ネイリストとして就職する際、知識と技術が備わっているかどうかがわかりやすいことから資格所持者が優遇されることが多いです。
数あるネイリスト資格の中でも取得するとトップレベルのネイリストと証明することができる「ネイリスト技能検定1級」という資格があります。
今回の記事ではネイリスト技能検定1級を取得するとどんなメリットやキャリアパスがあるのかをご紹介します。
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ヒューマンアカデミーは認定講師が200名以上在籍しているので難関と言われているネイリスト検定1級の対策もばっちりです。
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ネイリスト技能検定試験とは
公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が主催する試験で、国際的に通用するネイリストの育成を目指し正しい技術と知識の向上を目的とした実践に役立つ検定試験です。
1997年にスタートし、約905,000人の受検者実績がある、ネイル業界で最も知名度が高い資格です。
3級・2級・1級の段階に分かれており、3級はネイルケア、ネイルアートに関する基礎、2級はネイリストとしてサロンで通用するスキル、1級ではトップレベルのネイリストとして必要とされる総合的なスキルを問われます。
ネイリスト技能検定1級を取得するメリット
ネイリストになるには必須の資格はありませんが、多くのサロンがネイリスト技能検定2級以上を取得者を募集しています。
就職などを目指すためには2級を取得していれば充分ですが、収入アップやキャリアの幅を広げるために1級を取得するという人も多いです。
ネイリスト技能検定1級を取得するとどんなメリットがあるのかをご紹介します。
収入がアップする
働いているネイルサロンによっては資格を持っていると資格手当が支給されるところもあります。
ネイルサロンは基本的に資格よりも経験が重視されることが多いですが、資格を取得していると一定以上の技術が備わっていると分かりやすい指標として機能します。
指名料の金額が変わって一回の施術で貰える歩合が増える場合など、サロンによって違いますが様々な形で優遇されやすいです。
お客様からの信頼が得やすい
資格取得者の方が安心できるお客様も多くいます。
新規のお客様でも、技術を持っていると判断して「ネイリスト技能検定1級取得しているネイリスト」を指名する方もいるので集客にも繋がるでしょう。
開業したり独立、フリーランスになったときのアピールになる
ネイリスト技能検定1級はトップレベルのネイリストとして必要な技術や知識を持っているという証明になります。
もともと働いていたネイルサロンのお客様だけでなく、新規のお客様へのアピールのひとつにもなります。
JNA認定のネイル講師資格の受検資格が得られる
認定講師の資格の受検をするには必要な資格や条件が複数あり、ネイリスト技能検定1級はそのうちの資格のひとつです。
将来ネイル講師のキャリアを考えている方は必ず必要になる資格です。
ネイリスト技能検定1級を取得したキャリアパス
ネイリスト技能検定1級は難易度の高いと言われている資格ですが、取得するとキャリアの幅が広がります。
取得したらどんなキャリアがあるのかを紹介します。
ネイルサロン内での指導員
ネイルサロンによっては採用した新人や未経験者に指導して技術を教えるところもあります。
実際のネイルサロンでの勤務経験も必要ですが、資格を持っていると技術だけでなく知識や基礎なども正しく指導することができるので指導員として働く方もいます。
店舗を複数持っているサロンであれば指導用のカリキュラムを作成などに関わることができる可能性もあります。
独立・開業
接客や経営関連のスキルも身に付け、個人事業主としてネイルサロンを経営する方も多いです。
ネイリストのなかには自身のサロンを持つことに憧れている方も多いのではないでしょうか。
ネイリスト技能検定1級は難易度が高い資格のため目安として取得できたら独立・開業するという方も多く、宣伝の際にアピールポイントとして押し出すこともできます。
テナントを借りる以外にも自宅サロンや出張ネイリストとして独立する方法もあります。
ネイルスクールの講師
後進のネイリストを育てるネイルスクール講師としてのキャリアパスもあります。
ネイルスクールや美容・理容専門学校、美容系大学などネイリストを育成する機関は様々です。
その中でも、確かな信頼がある講師になるにはJNAの認定講師資格を取得することです。
認定講師資格試験を受検するには、ネイリスト技能検定1級を含めた難易度が高い資格を複数と実際の勤務経験が必要になってきます。
JNA認定講師になると、ネイル関連の試験官、コンテストの審査員、セミナーの講師など指導者として以外の活躍も可能になります。
ネイリスト技能検定1級の概要
ここからはネイリスト技能検定1級の概要について詳しくご紹介します。
受検資格など条件もあるのでしっかり確認して資格取得に備えましょう。
受検資格 | ネイリスト技能検定2級取得者 | |
---|---|---|
試験内容 | 実技試験 | 【事前審査(10分)】 テーブルセッティング&消毒管理、トレーニングハンドに装着したチップの状態、チップ(ミックスメディアアート用)の状態 【実技試験(160分)】 ネイルイクステンション(スカルプチュアネイル、チップ&オーバーレイ)、ネイルアート(ミックスメディアアート) |
筆記試験 | 【筆記試験(40分)】 ネイルの歴史/衛生と消毒/化粧品学(材料、内容成分、効果等)/爪の構造(皮膚科学)/爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)/ネイルケアの手順/イクステンションの手順/その他実践的施術全般/プロフェッショナリズム 等 |
|
合格ライン | 実技試験 | 各項目5点満点法で50点満点中38点以上 |
筆記試験 | 100点満点中80点以上 | |
試験日程 | 4月、10月(年2回) | |
試験会場 | 札幌・盛岡・仙台・東京・名古屋・新潟・金沢・大阪・広島・高松・福岡・沖縄 | |
受検料 | 12,500円(税込み) | |
試験免除 | 試験結果が「筆記のみ合格」で次回試験で同級を受検する場合に限り筆記試験が免除 ※受検申し込みの際「筆記のみ合格」した受験番号を記入する必要があります。 ※割引きや返金制度はありません。 |
合格率
ネイリスト技能検定1級の合格率は2021年秋期までの累計が38.25%と他の級に比べると低い合格率になっています。
しかし、直近の2021年秋期が53.2%、2022年春期は54.4%とネイリスト技能検定1級の合格率は上昇傾向にあります。
合格点さえ取ることができれば合格できるので、合格率に惑わされずに検定対策などをしっかりしておきましょう。
実技試験を受けるポイント
ネイリスト技能検定1級の実技試験は難易度がとても高いです。
試験内容や注意事項は事前に開示されているのでしっかり手順やポイントをおさえておくことで合格の可能性が上がるでしょう。
ネイル技能検定1級実技試験の合格基準
1級は各項目5点満点となっており、全部で10項目の50点満点です。
合格の基準は38点以上ですが、実技試験で5点を取るのは難易度がかなり高いため確実に4点を取れるかどうかがポイントになってきます。
事前審査
試験官がテーブルセッティングが正しくされているかどうかやトレーニングハンドに装着しているチップが規定通りか、また3Dアート用のチップに装飾などが無いかをチェックされます。
トレーニングハンドの左右が一目でわかるように「右手」「左手」と明記したラベルを貼るか直接黒の油性マジックで記入することも忘れないようにしましょう。
そのほかにも2級で使用してよかった器具が1級では使用禁止となっていることもあるので気を付けましょう。
実技の難易度が高い試験なので、ここでの減点は避けておきたいところです。
時間の配分を決めておく
実技は総合的な技能をすべて時間内に施術しなければなりません。
人によって得意・不得意変わるので、適した時間配分は事前に把握しておきましょう。
練習のたびに採点基準を参考にして振り返ることも忘れないようにしましょう。
専門用語を覚えておく
試験要項で様々なネイルに関する専門用語が出てきます。
意味を正しく把握できていないと、実技試験での施術に影響します。
試験勉強をする中で、わからない専門用語や単語が出てきたら意味を確認し、理解できるようにしておきましょう。
実技試験でよく起こるミス
記述試験でよくあるミスが「施術する指の間違い」です。
どの指に施術するかは受検する回によって違うのでしっかり確認して当日も間違えないよう細心の注意を払いましょう。
ネイル検定のモデルの条件
2022年現在は感染症対策のためモデル同伴禁止になっておりトレーニングハンドでの実技試験ですが、トレーニングハンドでの実技試験は期間限定措置とされているため今後モデル同伴での受検になる可能性もあります。
いつモデル同伴になっても慌てないようにモデルの選び方も覚えておきましょう。
ネイル検定の要項を満たしているか
ネイル技能検定の試験要項にはモデルの条件も記載されています。
まずはそれらの基準を満たしているかを確認しなければなりません。
実技試験のモデルの規定・注意事項
(イクステンションとリペアは合わせて2本まで可)
練習に協力してくれるか
ネイリスト技能検定1級は特に実技が難しいと言われているので、練習を積み重ねる必要があります。
できるだけ同じ人に練習に付き合ってもらい、本番でしっかりと力を発揮できる状態がベストです。
とはいえ、何度も同じ施術を一人にしていると爪に負荷がかかり、爪が弱ってしまって割れなどのリスクも高くなります。
試験当日に体調不良などで来れなくなる可能性もあるので、何人かに声をかけて協力してもらえる方を見つけて確保しておくと良いでしょう。
爪がネイル検定に向いているか
モデルの爪が極端に曲がっていたり薄かったりすると施術の難易度が上がり、合否に影響する可能性があります。
どのような爪がネイル検定に向いているのかを紹介します。
モデルを決める前にできるだけネイル検定に向いている爪かどうかを確認し、もし身近にいなければ有料のハンドモデルなども視野に入れましょう。
爪の形が悪いために難易度が上がり不合格になってしまった場合、再度練習する期間や受験料などがかかるのでできるだけハンドモデルの爪の形に妥協はしないほうが良いでしょう。
長時間座っていることに耐えられるか
ネイリスト技能検定1級の実技試験は160分と長丁場です。
施術中はモデルは動かずに座り続けてもらわなければなりません。
もしも動いてしまうと集中力が乱されてしまう可能性もあります。
また、試験中の雑談はカンニングとみなされて失格になる可能性もあるので、長時間座っているのが苦にならない人にモデルをお願いするようにしましょう。
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その他フリーレッスンや自習室の利用、講師からのアドバイスを受けられるなど試験合格のために万全の体制が整えられているのが特徴です。
全国に校舎があり受講スタイルも選べるので働きながら資格取得を目指すことも可能です!
ネイリスト技能検定1級に挑戦してみよう!
ネイリスト技能検定1級は特に実技が難しいと言われており、合格を目指すにはこれまで以上に練習をしなければなりません。
しかし資格取得すればスキルアップだけでなく給料アップのチャンスにもなり、自信にも繋がります。
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