実力重視で即戦力を求められるから
1つ目の理由は「実力重視で即戦力を求められるから」です。
webデザイナーは、スキルの高さや実績の多さが就職の際に評価される傾向にあります。
例えば、webデザイナー求人の必須条件には「Illustrator・Photoshopの実務経験者」や「HTML・CSSのコーディングの基礎知識保有者」などが挙げられます。
そのため、そもそもwebデザインに関するスキルや知識が不足している場合には、応募資格すら満たさず門前払いとなるケースも多くあります。
資格を取得すれば就職できる職業とは異なり、即戦力人材として認められない場合には希望する就職は難しいため、「webデザイナーの就職は厳しい」と言われています。
web業界自体が流動的だから
2つ目の理由は「web業界自体が流動的だから」です。
web業界は技術革新やトレンドの移り変わりが激しく、その流れに対応するために人材の流動性も高くなっています。
そのため、未経験からwebデザイナーに慣れたとしても、周りの経験者に劣らないように常にスキルを磨き続けなければなりません。
就職してからも人一倍苦労することになるため、特に未経験からの「webデザイナーの就職は厳しい」と言われています。
スキル習得に膨大な時間が必要になるから
3つ目の理由は「スキル習得に膨大な時間が必要になるから」です。
webデザイナーとして就職する上で、以下の知識やスキルの習得が求められます。
- デザイン理論やwebデザインの基礎知識
- PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールを使いこなすスキル
- HTML/CSSなどのコーディングスキル
- ポートフォリオ制作
上記のように多くの知識やスキルが必要となるため、デザインスクールに通う場合でも半年〜1年以上、独学の場合では最低でも2年以上もの時間がかかります。
就職以前に、想定しているよりもwebデザイン学習に膨大な時間がかかるため「webデザイナーの就職は厳しい」と言われています。
自己判断でのポートフォリオ制作が難しいから
4つ目の理由は「自己判断でのポートフォリオ制作が難しいから」です。
webデザイナーの就活では履歴書と一緒にポートフォリオの提出が求められるため、独学の場合には自分自身で一からポートフォリオを制作する必要があります。
とは言え、自己判断では評価されるポイントを押さえて制作することが難しく、ポートフォリオ制作に挫折してしまう方も少なくありません。
スキルを取得したことを証明するためのポートフォリオ制作が難航する可能性もあり、「webデザイナーの就職は厳しい」と言われています。
未経験者はwebデザイナーとして就職できない?

未経験の場合にwebデザイナーになるのは、不可能なことなのでしょうか。
こちらの項目では「未経験からwebデザイナーとして就職するのが難しい理由と、就職を成功させるために行うこと」についてご紹介します。
求人情報や現役webデザイナーの方を参考に詳しく解説しますので、それぞれチェックしてみましょう。
未経験者歓迎の求人が少ないため就職は厳しい
「未経験からwebデザイナーには就職できない」と言われる理由の1つとして、未経験からスキルや知識を身に付けたところで未経験が応募できる求人が限られていることが挙げられます。
実際、大手求人サイト「求人ボックス」によると、東京都におけるWebデザイナー全体の求人数は14,000件と豊富である一方で、未経験歓迎の求人は2,400件程度と5分の1まで減っています。
このような傾向から、未経験からwebデザイナーへの就職は努力次第で不可能ではありませんが、就活の難易度が高くなるためあまりお勧めできません。
経験を積んでポートフォリオを作成すれば就職を目指せる
未経験から実力重視のwebデザイナーを目指す場合には、どのような対策を取れば良いのでしょうか。
先ほど「webデザイナーの就職が難しい理由」にて解説したように、未経験から就職を成功させるためには「過去の経験とポートフォリオの質」が重要になります。
そのため、webサイトやランディングページなどの制作数を増やして、デザインツールを使用する経験を積むと良いでしょう。
また、現役のWEBデザイナーさんの中にはポートフォリオにて制作物の背景や習得したデザインスキルを詳細に記載することで、効果的にアピールし、仕事を獲得したという方もいらっしゃいます。
ポートフォリオ制作や経験値を積むことで、webデザイナーとしての自信をつけていきましょう。
webデザイナーに就職した後も厳しい可能性がある

wbデザイナーは就職するタイミングだけではなく、就職後も厳しい状況に置かれる可能性があります。
こちらの項目では「webデザイナーとして就職後に考えられる厳しい現実」について以下の3つをご紹介します。
- webサイトの重要性の低下
- webデザイン制作ツールの普及
- AIに仕事の一部が奪われる
webデザイナーの将来性についての理解も深め、未経験から目指す上でどのようなスキルを身に付ければ良いのか考えてみましょう。
webサイトの重要性の低下
1つ目の厳しい現実は「webサイトの重要性の低下」です。
一昔前までは自社webサイトを活用した「ネット集客」が主流でしたが、現在はアピールしたい商品やイベントをSNSに掲載する「SNS集客」にシフトしつつあります。
特に個人経営の飲食店や美容室など、これまで新規webサイト制作が集中していた業界でこのような傾向が見られるため、今後新規web制作の需要が減り続けることが予想されます。
webサイトの重要性が低下傾向になると同時に策を講じなければ、webデザイナーになれたとしても安定した稼ぎを得ることは難しくなるでしょう。
webデザイン制作ツールの普及
2つ目の厳しい現実は「webデザイン制作ツールの普及」です。
近年webデザイン制作ツールの開発が進み、「Inkscape」や「Sketch」など無料でも使えるツールが増えてきています。
そのため、webデザインに対するハードルが下がり、webデザインの専門知識がなくても制作できるものも増えました。
webデザイン制作が気軽にできる環境の中で、webデザイナーに依頼する価値があるような高度なスキルを扱えなければ仕事を得ることは難しいでしょう。
AIに仕事の一部が奪われる
3つ目の厳しい現実は「AIに仕事の一部が奪われる」ことです。
最近「Stable Diffusion」等のクオリティの高い描画AIソフトが立て続けに無料で公開され、デザイン業界に大きな衝撃を与えました。
このようなAIソフトの普及により、人でなくても制作できるものが増えてくると今後も予想されます。
AIに仕事を奪われてしまわないように、コミュニケーション力やディレクションスキルを身に付ける必要があります。
webデザイナーとして就職する方法

未経験からでもwebデザイナーとしての就職を成功させるには、どのようなアプローチを行えば良いのでしょうか。
こちらの項目では「webデザイナーとして就職する方法」について以下の3つをご紹介します。
- webデザイナーのスクールや通信講座を利用する
- 雇用形態を問わずに就職する
- 新卒は学校の求人を利用する
スキルを習得した後のアプローチ方法についても理解しておきましょう。
webデザイナーのスクールや通信講座を利用する
1つ目の方法は「webデザイナーのスクールや通信講座を利用する」です。
スクールや通信講座では、前述した「webデザイナーとして就職する上で求められるスキル」をひと通り学ぶことができます。
また、スクールを卒業できれば「デザイナースクール卒業者優遇」と記載されている求人にも応募できるようになるため、就職の幅を拡げることができるメリットもあります。
未経験者がwebデザイナーの就職でハンデとなる「スキルと求人」を補うことができるため、スクールや通信講座の利用は最短ルートとしてお勧めです。
雇用形態を問わずに就職する
2つ目の方法は「雇用形態を問わずに就職する」です。
webデザイナーは雇用形態の幅が広く、正社員以外にも、アルバイトや派遣、業務委託など様々な働き方から選ぶことができます。
未経験という状態が就職や今後の転職においてのマイナス事項となってしまうため、一度就職するのも一つの方法です。
新卒は学校の求人を利用する
3つ目の方法は「学校の求人を利用する」です。
学校を通じての就活は未経験からでも採用率が高く、専任のキャリア担当者に悩みや願書を相談できる魅力があります。
就職エージェントや自力で就活するよりも就職の難易度が下がるため、新卒の方であれば学校におけるwebデザイナーの求人を利用する方法が最もお勧めです。
未経験でも就職を目指すために取るべき資格

実力主義のweb業界では、未経験者の場合でも資格を取得することで就職を有利に進めることができます。
こちらの項目では「未経験者の方が就職を有利に進めるために取得するべき資格」について以下の3つをご紹介します。
- ウェブデザイン技能検定
- webクリエイター能力認定試験
- webデザイナー検定
それぞれの資格の概要と、資格があると就職が有利に働く理由についても解説しますので、チェックしてみて下さい。
ウェブデザイン技能検定
1つ目の取得すべき資格は「ウェブデザイン技能検定」です。
以下の表にて試験概要をまとめましたので、チェックしてみましょう。
目的 | webデザインに関する知識や技術を測定する |
---|---|
階級 | 1級・2級・3級 |
出題範囲 | インターネット概論・webデザイン技術・ビジュアルデザイン・webサイト設計・webサイト運用など |
受験形式 | 会場受験 |
試験時間 | 3級:学科45分・実技60分 |
受験料 | 3級:学科6,000円・実技8,000円 |
参考書 | ウェブデザイン技能検定3級 過去問題集
プロを目指す人のHTML&CSSの教科書[HTML Living Standard準拠] HTML5&CSS3デザイン 現場の新標準ガイド |
1級と2級に関しては学歴や実務経験などの受験資格があり、一般的に未経験の場合は3級しか受験できないためご注意下さい。
ウェブデザイン技能検定はPCを用いたコーディングの実技試験があることからも、HTML・CSSの高いスキルを証明したい方や、webデザイナーに必要な知識を網羅的に習得したい方にお勧めです。
webクリエイター能力認定試験
2つ目の取得すべき資格は「webクリエイター能力認定試験」です。
以下の表にて試験概要をまとめましたので、チェックしてみましょう。
目的 | Web標準に完全準拠したHTML・CSSのスキルを測定する |
---|---|
階級 | エキスパート・スタンダード |
出題範囲 | 制作環境・Webサイトの構成と設計・HTML・CSS・ビジュアルデザインと配色など |
受験形式 | リモートWebテスト・WBT・CBT |
試験時間 | エキスパート:110分
スタンダード:60分 |
受験料(税込) | エキスパート:7,500円
スタンダード:5,900円 |
参考書 | Webクリエイター能力認定試験(HTML5対応版)エキスパート・スタンダード 問題集 |
上記のような特徴から、HTML・CSSのスキルを高めたい方や、基礎的なコーディングスキルを習得したい方にお勧めです。
Webデザイナー検定
3つ目の取得すべき資格は「Webデザイナー検定」です。
以下の表にて試験概要をまとめましたので、チェックしてみましょう。
目的 | コンセプトメイキング・制作・テスト・評価・運用までweb制作に必要とされる総合的な能力を測定する |
---|---|
階級 | エキスパート・ベーシック |
出題範囲 | webデザインの基礎表現・制作準備・webサイト制作と運用・知的財産権 |
受験形式 | 会場受験 |
試験時間 | エキスパート:80分
ベーシック:60分 |
受験料(税込) | エキスパート:6,700円
ベーシック:5,600円 |
参考書 | Webデザイナー検定エキスパート・ベーシック公式問題集
入門Webデザイン |
Webデザイナー検定はデザイン全般やネット関連の試験ではなくweb制作に特化した内容となっているため、webデザイナーの実務に直結するスキルを習得したい方にお勧めです。
webデザイナーの就職は厳しい?まとめ
今回「webデザイナーの就職ができない理由や厳しい現状」について解説してきました。
webデザイナーはデザイン制作ツール等の学習環境が充実してるため、一見未経験からでも目指しやすく感じられます。
しかし、実際は学ぶ内容が幅広いことや未経験者歓迎の求人が少ないことから、未経験からの就職は難しいと言えます。
ただし、資格取得や通信講座を利用することで、未経験からでも就活を有利に進めることができます。
今回ご紹介した「未経験からwebデザイナーとして就職する方法」を参考に、webデザイナーの道へ進んでみましょう。
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