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漫画家の平均年収はいくら?新人の漫画家やアシスタントの給料事情まで

更新日:2021-09-04

漫画家の平均年収はいくら?新人の漫画家やアシスタントの給料事情まで

漫画家はとても夢のある仕事です。

日本において2009年の時点で単行本を出した漫画家は5,500人ほどで、中には「ONE PIECE」「鬼滅の刃」など数々のヒット作品を生み出し続け億単位で稼いでいる方もいます。

漫画は日本を代表する文化のひとつであり独特の世界観やクオリティの高さから多くの作品が世界中から注目を集めています。

そこで当記事では、漫画家の平均年収について調べてみるとともに新人漫画家やアシスタントの給料事情についてまとめてみました。

平均年収は不明だがかなりの高年収を稼ぐ漫画家がいる

漫画家の平均年収については公式の統計や調査が行われていないため客観的な情報を把握することは困難です。

そこでまずは、ヒット作を連発し相当稼いでいる漫画家の事例を参考に年収事情について探っていきたいと思います。

漫画家の年収はヒット作品次第

漫画家はヒット作品に恵まれれば収入が桁違いに大きくなります。

漫画の単行本の売上による印税・グッズの売上・キャラクターの使用料などいわゆる版権収入が入ってきます。

自分の作品がテレビの連載アニメになればさらに売上が大きくなりますし、ゲームや映画になれば作品使用料も得られます。

最も年収が高い漫画家は30億円以上稼いでいる

確認できる情報の中で最も年収が高い漫画家は「鬼滅の刃」の原作者「尾田栄一郎」さんの31億円です。

内訳としては原稿料だけで4,800万円、印税が13億6,000万円、原作使用料1,600万円、キャラクターグッズの売り上げが15億円などに上るそうです。

高年収の漫画家の中には制作会社を経営する方も

有名作品の作家であれば数千万円から億単位の年収を得ていてもおかしくはありませんが、ヒット作品を生み出し続けるには専属のスタッフやアシスタントを雇う必要があり年収の規模に応じて経費も必要となります。

たとえば「ゴーマニズム宣言」などのヒット作で有名な「小林よしのり」さんは、制作会社「よしりん企画」の経営者としても活躍しており、スタッフの雇用・ボーナスの支払い・社会保障の適用もしているとのことです。

新人漫画家の給料事情について

駆け出しの新人漫画家はいったいどのくらい給料をもらえるのでしょうか。

新人のうちにもらえる収入の目安について現実を踏まえて整理してみました。

新人漫画家が稼げるかどうかは実力次第

漫画家という仕事は一定の給料が保証されることはほとんどありません

自分の描いた作品を出版社や雑誌社に持ち込んで、その企画が採用されれば原稿料1ページ当たり数千円程度が支払われるイメージです。

人気が出て連載になれば定期的な収入が期待できますしヒットすれば原稿料が一気に跳ね上がります。

しかし単発の読み切りで終わればそれっきりとなる厳しい世界です。

最初は年収ゼロから数万円というケースも

そのため新人漫画家の年収は最初は
ゼロから数万円ということも珍しくないので、他にもいろいろな仕事をしながらなんとか生活費を稼ぎ、ヒット作品が生れることを信じて歯を食いしばって書き続けることになります。

この点は今も昔も大きな違いはないでしょう。

漫画家のアシスタントの給料事情について

生活費を稼ぐため、また漫画家としての腕を磨くためにヒット作品を抱える漫画家のアシスタントとして働く方法があります。

アシスタントになることで
安定的な収入を得られるだけでなく雇い主である作家に認められれば
自分の作品を世に出すチャンスも狙えます。

収入形態は日給制が一般的だが繁忙期以外はダウンも

収入の形態は日給制が一般的でアシスタントとしての作画技術・制作のスピードによっても提示される金額は変わるようです。

勤務先が繁忙期ではなくなると仕事が減って収入がダウンする場合もあるためそういったときは別の仕事も探す必要があります。

ただしどんな仕事でも良いというわけにはいかないでしょう。

仕事を通じて漫画家としての実力を伸ばすものでないと続けるモチベーションが落ちてしまいます。

在宅で可能なアシスタント業務もある

漫画家志望の方に向いている仕事としては、在宅での業務委託で出版社が提示するシナリオに沿った作品を作り、ページあたりいくらという形で稼ぐ方法があります。

また作家さん自身がアシスタントを募集することもあり、こうした案件で作家さんとの信頼関係を築けると
安定的に仕事につながるかもしれません。

最近は企画の打合せから作画の作成・編集まですべてデジタルツールで行えるようになっています。

そのため従来のように納品や修正のためにスタジオに出勤する必要がなく、
在宅でフルデジタルOKという形で発注されることも多いです。

スケジュール管理は大変ですが実力次第で収入を積み上げることが可能です。

「めちゃコミック」のようなWEBコミックが増えてきたこともこのような働き方が定着してきた理由のひとつと考えられます。

実際のアシスタント募集案件をチェック

それではネット上で公開されているアシスタントの募集についていくつか実例を見てみましょう。

株式会社コアミックス 日給1.2万円(時間外労働分支給あり) 月刊コミックス・電子配信コミックス誌等の編集業務及びコミックス制作における編集者のアシスタント
デジタル職人株式会社 <1ページ>
経験者:7,000~15,000円
未経験者:5,000~10,000円
案件と実績により変動・カラーは上記の1.5倍
月平均24~40ページ程度の仕事で作画したデータを会社に送って納品
集英社「グランドジャンプ」編集部某人気作家の在宅レギュラーアシスタント 時給1,200円~(能力により昇給あり) クリップスタジオを使って背景・小物・モブ・仕上げなどの作業。在宅勤務でSkype、Dropboxにて作業のやり取り
講談社「イブニング」連載作家の在宅レギュラーアシスタント 日給10,000円~(日給は能力次第で変動) クリップスタジオによる背景描き起こし・写真トレース、トーンやべた等による仕上げ作業
LINE・Dropboxを使用してデータ等のやり取り

出典:GANMO(がんも)-漫画家さん×アシスタントさんマッチングサービス-

まとめ

漫画家は常に安定した収入を得られる仕事とはいえませんが、ヒット作品に恵まれると大きな収入が期待できます

人気の頂点を極めると30億円以上稼げる可能性がある職業は他にスポーツ選手・ベンチャー企業の社長くらいではないでしょうか。

第一生命保険が調査したところ、小学生の男子では圏外ですが小学生の女子が将来なりたい職業として漫画家が堂々の5位にランクインしています。

子供のころに大好きな作品に触れ、その世界観に心を動かされ作品を作った漫画家にあこがれを抱くのは極めて自然なことといえるでしょう。

有名な漫画家になる夢に向かって多くの漫画家志望の方が作品を作り続けたり、作家や編集者のアシスタントとして1枚1枚の作画の作成に頑張っています。

漫画家という仕事は常に注目を集めており、漫画家を目指す方や漫画の産業に携わる方を増やそうと京都精華大学のように専門の専攻を持つ大学が誕生するなど、日本の文化としての価値も高く評価されています

世界を視野に入れると日本の漫画はトップレベルの人気があります。

実力次第で将来に夢が大きく広がる仕事だといえるのではないでしょうか。