1691年に誕生した住友林業株式会社は、現在創業からなんと300年以上という
日本でも歴史のある大手企業の一つです。
主な事業である林業を始め、木材、住宅・不動産事業の他近年は海外へ進出するなどその事業内容は多岐に渡ります。
今回はそんな住友林業株式会社の気になる年収について
職種・年代別、特に20代の若手の年収そして
海外勤務の社員の年収などについても詳しく紹介していきます。
住友林業の平均年収
まず住友林業の平均年収について見ていきます。
ここでは2020年3月期の有価証券報告書を参考にしています。
住友林業の平均年齢は858.7万円
住友林業の2020年3月期有価証券報告書によると平均年収は
約858.7万円です。
国税庁の「民間給与実態統計調査結果」において全国の民間の正規雇用者の平均年収年収は約503.5万円となっていることを踏まえると、住友林業の平均年収は
民間の約1.7倍にも及ぶ高年収であることが分かります。
住友林業の平均年収の推移
以下は住友林業の過去5年間の平均年収の推移です。
2016年 | 848.3万円 |
---|---|
2017年 | 851.8万円 |
2018年 | 867万円 |
2019年 | 859.3万円 |
2020年 | 858.7万円 |
出典:[平均年収858.7万円]住友林業の給与・ボーナスが高いのはなぜなのか
これを見てみると、2018年度の平均年収が867万円と飛び抜けて高くなっているものの大方850~60万円ほどの範囲内を維持し続けており、また少しずつではありますが
年々上昇傾向にあることが分かります。
今後もこの傾向が続くことを期待したいですね。
競合他社の平均年収と比較
続いて住友林業と競合他社との平均年収を比較してみましょう。
ここでは業界内で住友林業と肩を並べる大手企業のミサワホーム・積水ハウス・大和ハウス工業を取り上げています。
ミサワホーム | 542万円 |
---|---|
積水ハウス | 802.2万円 |
住友林業 | 858.7万円 |
大和ハウス工業 | 918.5万円 |
出典:[平均年収858.7万円]住友林業の給与・ボーナスが高いのはなぜなのか
これを見てみると最も平均年収が低いのはミサワホームで約542万円となっています。
積水ハウスはこの中では3番目に平均年収が高い802.2万円となっており、次位のミサワホームとは約250万円もの大差をつけています。
約50~60万円近くの差があるものの、住友林業と同じく800万円代の高年収が望めることが分かります。
最も平均年収が高いのは大和ハウス工業でその額は918.5万円にも上り、最下位のミサワホームとの差はなんと約376万円にもなります。
約376万円というと人によってはまるまる年収に値する額ですから、同じ業界内でも企業によりかなりの収入差があると言えます。
住友林業はこの4社の中では大和ハウス工業に次いで2番目に平均年収が高い企業となっておりその差は約60万円と決して小さいとは言えませんが、業界内では十分に高年収が期待できる企業であることが分かります。
住友林業の職種別の平均年収
住友林業の企業全体の平均年収が分かったところで次は職種別に平均年収を見ていきましょう。
ここでは大きく5つの職種に分けて紹介しています。
営業、企画職の平均年収は特に高い
社員の口コミを参考にした職種別の平均年収は以下のようになります。
営業 | 約400~700万円 |
---|---|
企画 | 約420~880万円 |
人事・総務 | 約350~600万円 |
管理 | 約500~600万円 |
設計 | 約300~600万円 |
出典:[2021年最新]住友林業の年収は?職種や年齢別の給与・ボーナス・評価制度などまとめ!
これによると営業や企画に関わる職種は他の職種に比べて平均年収が高く、特に企画は最大で880万円にも上ることが分かります。
設計というのは開発やエンジニア職のことを指しますが、人事・総務といった事務職と大差はなく平均年収の下限は300万円代から多くても600万円となっています。
管理職は高年収が期待できる職種と言える訳ではないものの最も平均年収の振れ幅が小さく、他の職種に比べ安定していることが伺えます。
ただこちらのデータはあくまで社員の口コミを参考にしたものですので、実際の年収についてはやはり人によって少なからず差があると考えられます。
住友林業の年代別の平均年収
職種別の平均年収について理解できたところでさらに他の観点からも見てみましょう。
ここでは住友林業の社員の年代別の平均年収を紹介していきます。
20代で年収500万円近くにも
住友林業の年収を年代別に集計したデータは以下のようになります。
なおここではより実態に即した数字として年収中央値を載せています。
- 20代:481.3万円
- 30代:677.5万円
- 40代:859万円
- 50代:992.5万円
これによると20代の年収中央値が481.3万円となっており、これは月収に直すと約40万円です。
一般的に新卒の初任給が約20万円であることを踏まえると若手社員のうちからかなりの高額の年収が期待できることが分かります。
また年代が上がるにつれ年収も約130~200万円ほどアップしていき、40代では約800万円後半、50代ではなんと約1,000万円近くにもなります。
住友林業は若いうちから比較的高年収が期待でき、さらに長く勤めれば勤めるほどより高額の年収を安定的に得ることができる企業だと言えます。
住友林業は海外事業も積極的に展開
住友林業の事業活動は国内に留まることなく国外にも広く展開しています。
そこでここでは話題を変えて住友林業の海外事業について見ていきましょう。
年収に対する海外事業の影響は大きい
先にも述べたように、住友林業のここ数年間の平均年収は約850~860万円の高い水準を維持し続けています。
これには海外事業が好調であることが大きく影響しています。
以前は世界各国へ向けた建材製造が主だった住友林業ですが、現在は不動産・住宅事業を海外へ広く展開しています。
北米・豪州さらにアジアも含めて毎年のように買収を行っておりその勢いはとどまる事を知りません。
特に市場の大きなアメリカでの活動が顕著で、全米で5つの住宅企業とパートナーシップを組み現地に駐在員を置いて事業展開を進めています。
あらゆる業界のあらゆる企業においてグローバルな事業展開が求められる今日において、先駆け的に海外展開を進めこれほどの好業績を修めている住友林業の将来性はかなり期待出来るものと言えそうです。
住友林業は高年収かつ将来性も望める企業
住友林業の平均年収から始まり職種・年代別の差、さらに近年の事業動向についても触れてきましたがいかがだったでしょうか。
住友林業は入社したての20代若手社員のうちから比較的高い年収を得ることが可能で、長く勤務していれば
1,000万円近くというかなりの額の年収が期待できることが分かりました。
また海外展開を早い段階から積極的に行っておりその好影響が業績に表れています。
今後も展開を続けていくことが予想されるため企業の将来性という点からも有望な企業と言えるでしょう。
住友林業に興味がある方、また就職や転職を考えている方にとってこの記事が少しでもお役に立てたならば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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