商社マンの仕事は、商取引業務について貿易事務やマーケティング・広告宣伝・トレーディングなど、幅広く行われています。
人気の職種として常に上位に挙げられる商社マンの年収は、一体いくらくらいなのでしょうか?平均年収や年齢別年収・商社マンの年収が高い理由などを詳しく解説します。
商社マンの種類

商社マンは、総合商社マンと専門商社マンの2つに分けられます。
総合商社は大きく7つの会社(三菱商事・伊藤忠商事など)に分けられ、それ以外に多くの専門商社が存在します。
総合商社の特徴や仕事内容
総合商社は主に事業投資とトレーディングを行っています。その2つでは事業投資の方が獲得利益が大きく、収益の規模も大きくなります。
扱うサービスの幅は広く、世界各国でグローバルな取引を行います。
専門商社の特徴や仕事内容
専門商社は、医薬品・化学品・食品・機械部品など特定分野を専門に扱う商社です。
メーカーから商品を仕入れ、利益を乗せた価格で買い手(販売業者)へ売る仲介業者の役目をしています。
商社マンの平均年収とボーナス

総合商社・専門商社とそれぞれで年収に差が出てくるので、分けて年収を出しています。
どちらの商社を目指すかの指標にしてみてもいいかもしれませんね。
総合商社の平均年収
総合商社の平均年収は、大手7大総合商社の平均年収を算出すると、約1300万円となりました。
大手7大総合商社はこちら↓
1位 | 三菱商事 | 1,541万円 |
---|---|---|
2位 | 伊藤商事 | 1,461万円 |
3位 | 三井物産 | 1,420万円 |
4位 | 丸紅 | 1,322万円 |
5位 | 住友商事 | 1,304万円 |
6位 | 双日 | 1,103万円 |
7位 | 豊田通商 | 1,052万円 |
大手7大総合商社で最も平均年収が高いのは三菱商事で、平均年収は1500万円を超えています。三菱商事はインフラ事業やエネルギー事業・不動産・投資・リースなど幅広い事業展開を行っている総合商社です。
また他の6社の年収も1000万円を超え、日本のサラリーマンの平均年収の倍以上と、とても高くなっています。
専門商社の平均年収
専門商社は数多く存在し、本社がある地域も全国に広がっています。
平均年収も業種や規模・地域によって様々ですが、全体から算出した平均年収は600万円前後です。
大手専門商社の平均年収ランキングはこちらです。
総合商社と比較すると、平均年収が下がる傾向のある専門商社ですが、ランキングTOPの大手商社の場合900万円以上の年収を得ていることが分かります。
1位 | マクニカ・富士エレHD | 1,020万円 |
---|---|---|
2位 | 長瀬産業 | 1,004万円 |
3位 | 三洋貿易 | 996万円 |
4位 | オプティマスグループ | 985万円 |
5位 | 西川計測 | 929万円 |
参照:業界動向.com
商社マンのボーナス
商社マンのボーナスは一体どのくらい貰えるのでしょうか?
厚生労働省毎月勤労統計調査全国調査によると、2018年の一般のサラリーマンのボーナスの平均が1年間で77.4万円となっているところ、商社マンの平均ボーナス支給額は以下の通りです。
20~24歳 | 162万円 |
---|---|
25~29歳 | 202万円 |
30~34歳 | 222万円 |
35~39歳 | 253万円 |
40~44歳 | 284万円 |
45~49歳 | 318万円 |
50~54歳 | 341万円 |
55~59歳 | 338万円 |
60~65歳 | 230万円 |
この表から計算すると、平均ボーナスは約260万円と一般サラリーマンの平均ボーナスの額を大幅に上回っています。
ボーナスを月給の4ヵ月分とすると、平均月給は65万円となります。 年齢や業種・会社の規模によって差が出ますが、20代で見てみてもボーナスの額はかなり高いことが分かります。
また、ボーナス以外に残業代が加算されるので、働けば働くほど月給とは別で手当として支給されます。
商社マンの初任給
商社マンの初任給を5大総合商社の大卒で算出すると、平均24.6万円という結果になりました。
この結果で見ると、商社マンの初任給は一般企業の初任給よりも少し高いくらいで、そこまでの差はないのが分かります。

商社マンは一般企業と比べて昇給ペースが早く高額のボーナスも期待できるので、年収で考えると一般企業と比べてかなり高くなります。
しかし入社1、2年目は学ぶことも多く、ほとんど仕事中心の生活になるためハードワークを覚悟しなければなりません。
結果を出せばその分昇給もするので、頑張り次第では20代で年収1,000万円も夢ではありません。
商社マンの年齢別平均年収

商社マンの年齢別平均年収はこちらです。
20代 | 400~900万円 |
---|---|
30代 | 1,000~1,500万円 |
40代 | 1,200~2,000万円 |
20代は必死に仕事をし新しいことを吸収し、30代で商社マンとしての自信が付き責任のある仕事を任せられるようになっていきます。
40代になると、役職に就き部下のマネジメントや教育にも携わり、企業の中心として働きます。
商社マンは入社2年目から昇給する割合が高いので、初任給から数年でぐんと年収が上がります。
商社マンの年収が高い理由

ここまで見てみると、商社マンの平均年収やボーナスが一般企業より3、4倍とかなり高くなっています。
商社マンの年収が高い理由は、ボーナスや飛躍的に伸びる昇給制度によると言われています。
例えば入社1年目で初任給が24万円だったとしても、ボーナスが150万円支給されればいっきに年収が上がり、そこに残業代も加算されます。
そして自分の業績が評価されるとさらに給与が上がり、入社5年ほどで年収が1000万円を超える人も出てきます。
また、商社は需要のあるものを仕入れ欲しい人に売るというシステムなので、無駄なコストがかかりにくく利益を人件費に回しやすいことが年収が高い理由の一つです。
海外赴任のでは更に年収が上がる

そして、海外赴任の商社マンの年収は日本で働く商社マンの年収の1.5~1.8倍になると言われています。
例えば日本での年収が700万円の商社マンが海外赴任をすると、年収が一気に増え1,050万円になります。(1.5倍計算の場合)
その理由は、一定期間海外赴任をすると現地の税制で税の支払いが行われるようになり、会社側が税金の一部を支払ってくれ手取りが増えるからです。
そして海外赴任の場合は福利厚生が手厚く、住宅手当が8割出たり、車の支給・ガソリン代の支払いを会社が行ってくれる場合もあります。
大手企業の場合、お手伝いさんや送り迎えの車を付けてくれたりもします。
海外赴任をするとお給料が上がりさらにこんな待遇があるなんて、さすが商社マンですね。
海外でマネジメントを行い管理し、大変な反面仕事のやりがいも増えるといいます。
商社マンの平均年収|まとめ
・専門商社マンの平均年収:約600万円
・20~30代で年収1000万円稼ぐ商社マンもいる
商社マンの平均年収は、一般的なサラリーマンの約3倍(総合商社の場合)と高収入なお仕事です。
商社マンは昇給するペースが早く1年で年収が数十万上がることもあり、がんばった分だけ稼げる職種で、ボーナスの額も他業種と比べ高額です。
しかしその分仕事量が多く、生活がほぼ仕事を中心に回っている人がほとんどで、交渉力やグローバルな語学力も必要とされます。
商社マンは、仕事をする上で自分の成長を感じ、頑張ればきちんと評価され昇給していくので、とてもやりがいのある仕事と言えるでしょう。
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