法科大学院は法について専門的に学ぶ場所であり、司法試験の受験資格を得られるなど様々な利点があります。
しかし、近年多くの学校で法科大学院の募集停止が行われています。
進学できる法科大学院が少なくなっている今、どのように司法試験対策をすれば良いのでしょうか?
今回は募集停止している法科大学院と、法科大学院以外での司法試験対策などについてご紹介していきます。
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目次
募集を停止している理由は?

多数の法科大学院で募集停止が行われていますが、なぜ募集停止が増えてきているのでしょうか?
募集停止の主な理由について見ていきます。
定員が割れている
一番の理由として定員が割れてしまっていることが挙げられます。
法科大学院(ロースクール)が出来た当初は定員以上の応募があり、多くの学生が法科大学院で学ぼうとしていましたが、現在では人気が薄まっており、法科大学院を行かずに司法試験を目指すものが増えています。
そのため、日本の数ある法科大学院において定員割れしていない学校がたったの数校となっているのが現状です。
この現状が続いてしまえば、さらに募集停止をする大学も増えてくることが予測されます。
全国的な志願倍率・入学者数の低下
現在は法科大学院へ入学するものが少なくなっており、志願倍率も年々減少傾向にあります。
ひと昔前までは法科大学院の定員数は約5,000人程度だったのに対し、現在は約2,000人程が平均的な数字で、定員数が大幅に削減されていることが分かります。
しかし、これほど定員数を削減しても定員割れが続いており、法科大学院を目指す生徒はかなり少なくなっています。
新司法試験の合格率
法科大学院の募集停止が行われている要因として新司法試験の合格率が挙げられます。
法科大学院制度の創設を提言した司法制度改革審議会意見書では、法科大学院出身の者の合格率を7~8割程度という目標が当初に掲げられていました。
しかし、法科大学院を設置する基準が低く多くの大学で法科大学院が設置されていきました。
そのため、一時期法科大学院の学生数が増え、司法試験合格者があまりにも増えてしまうことから、合格率7~8割を達成することは不可能となってしまいました。
また、合格者の質を問題視する声から司法試験の合格者もかなりの数削減されてしまい、法科大学院に通うことのメリットが少なくなってしまったのが要因とされています。
予備試験の導入
法科大学院を志願する学生数が減ってしまった理由の1つに予備試験が導入されたことがあります。
予備試験が導入される前は法科大学院を卒業した者にしか、司法試験を受けることが出来ませんでした。
しかし、予備試験が導入されたことで法科大学院を卒業しなくても、予備試験にさえ合格することができれば、同等の能力があるとみなされ司法試験の受験資格を得られるようになりました。
そのため、能力が高いものは法科大学院を目指さずに予備試験からの司法試験を目指すようになりました。
さらに、司法試験の合格率は法科大学院コースよりも予備試験からのコースの方が高く、このことからも法科大学院に行くことのメリットが少なくなってしまい、法科大学院を志願する生徒が減ってしまいました。
募集停止している法科大学院一覧

多くの大学院で募集停止が行われていると説明しましたが、具体的にどの大学が募集停止、あるいは廃校しているのでしょうか?
募集停止している学校をまとめていきます。
現在(2022年)募集停止している法科大学院
以下が2022年において募集停止している学校となっています。
学校名 |
---|
国公立大学 |
信州大学法科大学院
熊本大学法科大学院 横浜国立大学法科大学院 新潟大学法科大学院 島根大学法科大学院 鹿児島大学法科大学院 香川大学愛媛大学 |
私立大学 |
姫路獨協大学法科大学院
駿河台大学法科大学院 明治学院大学法科大学院 神戸学院大学法科大学院 東北学院大学法科大学院 大阪学院大学法科大学院 東海大学法科大学院 大東文化大学法科大学院 白鷗大学法科大学院 獨協大学法科大学院 関東学院大学法科大学院 龍谷大学法科大学院 久留米大学法科大学院 広島修道大学法科大学院 東洋大学法科大学院 愛知学院大学法科大学院 京都産業大学法科大学院 山梨学院大学法科大学院 神奈川大学法科大学院 國學院大学法科大学院 中京大学法科大学院 成蹊大学法科大学院 成蹊大学法科大学院 北海学園大学法科大学院 立教大学法科大学院 桐蔭横浜大学法科大学院 青山学院大学法科大学院 近畿大学法科大学院 西南学院大学法科大学院 甲南大学法科大学院 |
上記の表をみて分かる通り、約40近くの法科大学院で学生の募集を停止しています。
特に司法試験の合格率が芳しくない大学院では募集停止はしていなくても、定員が一桁となっていることが多く、募集停止する大学院の増加も時間の問題だと思われます。
法科大学院で対策や受験資格を獲得する以外に、予備試験での受験資格獲得を検討しておいた方が良いかもしれません。
現在(2022年)も募集している法科大学院は?

募集停止を行ってる大学は増えているのが現状で、法科大学院の選択肢が少なくなっています。
現在(2022年)も募集を行っている法科大学院はどこの大学があるのでしょうか?
現在も募集している法科大学院一覧
現在も法科大学院の募集を行っている大学院を国公立と私立大学に分けてまとめてみました。
下記の大学が現在も法科大学院の募集を行っている大学となっています。
学校名 |
---|
国公立大学 |
北海道大学
東北大学 筑波大学 東京大学 一橋大学 東京都立大学 千葉大学 金沢大学 名古屋大学 京都大学 大阪大学 神戸大学 大阪市立大学 岡山大学 広島大学 九州大学 琉球大学 |
私立大大学 |
学習院大学
慶應義塾大学 上智大学 専修大学 創価大学 中央大学 日本大学 法政大学 明治大学 早稲田大学 愛知大学 南山大学 同志社大学 立命館大学 関西大学 関西学院大学 福岡大学 |
上記が現在も募集している法科大学院となっています。
現在も募集している法科大学院は有名国公立や私立大学が名を連ねているようです。
法科大学院で司法試験の対策や受験資格を得ようとしている方は上記の大学に進学することになります。
司法試験狙うなら予備試験コースがおすすめ

数多くの法科大学院が無くなっている今、法科大学院以外での司法試験の対策や合格ルートを見つけなければなりません。
法科大学院以外の司法試験を受かるためのコースについて紹介していきます。
司法試験を受ける2つのコース
司法試験の受験資格を得るためには2つのコースが存在します。
1つは法科大学院に入学して、卒業することで得ることができる法科大学院コースです。
そして、2つめは予備試験に合格して司法試験の受験資格を得る方法です。
法科大学院コースを選んだ場合は入学するための試験対策を行っていかなければなりません。
予備試験に受験資格はなく誰でも受けることができる点がメリットですが、数ある国家資格の中でも難易度が非常に高く合格率は3~4%が平均となっています。
法科大学院コースでも予備試験コースでも司法試験を受かるには厳しいことが分かります。
予備試験コースのメリット
法科大学院と比べた時の予備試験の大きなメリットは、司法試験の合格率が非常に高いことです。
予備試験コースの司法試験合格者は約90%越えとなっており、予備試験の合格=司法試験の合格と言っても過言はありません。
一方法科大学院コースは、司法試験の合格率は高くても50%と予備試験コースに比べるとはるかに劣っているのが分かります。
司法試験を高い確率で合格したいと思っているなら、募集停止が相次いでいる法科大学院よりも、予備試験の方をおすすめします。
予備試験対策ならアガルート

予備試験も立派な国家試験であり、合格をすることは困難を極め独学での対策はあまり賢明ではなく、予備校や通信講座を利用することをおすすめします。
ここで紹介するアガルート通信講座は司法試験・行政書士などを初めとした国家資格を専門とした通信講座となっており、効率的に予備試験の対策を行うことができます。
アガルートの特徴や特色
アガルート通信講座の一番の特徴は高い合格実績が挙げられます。
その合格実績は業界でもトップクラスで、司法試験において合格者の占有率が47.8%と、司法試験の合格者の約2人に1人がアガルート通信講座の受講生となっています。
また、予備試験では全国平均の4.9倍の合格率を誇り、アガルート通信講座の充実度がいかに高いかが分かります。
このような合格実績はプロ講師による講座とプロ講師が完全監修のテキスト、そして合理的なカリキュラムによるものです。
アガルート通信講座のカリキュラムについて紹介します。
【2024年・2025年合格目標】司法試験|予備試験最短合格カリキュラム

【2024年・2025年合格目標】司法試験|予備試験最短合格カリキュラムは今から本格的に司法試験の合格を目指す方向けのカリキュラムで、予備試験から司法試験合格までの対策を行うことができます。
このカリキュラムでは予備試験から司法試験の合格が最短で狙えるものとなっています。
予備試験から司法試験までの対策を行いたい方はこのカリキュラムがおすすめとなっています。
法科大学院の募集停止について|まとめ
いかがだったでしょうか?今回は法科大学院入試の募集停止と予備試験コースでの司法試験の合格について紹介してきました。
法科大学院は定員割れしているところが多く、募集停止している所が増加しています。
また、現在募集している大学は有名国公立や私立大学が多くなっているようです。
今後も志望人数が減少されることが予測され、さらに募集停止をする学校を増えていくと考えられます。
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