株式会社日立製作所は、29万人以上の総従業員数を誇る世界有数の総合電気メーカーです。
売上高は8兆にも上る巨大企業として名が知られています。
そんな株式会社日立製作所は30代で1,000万以上の年収を得る人もいると言う噂が上がる程お給料が高いという話も聞きます。
実際、株式会社日立製作所の年収はどのくらいになっているのでしょうか?
今回は、株式会社日立製作所の平均年収や、職種・役職別年収また、給料事情について調査しまとめてみました。
株式会社日立製作所の平均年収
株式会社日立製作所の平均年収は2019年度の有価証券報告書によると約902万円となっています。
その前年度である2018年度の平均年収は894万円、2017年度には871万円となっていたため、平均年収は年々上昇していることがわかります。
年度 | 従業員数 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与 |
---|---|---|---|---|
2019年度 | 31,442人 | 42.3歳 | 19.1年 | 9,026,872円 |
2018年度 | 33,490人 | 42.1歳 | 19.0年 | 8,943,244円 |
2017年度 | 34,925人 | 41.7歳 | 18.8年 | 8,715,191円 |
株式会社日立製作所の給与制度
株式会社日立製作所の給与制度について得に特徴的なのが年功序列制であることです。
在籍年数が長ければ長いほど、役職付きになった際の給料の上がりが良く、30代以降になると日本の平均年収である400万円を優に超える年収を得ることができます。
また、業種も様々ある事から所属する部署によっても平均年収が異なります。
ここからは、株式会社日立製作所の「業種ごとの平均年収」、「役職ごとの平均年収」そして昇給についての情報をまとめてご紹介致します。
職種別平均年収
株式会社日立製作所には様々な職種があるため、それぞれ職種によって平均年収が異なります。
こちらの情報については、会社口コミプラットフォームen Lighthouse様の情報を出典させていただきました。
約445名の株式会社日立製作所正社員勤務(退職)者が答えた職種別年収は以下の通りです。
職種 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
全体 | 679万円 | 36.4歳 |
営業系 | 676.6万円 | 35.1歳 |
企画・事務・管理系 | 710.0万円 | 39.5歳 |
販売・サービス系 | 850.0万円 | 46.5歳 |
専門サービス系 | 683.3万円 | 36.7歳 |
クリエイティブ系 | 437.5万円 | 37.0歳 |
IT系エンジニア | 671.3万円 | 34.0歳 |
電気・電子・機械系エンジニア | 685.7万円 | 38.3歳 |
建築・土木系エンジニア | 700.0万円 | 44.4歳 |
医薬・科学・素材・食品系専門職 | 661.4万円 | 37.1歳 |
その他 | 507.8万円 | 29.7歳 |
上記のように、職種によって平均年収が異なっていることが分かります。
回答者から分かる平均年収は679万円となっています。
報告書との平均年収に大きく差がありますが、口コミサイトへ投稿されたデータですので上層部の年収を省いた現実の数値はこのくらいという事でしょう。
とは言え、日本の一般的なサラリーマンの年収が400万円程度となっていますので、株式会社日立製作所の年収はかなり高いことが分かります。
役職ごとの年収はどのくらい?
株式会社日立製作所の給料事情で特徴的となっている『年功序列制』。
こちらは役職ごとの年収の違いに大きく影響を与えています。
役職ごとの大体の平均年収が下記の通りです。
年収 | |
---|---|
一般社員 | 500万円~700万円 |
主任 | 700万円~800万円 |
係長 | 800万円~900万円 |
課長 | 1000万円~1300万円 |
部長 | 1400万円~ |
役職別年収をみてみると、やはり先ほどご紹介した職種別年収は『一般社員の平均年収』だということが推測されます。
一般社員であっても500万円~700万円と高収入ですが、課長クラスにもなると1,000万円の年収が見込めるようです。
昇給についての情報
株式会社日立製作所では、半期に1度のペースで評価が行われ、昇給が行われます。
職種によっては「入社10年程度は同業他社と差はないが、11年目からは大幅に年収が上がった/上がる」との情報もあり、在籍が長ければ長いほど年収が上がる形となっています。
ただし、部長クラス・課長クラスには枠が儲けられており、前任者が退職するまでは昇格する事が出来なかったり、昇格の順番待ちが行われる等ある程度の年齢で昇給がピッタリと止むなどの声も上がっています。
様々な口コミサイトから情報を見るに株式会社日立製作所の給料事情は
20代の給与は高くはないが、30代から大幅に年収が上がり、上手くいけば40代で1,000万円の年収も期待できる
とのことです。
株式会社日立製作所の福利厚生
株式会社日立製作所では、給料面だけでなく福利厚生についても手厚いと評判です。
その為、離職率が低く、長年在籍している方が多いという特徴もあります。
年収以外にも福利厚生としての支給もあるなど、社員を大切にしている背景が見て取れます。
家賃補助の充実
賃貸に住んでいる場合、最大で50%の家賃補助を受けることができます。
独身の方の場合31歳まで最大50,000円、既婚者の場合40歳まで最大70,000円の家賃補助が支給されます。
40代以降は一般社員であっても年収が高くなっている為、家賃補助は打ち止めとなっています。
独身の場合31歳までと言う家賃補助の契約となるためその点に関しては少々残念との口コミがあげられていました。
※上限額は地域区分によって異なります。
嬉しい扶養手当
家賃補助だけでなく株式会社日立製作所では扶養手当も非常に手厚いです。
扶養子供1名につき、最大で16,500円の支給が行われます。
お子様の人数が多ければ多いほど額は増え、残業代やボーナスとは別に支給されます。
家賃補助や、扶養手当の充実など、社員は勿論社員の家族のための保証に強い企業と言う事が分かります。
株式会社日立製作所の採用情報について
公式情報によると、2022年度には大学・大学院・高専卒を含め600名程度採用計画として挙げられています。
新卒採用の内容は以下の通りです。
勤務時間 休憩時間 |
実働7時間45分 休憩45分 |
---|---|
休日休暇制度 | 完全週休二日制 年間休日124日 年次有給休暇24日 |
賞与 | 年2回 |
賃金改訂 | 年1回 |
初任給について
2021年4月時点で公式からは未定とされていますが、昨年度の実績は以下の通りです。
最終学歴 | 日製の初任給 | 全国平均(男女) |
---|---|---|
大学修士修了 | 239,500円 | 238,900円 |
大学学部卒業 | 215,500円 | 210,200円 |
高専卒業 | 190,500円 | 183,900円 |
また、上記の区分以外の新卒採用者、経験者採用については、本人の技能や経験、職務の内容により個別で決定するそうです。
初任給については、厚生労働省が行った令和元年賃金構造基本統計調査結果を見るに平均値と同等の金額となっています。
入社から2年は『研修員』という肩書で働くことになるため、等級が変わることはほとんどなく昇給もありませんが、3年目からはボーナスなどで個人の評価が反映され年収が上がっていく傾向にあるようです。
株式会社日立製作所の平均年収まとめ
株式会社日立製作所の年収は1,000万円を超える。と言う噂の中実際に調べてみたところ年収1,000万円も十分目指すことができる企業であることが分かりました。
ただし、新卒入社した場合には他社と比較しても突出して高いわけでもなく平均値です。
長年在籍して3年から5年目になると給料はぐっと上がり、600万円~となり、役職持ちになることで1,000万円以上の年収を得ることができます。
また、福利厚生も非常に整っており、金銭的なサポートは充実しています。
一方で、社員からの口コミによると「年収は高い分それ相応の仕事量である」との声もありました。
将来的に高収入を目指したいと考えている方は、株式会社日立製作所への入社を目指してみてはいかがでしょうか。